エクセルで顧客リストや従業員名簿を管理する際、生年月日から現在の年齢を自動的に算出したい場面は少なくないでしょう。多くの場合、DATEDIF関数がその役割を担ってきました。しかし、このDATEDIF関数にはいくつかの注意点があり、特定の状況やバージョンではうまく機能しない可能性も指摘されています。例えばdatedif使えない理由として、関数が公式にサポートされていない「隠し関数」であることが挙げられます。またdatedif使えないバージョンが存在する可能性もゼロではありません。
では、エクセルで年齢の計算をdatedif以外の方法で行うには、どうすればよいのでしょうか。エクセルで生年月日から年齢を自動計算したいけれどDATEDIF関数を避けたい場合、他の関数を組み合わせることで対応が可能です。エクセルで年齢計算をtoday関数と組み合わせて常に最新の情報を保つ方法や、excelの年齢計算でyyyymmddのような特殊な日付形式に対応する方法も求められます。もしエクセルで年齢計算ができない状況に陥ったときも、代替案を知っていれば安心です。
この記事では、DATEDIF関数を使わずにエクセルで年齢を計算するための具体的な方法や、関連する便利な関数について詳しく調査していきます。
・DATEDIF関数が推奨されない背景や理由
・YEARFRAC関数などDATEDIF以外の年齢計算方法
・生年月日データが特殊な形式（yyyymmddなど）の場合の対処法
・指定日時点での年齢計算や月数を計算する応用テクニック
エクセルで年齢計算をdatedif以外で行う主な代替関数
エクセルで年齢計算を行う際、DATEDIF関数は非常に便利ですが、いくつかの理由から使用を避けたいケースも考えられます。ここではエクセルで年齢計算をdatedif以外で行うための、主な代替関数やその組み合わせについて説明していきます。これらの方法を理解することで、より安定的かつ柔軟に年齢計算を行えるようになるかもしれません。順に見ていきましょう。
なぜDATEDIF関数が推奨されないのか
INT関数とYEARFRAC関数を使う方法
INT関数と単純な日付の引き算
excelの年齢計算でyyyymmdd形式を扱う
エクセルで年齢計算ができない時の対処法
TODAY関数で常に最新の年齢にする
なぜDATEDIF関数が推奨されないのか
エクセルで年齢計算といえばDATEDIF関数が有名ですが、この関数の使用が必ずしも推奨されない背景にはいくつかの理由が存在します。まず最も大きなdatedif使えない理由として挙げられるのが、この関数がExcelの公式な関数リストに載っておらず、関数ウィザード（関数の挿入ダイアログ）にも表示されない「隠し関数」のような扱いである点です。これは、元々Lotus1-2-3という別の表計算ソフトとの互換性のために残されている機能であるためと言われています。公式にサポートされていないため、将来的なExcelのアップデートで挙動が変わったり、datedif使えないバージョンが突然登場したりする可能性が完全には否定できません。
また、DATEDIF関数は特定の条件下で不正確な結果を返す場合があるとの指摘もあります。特に「MD」オプション（端数の日数を計算）において、期待通りの結果にならないケースが報告されています。年齢計算で主に使用する「Y」（満年数）オプションでは大きな問題は起こりにくいとされていますが、関数自体の不安定さを懸念する声もあります。
このような背景から、特に業務で使用する重要なファイルや、他者と共有するファイルにおいては、より標準的で公式にサポートされている関数（例えばYEARFRAC関数や日付関連の関数）を組み合わせて年齢計算を行う方が、長期的な安定性や互換性の観点から望ましいと考えることができます。
INT関数とYEARFRAC関数を使う方法
DATEDIF関数を用いずに年齢を計算する有力な方法の一つが、YEARFRAC関数とINT関数を組み合わせる手法です。YEARFRAC関数は、二つの日付（開始日と終了日）の間の期間が、1年を1とした場合にどれくらいの割合になるかを小数で返してくれる関数です。例えば、生年月日と今日の日付を指定すれば、その間の年数を「25.5年」のように小数で取得できます。
構文はYEARFRAC(開始日, 終了日, [基準])となります。開始日に生年月日のセルを、終了日に計算基準日（例えばエクセルで年齢計算をtoday関数と組み合わせるならTODAY()）を指定します。最後の[基準]は計算方法の指定ですが、省略するか「1」（実日数/実日数）を指定するのが一般的です。
ただし、YEARFRAC関数が返す値はあくまで小数を含む年数です。私たちが一般的に使用する「満年齢」は、誕生日の前日が終了するまでは加算されません。YEARFRACで得られた「25.9歳」のような小数をそのまま使うわけにはいかないため、ここでINT関数が登場します。INT関数は、数値の小数点以下を切り捨てて整数部分だけを取り出す関数です。
したがって、=INT(YEARFRAC(生年月日セル, TODAY()))のように記述することで、生年月日から今日までの経過年数を小数で算出し、その小数点以下を切り捨てることで「満年齢」に相当する数値を求めることが期待できます。これはエクセルで年齢計算をdatedif以外で行う方法として、非常に実用的かつ標準的な関数のみで構成できるため推奨されます。
INT関数と単純な日付の引き算
もう一つのアプローチとして、INT関数と単純な日付の引き算を組み合わせる方法も考えられます。エクセルでは、日付は内部的に「シリアル値」という連続した数値として管理されています。この特性を利用し、二つの日付を引き算すると、その間の日数を算出できます。
具体的には、「今日の日付（シリアル値）-生年月日（シリアル値）」で、生まれてから今日までの総日数が求められます。年齢は「年」単位で知りたいため、この総日数を1年間の日数で割る必要があります。ここでポイントとなるのが「うるう年」の存在です。
1年は通常365日ですが、4年に一度（例外あり）366日となります。そのため、単純に365で割ると誤差が蓄積してしまいます。この誤差を平均化するために、一般的に「365.25」という数値で割る方法が用いられます。
式としては=INT((TODAY()-生年月日セル)/365.25)のようになります。まずTODAY()-生年月日セルで経過日数を計算し、それを365.25で割ることで経過年数（小数を含む）を概算します。最後にINT関数で小数点以下を切り捨て、満年齢に近い値を取得します。
この方法のメリットは、YEARFRAC関数を知らなくても直感的な計算で実装できる点です。ただし、365.25で割る方法はあくまで近似値であるため、誕生日を迎える瞬間などの厳密なタイミングで、YEARFRAC関数やDATEDIF関数と結果が1日ずれる可能性がゼロではありません。計算の簡易さと精度のバランスを考慮して使用する必要があるでしょう。
excelの年齢計算でyyyymmdd形式を扱う
エクセルで年齢計算を行う際、生年月日のデータが「19900401」や「20001231」のように、excelの年齢計算でyyyymmdd形式（8桁の数値または文字列）で入力されているケースは少なくありません。この形式は、エクセルが日付として直接認識できるシリアル値ではないため、そのままでは計算に使用できず、エクセルで年齢計算ができない原因となります。
この問題を解決するには、まず8桁の数値をエクセルの日付シリアル値に変換する必要があります。方法はいくつか考えられます。
一つは、DATE関数と文字列操作関数（LEFT、MID、RIGHT）を組み合わせる方法です。例えば、A1セルに「19900401」がある場合、=DATE(LEFT(A1,4), MID(A1,5,2), RIGHT(A1,2))のように記述します。LEFT関数で左から4文字（年）、MID関数で5文字目から2文字（月）、RIGHT関数で右から2文字（日）を抽出し、それらをDATE関数に渡して日付シリアル値に変換します。ただし、元のデータが数値の場合は、先にTEXT関数で=TEXT(A1, "0000-00-00")のように文字列に変換してから日付化する方が安全かもしれません。
もう一つの方法は、区切り位置指定ウィザードを利用するものです。データ範囲を選択し、「データ」タブの「区切り位置」をクリックします。ウィザードで「スペースによって右または左に揃えられた固定長フィールドのデータ」を選び、次の画面で列の区切りを指定せず、最後の画面で「列のデータ形式」を「日付」にし、ドロップダウンから「YMD」を選択して完了します。これにより、選択範囲のデータが一括で日付シリアル値に変換される可能性があります。
このようにして日付シリアル値に変換さえできれば、後は前述のYEARFRAC関数などを用いて年齢計算を行うことが可能です。
エクセルで年齢計算ができない時の対処法
エクセルで年齢計算ができない場合、いくつかの典型的な原因が考えられます。最も多いのは、生年月日のデータがエクセルの認識できる「日付（シリアル値）」形式になっていないことです。前述のexcelの年齢計算でyyyymmdd形式のように単なる8桁の数値であったり、「昭和60年4月1日」のように和暦を含んだ文字列であったり、「1990.4.1」のようにドット区切り（環境によっては認識されません）であったりすると、計算エラー（#VALUE!など）の原因となります。
この場合の対処法は、まずデータの形式を確認することです。セルの表示形式を「標準」にしてみて、もし「40000」のような5桁程度の数値になれば、それはシリアル値（日付）である可能性が高いです。しかし、見た目が変わらない（「19900401」のままなど）場合は、文字列または数値として格納されています。
文字列の場合は、DATEVALUE関数や、LEFT/MID/RIGHT関数とDATE関数を組み合わせて日付シリアル値に変換する必要があります。数値（19900401など）の場合は、TEXT関数で一度文字列にしてからDATE関数で変換するか、区切り位置機能で日付形式に変換します。
また、計算式自体が間違っている可能性もあります。例えば、YEARFRAC関数やDATEDIF関数では、開始日（生年月日）と終了日（今日の日付）の順序を逆にするとエラーになります。
エクセルで年齢計算ができないときは、焦らずにまず「生年月日のデータ形式」を疑い、必要であれば日付シリアル値への変換処理を試みることが解決の近道となるでしょう。
TODAY関数で常に最新の年齢にする
エクセルで年齢計算を行う大きなメリットの一つは、一度設定すればファイルを開くたびに最新の年齢が自動的に表示されるようにできることです。これを実現するのがTODAY関数です。TODAY関数は、引数を必要とせず、=TODAY()と入力するだけで、そのファイルを開いた「今日の日付」を返します。
エクセルで年齢計算をtoday関数と組み合わせることは、エクセルで生年月日から年齢を自動計算するための鍵となります。例えば、YEARFRAC関数を使用する場合、=INT(YEARFRAC(生年月日セル, TODAY()))のように、終了日の引数にTODAY()を指定します。これにより、生年月日から「今日」までの経過年数を計算し、常に現在の満年齢を表示させることが可能になります。
もしTODAY関数を使わずに、特定の日付（例えば「2025/11/7」）をセルに手入力して計算基準日とした場合、明日以降にファイルを開いても年齢は更新されません。
ただし、TODAY関数には注意点もあります。これは「揮発性関数」と呼ばれ、ファイルを開いたときや、シート上で何らかの変更が行われるたびに再計算されます。名簿の人数が多い場合、計算にわずかながら時間がかかる可能性もゼロではありませんが、現代のPCスペックであれば年齢計算程度で問題になることは稀でしょう。むしろ、常に最新の情報を維持できるメリットの方がはるかに大きいと言えます。
エクセルで年齢計算をdatedif以外で行う応用と月数計算
DATEDIF関数を使わずに満年齢を計算する方法がわかると、次に応用的な使い方も気になってくるかもしれません。例えば、現在ではなく特定の時点での年齢を知りたい場合や、年齢（年）だけでなく、月齢（何か月か）を計算したい場合などです。ここではエクセルで年齢計算をdatedif以外で行う応用テクニック、特にdatedifに代わる関数で月数を計算する方法などについて調査していきます。順に見ていきましょう。
特定のexcelで年齢計算を指定日で行う
DATEDIFの「YM」に代わる月数計算
月齢（何か月か）を計算する方法
年齢計算の精度と「満年齢」の考え方
DATEDIF以外の関数利用時の注意点
エクセルで年齢計算をdatedif以外で行う方法のまとめ
特定のexcelで年齢計算を指定日で行う
年齢計算は、必ずしも「今日現在」の年齢を知りたい場合だけとは限りません。例えば、学年を判定するために「その年度の4月1日時点」での年齢を知りたい場合や、特定のイベント（例：入社日）時点での年齢を記録したい場合など、エクセルで年齢計算を指定日で行うニーズは多く存在します。
この場合、エクセルで年齢計算をtoday関数と組み合わせていた部分を、任意の「指定日」に置き換えるだけで対応が可能です。YEARFRAC関数とINT関数を組み合わせる方法であれば、=INT(YEARFRAC(生年月日セル, 指定日のセル))のように記述します。
「指定日」は、特定のセル（例: F1セル）に「2026/4/1」のように入力しておき、計算式はそのセルを参照するようにします。これにより、F1セルの日付を変更するだけで、名簿全員の年齢がその指定日時点のものに一斉に切り替わるため、非常に管理がしやすくなります。
この方法は、過去の日付を指定して「入社時の年齢」を算出したり、未来の日付を指定して「退職予定日時点での年齢」をシミュレーションしたりと、様々な場面で活用が期待できます。TODAY関数という「動的な日付」を使うか、特定のセルに入力した「静的な日付」を使うかを使い分けることで、年齢計算の柔軟性が大きく向上すると言えるでしょう。
DATEDIFの「YM」に代わる月数計算
DATEDIF関数が便利とされる理由の一つに、「Y」（年数）や「M」（総月数）だけでなく、「YM」（1年未満の端数の月数）や「MD」（1か月未満の端数の日数）を計算できる点が挙げられます。特に「〇歳〇か月」のように表示したい場合、「YM」オプションは重宝されてきました。
しかし、DATEDIF関数を避ける場合、datedifに代わる関数で月数（特に端数の月数）を計算するロジックは少し複雑になる可能性があります。
単純な「総月数」であれば、比較的計算しやすいかもしれません。例えば、=((YEAR(終了日)-YEAR(開始日))*12 + MONTH(終了日)-MONTH(開始日))という計算式で、おおよその経過月数を算出できます。しかし、これだけでは日（誕生日を迎えているか）が考慮されていないため、正確な「満月数」にはなりません。
DATEDIFの「M」オプション（総経過月数）を代替する方法として、YEARFRAC関数を活用するアプローチも考えられます。=INT(YEARFRAC(開始日, 終了日)*12)のように、YEARFRACで得られた経過年数（小数）を12倍し、その整数部分を取ることで、総経過月数に近い値を求められる可能性があります。
一方で、DATEDIFの「YM」（端数の月数）を厳密に代替するのは、標準関数だけでは一筋縄ではいかないかもしれません。IF関数などを駆使して、誕生日（日）を比較し、月数から1引くかどうかを判定する複雑なロジックを組む必要が出てくる場合も考えられます。この「YM」の代替が難しいことこそが、datedif使えない理由がありながらもDATEDIFが使われ続ける一因かもしれません。
月齢（何か月か）を計算する方法
乳幼児の管理などで必要となる「月齢」（生まれてから何か月経過したか）の計算も、年齢計算の応用です。これは前述のdatedifに代わる関数で月数（総月数）を求める方法とほぼ同じアプローチになります。
DATEDIF関数を使わない場合、最も基本的な考え方は「年の差×12」と「月の差」を合計する方法です。
=(YEAR(今日の日付)-YEAR(生年月日))*12 + (MONTH(今日の日付)-MONTH(生年月日))
この式で、大まかな経過月数が計算できます。
しかし、この式には弱点があります。それは「日」を考慮していない点です。例えば、生年月日が2025年10月30日で、今日が2026年4月15日だった場合、まだ誕生日の「30日」を迎えていないにもかかわらず、(2026-2025)*12 + (4-10) = 12 – 6 = 6か月、となってしまいます。実際にはまだ5か月と少しです。
このズレを補正するために、IF関数を使って「日」の比較を加える必要があります。
=(YEAR(今日)-YEAR(生年月日))*12 + MONTH(今日)-MONTH(生年月日) – IF(DAY(今日)<DAY(生年月日), 1, 0)
このように、IF関数を用いて「今日の日付（DAY）」が「誕生日の日付（DAY）」より小さい場合は、計算結果から1を引く、という調整を加えます。これにより、誕生日（日）を迎えていない月は、満月齢としてカウントされないようになり、より正確な月齢計算が期待できます。これはDATEDIF(生年月日, 今日, “M”)と近い結果をもたらす方法と言えるでしょう。
年齢計算の精度と「満年齢」の考え方
エクセルで年齢計算を行う際、特に注意したいのが「満年齢」の定義です。日本では「年齢計算ニ関スル法律」により、年齢は「誕生日の前日が終了するとき（深夜24時）」に加算されると定められています。つまり、4月1日生まれの人は、3月31日の24時（=4月1日0時）に年齢が一つ増えるため、学齢基準などでは「早生まれ」として扱われます。
DATEDIF関数（”Y”オプション）は、この日本の法律（誕生日の前日基準）とは厳密には異なり、「誕生日当日」に年齢が加算されるロジック（民法方式）で計算されると言われています。ただし、実用上、誕生日当日に年齢が増えるという理解で困ることは少ないかもしれません。
一方で、YEARFRAC関数や、(日付差)/365.25 をINTで丸める方法は、計算アルゴリズムやうるう年の扱いによって、誕生日当日やその前後でDATEDIF関数と結果が異なる（1ずれる）可能性が指摘されています。
特にYEARFRAC関数は、[基準]引数（0～4）によって計算方法（1年の日数や1か月の扱い）が変わります。[基準]を「1」（実日数/実日数）にした場合、うるう年などを考慮するため比較的正確とされますが、それでもDATEDIFの挙動と完全に一致するとは限りません。
エクセルで年齢計算をdatedif以外で行う場合、どの関数（YEARFRACや日付差/365.25など）を採用するにしても、その計算方式の特性を理解し、特に誕生日当日の前後で期待通りの結果（満年齢）になっているかを確認することが重要です。
DATEDIF以外の関数利用時の注意点
エクセルで年齢計算をdatedif以外の方法、特にYEARFRAC関数や日付の引き算/365.25といった方法を採用する際には、いくつかの注意点があります。
第一に、前述の通り「満年齢」の計算精度です。(日付差)/365.25をINTで丸める方法は、計算が単純である反面、うるう年の累積により、誕生日と異なる日に年齢が加算されてしまう可能性が他の方法より高いかもしれません。YEARFRAC関数は[基準]引数の選択によって結果が変わる可能性があります。例えば、[基準]を「0」（米国式 30日/360日）にすると、実際の日数と異なるため年齢計算には不向きです。一般的には「1」（実日数/実日数）が推奨されますが、この場合でもDATEDIFとの挙動の違いを認識しておく必要があります。
第二に、エクセルで年齢計算ができない場合のトラブルシューティングです。これはDATEDIF関数でも同様ですが、生年月日のデータがシリアル値（エクセルが認識する日付）になっていないと、YEARFRAC関数なども#VALUE!エラーを返します。excelの年齢計算でyyyymmdd形式のデータを日付に変換する前処理は、DATEDIF以外の手法でも不可欠です。
第三に、式の可読性です。=INT(YEARFRAC(A2, TODAY(), 1))のような式は、DATEDIF関数を見慣れた人にとっては、少し複雑に見えるかもしれません。計算式を組んだ本人以外がファイルメンテナンスを行う可能性がある場合は、コメント機能などで計算式の意図を残しておくと親切でしょう。
エクセルで年齢計算をdatedif以外で行う方法のまとめ
今回はエクセルで年齢計算をDATEDIF以外で行う方法についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。
・DATEDIF関数は公式サポート外の「隠し関数」である
・将来のバージョンで使えなくなるリスクがゼロではない
・DATEDIFの代替としてYEARFRAC関数が有力である
・YEARFRACは経過年数を小数で返す関数である
・YEARFRACの結果をINT関数で切り捨て満年齢を算出する
・=INT(YEARFRAC(生年月日, 基準日, 1))が基本形である
・単純な日付の引き算を365.25で割る方法もある
・365.25で割る方法は誤差を含む可能性がある
・年齢計算の基準日にはTODAY関数を使うと自動更新される
・エクセルで生年月日から年齢を自動計算が可能になる
・TODAYの代わりに特定の日付セルを指定することも可能
・yyyymmdd形式は日付シリアル値への変換が必須である
・datedifに代わる関数で月数（総月数）を計算するのも可能
・月齢計算では「日」の比較（IF関数）が必要な場合がある
・満年齢の法律上の定義と関数の計算ロジックは異なる場合がある
DATEDIF関数は便利ですが、その背景を理解し、代替手段を知っておくことは重要です。特にYEARFRAC関数は、安定した年齢計算を行うための強力な選択肢となるでしょう。
どのような方法を採用するにせよ、計算結果が意図通り（特に誕生日の前後）になっているかを確認し、状況に応じて最適な関数を選択することが望まれます。
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