office

パワポで画像のサイズを統一する簡単なやり方は?一括で揃えるコツを調査!

パワーポイント(パワポ)で資料を作成する際、複数の画像を挿入する場面は多いでしょう。しかし、挿入した画像のサイズがバラバラで、資料全体の見栄えが悪くなってしまうことに悩む方も少なくないかもしれません。一つひとつの画像のサイズを手動で調整するのは時間がかかりますし、パワーポイントで画像貼り付けのサイズを固定できずに、パワーポイントの画像サイズが勝手に変わると感じている方もいるようです。

資料のクオリティを高めるためには、パワポで画像サイズを統一し、整然とレイアウトすることが求められます。この記事では、パワーポイントで複数の画像サイズを一括で、かつ簡単に行う方法や、作業効率を上げるコツについて調査しました。

・パワポで複数の画像サイズを統一する基本操作

・画像サイズが一括で揃う効率的なテクニック

・パワポで画像の比率変えずにサイズ変更する注意点

・画像の位置を揃える方法や便利なショートカットの知識

パワポで複数の画像サイズを統一する基本操作

ここでは、パワポで複数の画像サイズを統一するための基本的な操作方法について説明していきます。これらの操作をマスターすることで、資料作成の効率が大きく向上する可能性があります。順に見ていきましょう。

パワポで図形の大きさを揃えるショートカット

パワーポイントの画像貼り付けサイズを固定する方法

パワーポイントで図をスライドに合わせる機能

パワーポイントで画像サイズが勝手に変わる原因

パワーポイントで貼り付けサイズを合わせる設定

パワーポイントの画像サイズ変更の基礎

パワポで図形の大きさを揃えるショートカット

パワーポイント(パワポ)で資料を作成する際、画像だけでなく図形を挿入することも多いでしょう。これらの図形の大きさを揃える作業は、見た目の整った資料を作る上で重要です。パワポで図形の大きさを揃えるショートカットそのもの(特定のキーの組み合わせで一発でサイズが揃う機能)は限定的ですが、リボンメニューへのアクセスをショートカットキーで行うことで、操作を高速化することは可能です。

例えば、複数の図形を選択した状態で、キーボードのAltキーを押すと、リボン上の各タブにキーが割り当てられます。そこから[図形の書式]タブ(または[書式]タブ)へ進み、[サイズ]グループの[高さ]や[幅]に数値を入力する操作をキーボードだけで行うことができます。

しかし、より実用的なのは、複数のオブジェクトを選択した後の操作です。まず、ShiftキーまたはCtrlキーを押しながら、サイズを揃えたい複数の図形をクリックして選択します。次に、[図形の書式]タブ(または[描画ツール]の[書式]タブ)を開きます。右端にある[サイズ]グループで、[高さ]と[幅]の数値を直接入力します。ここに特定の数値を入力すると、選択されているすべての図形のサイズがその数値に統一されます。これが、実質的に複数の図形や画像のサイズを一括で揃える最も早い方法の一つと言えるでしょう。

このとき、[サイズ]グループの右下にある小さな矢印(ダイアログボックス起動ツール)をクリックして[図形の書式設定]作業ウィンドウを表示させ、[サイズ]タブで[縦横比を固定する]のチェックを外しておくと、高さと幅を自由な数値に設定できます。逆に、パワポで画像の比率変えずに調整したい場合は、チェックを入れたままどちらか一方の数値を変更します。

パワーポイントの画像貼り付けサイズを固定する方法

パワーポイントに画像を貼り付ける際、意図しないサイズで挿入されてしまい、都度調整する手間がかかることがあります。パワーポイントで画像貼り付けサイズを固定する方法として、いくつかの設定や操作が考えられます。

まず考えられるのは、プレースホルダーの活用です。[挿入]タブから[新しいスライド]を選ぶ際、[タイトルとコンテンツ]や[2つのコンテンツ]など、あらかじめ図や画像の挿入場所(プレースホルダー)が用意されているレイアウトを選択します。このプレースホルダーは、スライドマスターでサイズを固定しておくことが可能です。スライドマスター表示で、各レイアウトのプレースホルダーのサイズを調整し、[図の書式設定]の[サイズ]で[縦横比を固定する]の設定を確認しておくとよいでしょう。こうすることで、プレースホルダー内のアイコンをクリックして画像を挿入した場合、その枠内に収まるように、あるいは枠のサイズ基準で挿入されるため、ある程度のサイズ固定化が期待できます。

また、パワーポイントのオプション設定も影響する場合があります。[ファイル]タブから[オプション]を選び、[詳細設定]を開きます。[イメージのサイズと品質]という項目があります。ここで[既定の解像度]を高画質(例:220dpiや330dpi)に設定していると、画像データが圧縮されにくくなり、元の画像のピクセル数に基づいたサイズで貼り付けられる傾向があります。逆に[ファイル内のイメージを圧縮しない]にチェックが入っていると、元画像の大きなサイズのまま貼り付けられる可能性が高まります。これらの設定が、貼り付け時のサイズに影響を与えているケースも考慮に入れるとよいでしょう。

パワーポイントで図をスライドに合わせる機能

パワーポイントで挿入した図や画像を、スライド全体のサイズにぴったり合わせたい場面もあるかもしれません。例えば、プレゼンテーションの背景として全画面表示したい場合などです。パワーポイントで図をスライドに合わせる機能として、いくつかの方法が考えられます。

最も直接的な方法は、図を選択した状態で、[図の形式]タブ(または[書式]タブ)の[サイズ]グループで操作することです。スライドのサイズは通常、標準(4:3)またはワイドスクリーン(16:9)です。現在のスライドの縦横比を確認した上で、図の[サイズ]設定で[縦横比を固定する]のチェックを一時的に外し、スライドのサイズ(例えば、ワイドスクリーンなら幅33.867cm、高さ19.05cm)を直接入力する方法があります。ただし、これは画像の比率が変わってしまうため、写真などには向かないかもしれません。

写真などの比率を維持したままスライドに合わせたい場合は、[図の形式]タブの[トリミング]機能を使うのが有効です。図を選択し、[トリミング]の矢印をクリックし、[縦横比]からスライドの比率(例:16:9)を選びます。すると、指定した縦横比のトリミング枠が表示されるので、画像の位置を調整してトリミングを実行します。その後、トリミングされた画像をスライドの端に合わせてドラッグして拡大縮小(Shiftキーを押しながら)するか、[サイズ]でスライドの幅または高さのどちらかに合わせれば、スライド全体に表示できます。

また、[デザイン]タブの[背景の書式設定]で、[塗りつぶし(図またはテクスチャ)]を選び、[ファイルから挿入]で画像を選ぶ方法もあります。これなら自動的にスライド全体に画像が背景として設定されますが、画像の細かい位置調整は[オフセット]設定で行う必要があり、通常の図オブジェクトとして扱うのとは少し異なります。

パワーポイントで画像サイズが勝手に変わる原因

パワーポイントで作業していると、挿入したはずの画像サイズが勝手に変わる、あるいは貼り付けたときに意図しないサイズになってしまう、と感じることがあるかもしれません。パワーポイントで画像サイズが勝手に変わると感じる現象には、いくつかの原因が考えられます。

最も一般的な原因の一つは、プレースホルダーの「自動調整」機能です。スライドレイアウトにあらかじめ設定されているコンテンツ用のプレースホルダーに画像を挿入すると、プレースホルダーのサイズに合わせて画像が自動的にリサイズされることがあります。また、プレースホルダー内にテキストを入力した際、テキスト量に応じてプレースホルダー自体のサイズが変わり、それに伴って隣接する画像プレースホルダーのサイズまで影響を受ける、といった挙動を示す場合もあります。この自動調整機能は、[ファイル]→[オプション]→[文章校正]→[オートコレクトのオプション]→[入力オートフォーマット]タブにある[自動レイアウト]関連の設定や、プレースホルダーを選択した際に表示される[自動調整オプション]ボタンで制御できる場合があります。

もう一つの原因として、コピー&ペースト元の情報が影響している可能性が挙げられます。例えば、Webページや他のアプリケーションから画像をコピーして貼り付けた場合、その画像が持っていたサイズ情報や解像度情報、またはコピー元のコンテキスト(例:表のセル内にあるなど)が、パワーポイント上での貼り付けサイズに影響を与えることがあります。

さらに、パワーポイントの[オプション]→[詳細設定]にある[イメージのサイズと品質]で、[ファイル内のイメージを圧縮しない]のチェックが外れていると、挿入時や保存時に画像が自動的に圧縮され、解像度が変更されることがあります。この圧縮設定が、見た目のサイズ感や画質に影響し、「サイズが変わった」と感じる一因になることも考えられます。

パワーポイントで貼り付けサイズを合わせる設定

異なるスライドや異なるファイルから画像をコピーして貼り付ける際、元のサイズと異なるサイズで貼り付けられてしまい、不便を感じることがあります。パワーポイントで貼り付けサイズを合わせる、つまり元のサイズや書式を保持して貼り付けるためには、貼り付け時のオプションを意識することが重要です。

画像をコピーした後、貼り付け先のライトで右クリック(またはCtrl+Vの後に表示される[貼り付けのオプション]アイコンをクリック)すると、いくつかの選択肢が表示されます。ここで[元の書式を保持]を選ぶと、コピー元の画像が持っていたサイズや書式設定(枠線、影など)を可能な限り維持したまま貼り付けることができます。もし[図]として貼り付けるオプションを選んだ場合、画像データそのものとして貼り付けられますが、サイズが元のままとは限らないケースもあります。

また、前述の通り、プレースホルダー内に貼り付ける場合は、プレースホルダーのサイズに自動調整される機能が働くことが多いため注意が必要です。もしプレースホルダーのサイズに合わせたくない場合は、プレースホルダーの外側(スライドの背景部分など)をクリックして何も選択していない状態で貼り付けるか、[元の書式を保持]オプションを明示的に選択するとよいでしょう。

根本的な設定として、パワーポイントのバージョンや設定によっては、[詳細設定]オプション内の[切り取り、コピー、貼り付け]セクションにある[貼り付けオプション]が影響する可能性も考えられます。他のプログラムからの貼り付けや、同一プレゼンテーション内の貼り付けに関する既定の動作が設定されている場合、それがサイズ感に影響を与えることもあり得ます。意図したサイズで貼り付けられない場合は、これらの貼り付けオプションを確認してみるのも一つの手です。

パワーポイントの画像サイズ変更の基礎

パワーポイント(パワポ)で挿入した画像のサイズを変更する方法は、資料作成における最も基本的な操作の一つです。パワーポイントの画像サイズ変更には、いくつかの基本的な手順があります。

最も直感的な方法は、画像をクリックして選択したときに表示されるハンドル(四隅と四辺にある小さな白い丸や四角)をドラッグすることです。四隅のハンドルをドラッグすると、画像の縦横比を保ったまま拡大・縮小ができます。一方、四辺(上下左右)のハンドルをドラッグすると、その方向だけに画像が伸縮し、縦横比が変わってしまいます。もし、四隅のハンドルをドラッグする際にShiftキーを押し続けると、確実に縦横比を固定したままサイズ変更ができます。これは、パワポで画像の比率変えずにサイズ変更する際の基本テクニックです。

より正確にサイズを指定したい場合は、画像を選択したときにリボンに表示される[図の形式]タブ(または[書式]タブ)を使います。右端にある[サイズ]グループに、[高さ]と[幅]を数値で入力するボックスがあります。ここに直接、希望するサイズ(cm単位など)を入力することで、正確なサイズ変更が可能です。

この[サイズ]グループで数値を入力する際、デフォルトでは縦横比が固定されていることが多いです。つまり、[高さ]を変更すると[幅]も自動的に変わり、その逆も同様です。もし縦横比を固定せずに個別に高さと幅を設定したい場合は、[サイズ]グループの右下にある小さな矢印(ダイアログボックス起動ツール)をクリックして[図の書式設定]作業ウィンドウ(またはダイアログボックス)を開きます。そこの[サイズ]セクションにある[縦横比を固定する]のチェックボックスをオフにします。これにより、高さと幅を独立して設定できるようになりますが、写真などの場合は比率が崩れて不自然に見える可能性があるため注意が必要です。

パワポで画像サイズ統一を効率化する応用テクニック

ここまでは、パワポで画像サイズを統一するための基本的な操作や設定について見てきました。続いては、これらの作業をさらに効率化するための応用テクニックや、関連する便利な機能について説明していきます。順に見ていきましょう。

パワポで画像の位置を揃える簡単な手順

パワポで画像の比率変えずに調整するコツ

一括変更機能でサイズ統一をスピードアップ

スライドマスターで画像サイズを標準化

図形を活用した画像サイズの均一化

パワポの画像サイズ統一に関するまとめ

パワポで画像の位置を揃える簡単な手順

画像のサイズを統一するだけでなく、それらの位置をきれいに揃えることも、見やすい資料作成には不可欠です。パワポで画像の位置を揃える作業は、[配置]機能を使うと非常に簡単に行えます。

まず、位置を揃えたい複数の画像オブジェクトをすべて選択します。ShiftキーまたはCtrlキーを押しながら、各画像をクリックしていくと複数選択ができます。

次に、[図の形式]タブ(または[書式]タブ)を開き、[配置]グループにある[配置]ボタンをクリックします。(バージョンによっては[ホーム]タブの[配置]からもアクセス可能です)。ドロップダウンメニューが表示され、さまざまな配置オプションが選べます。

例えば、複数の画像を縦方向の左端で揃えたい場合は[左揃え]を、中央で揃えたい場合は[左右中央揃え]を選びます。横方向に上端で揃えたい場合は[上揃え]、中央なら[上下中央揃え]です。

さらに、複数の画像を等間隔に並べたい場合は、[左右に整列]や[上下に整列]機能が便利です。例えば、3つの画像を横に並べる場合、まず両端の画像を希望の位置に配置します。その後、3つの画像をすべて選択し、[上下中央揃え](高さ位置を揃える)を実行し、続けて[左右に整列]を実行します。すると、中間の画像が両端の画像との間で等間隔になるよう自動的に配置されます。

これらの配置機能は、[選択したオブジェクトを揃える]がオンになっている場合に機能します。もし[スライドに合わせて配置]がオンになっていると、スライド全体を基準として画像の配置(例:スライドのど真ん中に配置など)が行われます。

また、[表示]タブで[ガイド]や[グリッド線]を表示させておくと、これらを基準にドラッグ&ドロップで位置を合わせやすくなります。特にガイド線は、任意の位置に(Ctrlキーを押しながらドラッグで)複製できるため、複数のスライドで同じレイアウトを保ちたい場合に役立ちます。

パワポで画像の比率変えずに調整するコツ

パワーポイントで画像のサイズを変更する際、意図せず縦横の比率が崩れてしまい、写真が歪んで見えることがあります。パワポで画像の比率変えずに調整するには、いくつかの簡単なコツがあります。

最も基本的で重要なコツは、サイズ変更の際にShiftキーを併用することです。画像を選択し、四隅のいずれかのサイズ変更ハンドル(白い丸)にマウスカーソルを合わせます。そのままドラッグを開始すると同時にShiftキーを押し続けます。こうすることで、マウスをどの方向に動かしても、元の画像の縦横比が厳密に維持されたまま拡大・縮小が行われます。辺の中央にあるハンドルを使うとShiftキーを押していても比率が変わってしまうため、必ず四隅のハンドルを使うようにしましょう。

もう一つの方法は、[図の書式設定]作業ウィンドウ(またはダイアログボックス)の設定を確認することです。画像を選択し、右クリックから[図の書式設定]を選ぶか、[図の形式]タブの[サイズ]グループ右下の矢印をクリックして、作業ウィンドウを表示させます。[サイズ]セクション(またはタブ)に、[縦横比を固定する]というチェックボックスがあります。ここにチェックが入っていることを確認してください。

このチェックが入った状態であれば、[サイズ]グループの[高さ]または[幅]のどちらか一方の数値を変更するだけで、もう一方の数値も縦横比を維持したまま自動的に変更されます。Shiftキーを押し忘れる心配がなく、数値入力で正確なサイズ変更を行いつつ比率も維持できるため、非常に確実な方法です。

もし、意図的に比率を変えたい場合や、何らかの理由で比率が固定されてしまって困る場合は、逆にこの[縦横比を固定する]のチェックを外すことで、高さと幅を個別に設定できるようになります。

一括変更機能でサイズ統一をスピードアップ

複数の画像のサイズを一つひとつ手作業で合わせるのは大変な手間です。パワーポイントには、複数の画像のサイズを一括で統一し、作業をスピードアップさせる機能が備わっています。

最も簡単な方法は、サイズを統一したい画像をすべて選択することです。ShiftキーまたはCtrlキーを押しながら、対象となるすべての画像をクリックして選択状態にします。

次に、[図の形式]タブ(または[書式]タブ)のリボンに注目します。右端にある[サイズ]グループに、[高さ]と[幅]の入力ボックスがあります。選択した画像のサイズがバラバラの場合、これらのボックスは空欄または異なる数値が表示されているかもしれませんが、ここに直接、統一したい数値を入力します。

例えば、すべての画像の高さを「5cm」に統一したい場合、[高さ]のボックスに「5」と入力してEnterキーを押します。すると、選択されていたすべての画像が、瞬時に高さ5cmに変更されます。

このとき、[サイズ]設定で[縦横比を固定する]がオンになっている場合(通常はオンです)、高さ(または幅)を変更すると、もう一方の辺も自動的に比率を保ったまま調整されます。そのため、元の写真の縦横比が異なる場合、一括で[高さ]を揃えても、[幅]はバラバラになる可能性があります。

もし、すべての画像の[高さ]も[幅]も完全に同じ数値(例:5cm × 5cm)に統一したい場合は、まず[サイズ]の詳細設定(作業ウィンドウ)で[縦横比を固定する]のチェックを一時的に外し、その上で[高さ]と[幅]にそれぞれ「5」と入力する必要があります。ただし、これは画像の比率が強制的に変更されるため、写真などが歪む可能性がある点に注意が必要です。

このように、[サイズ]グループへの数値入力を複数選択状態で行うことが、サイズ統一を最もスピードアップさせる方法と言えるでしょう。

スライドマスターで画像サイズを標準化

プレゼンテーション全体で使用する画像のサイズや位置にある程度の決まり(標準)を持たせたい場合、スライドマスター機能の活用が非常に有効です。スライドマスターで画像サイズを標準化しておくことで、新しいスライドを追加するたびにサイズ調整を行う手間を省くことができます。

[表示]タブから[スライドマスター]をクリックし、スライドマスターの編集画面を開きます。左側の一覧から、画像を挿入するためによく使用するレイアウト(例えば[タイトルとコンテンツ]や[2つのコンテンツ]など)を選択します。

そのレイアウト上にある[コンテンツ]プレースホルダー、または[図]プレースホルダーを選択します。プレースホルダーを選択した状態で、サイズ変更ハンドルをドラッグするか、[書式]タブの[サイズ]グループで数値を入力し、希望する画像の標準サイズに調整します。例えば、幅10cm、高さ7.5cmなどに固定します。このとき、[図形の書式設定]で[縦横比を固定する]の設定も確認しておくとよいでしょう。

位置も[配置]機能などを使って、スライド上の適切な場所に移動させておきます。

設定が完了したら、[スライドマスター]タブの[マスター表示を閉じる]をクリックして通常表示に戻ります。

こうしておくことで、[ホーム]タブから[新しいスライド]を追加し、先ほど設定したレイアウトを選択すると、指定したサイズと位置にプレースホルダーが配置されています。そのプレースホルダーの中央にある[図]アイコンをクリックして画像を挿入すると、画像は自動的にそのプレースホルダーのサイズに合わせて挿入されます(画像の縦横比によっては、枠内に収まるように自動調整されます)。

この方法は、特に定型的なレポートや資料で、常に同じ位置に同じサイズの画像を挿入するような場合に、絶大な効果を発揮し、パワーポイントで画像貼り付けサイズを固定する一つの答えとなります。

図形を活用した画像サイズの均一化

挿入したい画像の元の縦横比がバラバラであるにもかかわらず、最終的な見た目(例えば、すべて正方形や、すべて同じ横幅の長方形)を厳密に統一したい場合があります。このような場合、画像を直接リサイズするのではなく、図形を活用する方法が非常に効果的です。

まず、[挿入]タブから[図形]を選び、基準としたい形(例:正方形、円、任意の長方形)を描画します。次に、その図形を選択した状態で、[図形の書式]タブの[サイズ]グループで、統一したいサイズ(例:高さ8cm、幅8cm)を正確に入力します。

サイズを確定させた図形を、Ctrlキーを押しながらドラッグ&ドロップ(またはCtrl+C、Ctrl+V)して、必要な画像の数だけ複製します。この時点で、スライド上にはまったく同じサイズの図形が複数個並んでいる状態になります。

次に、一つ目の図形を選択し、[図形の書式]タブの[図形のスタイル]グループにある[図形の塗りつぶし]をクリックします。ドロップダウンメニューから[図]を選択します。[図の挿入]ダイアログが表示されるので、[ファイルから](または[ストック画像]など)を選び、挿入したい画像ファイルを指定します。

すると、画像は元の縦横比を保ったまま、図形の形状に合わせてトリミングされ、図形内にぴったりと収まります。画像が図形の中で上下左右にずれている場合は、図形を選択した状態で[図の形式]タブ([図ツール])の[トリミング]をクリックします。トリミングモードになるので、中の画像をドラッグして位置を調整し、枠外をクリックして確定します。

この操作を、複製したすべての図形に対して繰り返します。元の画像が縦長であろうと横長であろうと、すべて最初に設定した図形のサイズ(この例では8cm四方)に統一されるため、非常に整然としたレイアウトが可能になります。これは、パワーポイントで画像の比率変えずに、かつ見た目のサイズを統一する強力なテクニックの一つです。

パワポの画像サイズ統一に関するまとめ

今回はパワポで画像サイズを統一する方法についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・パワポで画像サイズを統一すると資料の見栄えが向上

・複数の画像をShiftキーやCtrlキーで同時選択が可能

・[図の形式]タブの[サイズ]で数値を入力すると一括変更できる

・Shiftキーを押しながら四隅のハンドルをドラッグすると比率を維持

・[サイズ]作業ウィンドウで[縦横比を固定する]のチェックが重要

・パワポで画像の比率変えずに調整するのが基本

・パワーポイントで画像サイズが勝手に変わる原因は自動調整機能など

・プレースホルダーの自動調整はオプションで変更可能な場合がある

・パワーポイントで画像貼り付けサイズを固定するにはスライドマスターが有効

・[配置]機能でパワポの画像の位置を揃えるのも簡単

・[左右に整列]や[上下に整列]で等間隔配置が可能

・パワポで図形の大きさを揃えるショートカットはリボンアクセスキーで代用

・パワーポイントで図をスライドに合わせるにはトリミングや背景設定を利用

・図形を先に作り[図形の塗りつぶし]で画像を入れるとサイズ統一が容易

・F4キー(操作の繰り返し)もサイズ変更の時短に使える場合がある

これらの方法を活用することで、パワーポイントでの画像取り扱いがよりスムーズになり、資料作成の効率と品質が向上することが期待できます。

本記事で紹介したテクニックが、皆さまの資料作成の一助となれば幸いです。目的に合わせて、最適な方法を選択してみてください。

CTAサンプル

これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。