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パワポのデザイナーでデザインをスライド全体で統一する方法は?簡単な操作を調査!

プレゼンテーションの資料作成で多くの人が利用するパワーポイント(パワポ)。しかし、デザインに自信がなかったり、作成に時間がかかりすぎたりといった悩みを抱える方も少なくないかもしれません。そんなときに役立つのが「パワポのデザイナー」機能です。この機能を使えば、誰でも簡単に見栄えのするスライドを作成できる可能性があります。しかし、いざ使ってみると「デザインをスライド全体で統一したいのに、パワポのデザイナーで全てに適用する方法がわからない」「そもそもパワポのデザイナーが出てこない」といった新たな疑問に直面することもあるでしょう。また、パワーポイントで同じデザインをコピーして使いたい場面も考えられます。

この記事では、パワポのデザイナー機能を使ってデザインをスライド全体で統一するための考え方や、関連する操作について詳しく解説していきます。パワポのデザイナーの出し方から編集方法、さらにはデザインアイデアが2枚目以降で変わってしまう現象の理由まで、幅広く情報をまとめました。

この記事を読むことで、あなたは以下の点について理解を深めることができるでしょう。

・パワポのデザイナー機能の基本的な使い方と役割

・デザイナー機能でデザインをスライド全体に適用するための考え方

・デザイナー機能が表示されないなど、トラブル発生時の対処法

・スライドマスターを活用した、より確実なデザイン統一の方法

パワポのデザイナーでデザインを統一するための基本的な知識

ここではパワポのデザイナーでデザインを統一するための基本的な知識について説明していきます。パワーポイントのデザイナー機能は非常に便利ですが、その特性を理解することが、デザインを効果的に統一するための第一歩となります。順に見ていきましょう。

パワーポイントのデザイナー機能とは?

パワポのデザイナーの基本的な出し方

パワポのデザイナーで色変更は可能か?

パワポのデザインアイデアが2枚目以降で変わる理由

パワポのデザイナーで提案されたデザインの編集方法

パワポのデザイナーが全てに適用されないときの考え方

パワーポイントのデザイナー機能とは?

パワーポイントのデザイナー機能とは、スライドに追加したテキストや画像などのコンテンツに基づいて、AIが自動的にプロフェッショナルなデザインのアイデアを複数提案してくれる機能です。この機能を利用することで、デザインの専門知識がない方でも、見栄えのする美しいスライドを手軽に作成することが可能になります。例えば、タイトルと箇条書きを入力するだけで、それらの情報を効果的に配置し、適切なアイコンや背景を加えたデザイン案が瞬時に生成されることがあります。これは、資料作成の時間短縮に大きく貢献するだけでなく、自分では思いつかないような新しいデザインの発見にもつながるかもしれません。ただし、この機能はMicrosoft365のサブスクリプション版PowerPointで提供されているものであり、一部の古いバージョンや買い切り版では利用できない場合がある点には注意が必要です。また、機能の性質上、インターネットに接続された状態で使用することが推奨されています。このように、パワーポイントのデザイナー機能は、資料作成の効率と質を同時に高める可能性を秘めた、強力なサポートツールと言えるでしょう。

パワポのデザイナーの基本的な出し方

パワポのデザイナー機能を利用するための基本的な出し方は、非常にシンプルです。まず、PowerPointを開き、新しいスライドを作成するか、既存のスライドにテキストや画像などのコンテンツを追加します。コンテンツが何もない状態では、デザイナーはアイデアを提案することが難しい場合があるためです。次に、リボンメニューの上部にある「デザイン」タブをクリックしてください。すると、リボンの右端の方に「デザイナー」(または「デザインアイデア」)というボタンが表示されるはずです。このボタンをクリックすると、画面の右側に作業ウィンドウが開き、現在のスライドのコンテンツに基づいた複数のデザイン案がサムネイル形式で一覧表示されます。もしボタンが見当たらない場合や、クリックしても何も表示されない場合は、いくつかの原因が考えられます。例えば、前述の通り、お使いのPowerPointのバージョンがデザイナー機能に対応していない可能性や、意図せず機能が無効に設定されているケースなどが挙げられます。その場合は、一度PowerPointのオプション設定を確認してみる必要があるかもしれません。まずは「デザイン」タブの「デザイナー」ボタンを探す、これがパワポのデザイナーの出し方の基本操作となります。

パワポのデザイナーで色変更は可能か?

パワポのデザイナーで提案されたデザインの色変更は可能です。デザイナー機能は、あくまでデザインのレイアウトや構成要素を提案するものであり、その後の細かなカスタマイズはユーザー自身が行えるようになっています。デザイナーが提案したデザイン案をスライドに適用した後、色を変更したい場合は、「デザイン」タブの「バリエーション」という項目に注目してください。ここには、現在のデザインテーマに基づいた様々な配色パターンが用意されています。ドロップダウンメニューを開くと、さらに多くの色の組み合わせを選択したり、自分でテーマカラーをカスタマイズしたりすることもできます。このバリエーション機能を使うことで、スライド全体の基調となる色を簡単に変更でき、プレゼンテーションの目的や企業のブランドイメージに合わせた調整が容易になります。また、個別の図形やテキストの色を変更したい場合は、対象のオブジェクトを選択し、「図形の書式」や「ホーム」タブのフォントカラー設定など、従来通りの方法で編集することが可能です。このように、パワポのデザイナーで色変更を行うことは、提案されたデザインをより自分好みに、あるいは目的に合致したものへと昇華させるための重要なステップと言えるでしょう。

パワポのデザインアイデアが2枚目以降で変わる理由

パワポのデザインアイデアが2枚目以降で変わるのは、デザイナー機能の核となる特性に起因します。デザイナーは、スライド一枚一枚のコンテンツを個別に解釈し、その内容に最も適していると考えられるレイアウトを提案するように設計されています。例えば、1枚目のスライドがタイトルのみであれば、タイトルが引き立つような大胆なデザインが提案されるでしょう。一方、2枚目のスライドに箇条書きや写真を追加すると、デザイナーはそれらの情報を整理し、見やすく配置するためのレイアウト、例えばテキストと画像を左右に並べたり、箇条書きをアイコン付きで表現したりするデザインを提案します。つまり、スライドごとにコンテンツが異なるため、それに合わせて最適なデザインアイデアも変化するのです。これは、全てのページが画一的になることを防ぎ、各スライドの内容を効果的に伝えるための仕様とも考えられます。しかし、これが原因で「スライド全体でデザインを統一したい」というユーザーの意図とは異なる結果になることもあります。この挙動を理解しておくことは、パワポのデザイナーをうまく活用し、デザインの統一性を図る上で非常に重要になるでしょう。

パワポのデザイナーで提案されたデザインの編集方法

パワポのデザイナーで提案され、スライドに適用したデザインは、その後自由に編集することが可能です。デザイナーはあくまでデザインの「たたき台」を提供する機能であり、最終的な仕上げはユーザーの手に委ねられています。例えば、提案された画像の配置が気に入らない場合、その画像をクリックしてドラッグし、好きな位置に移動させることができます。大きさの変更や回転も自由自在です。同様に、テキストボックスの位置やサイズ、フォントの種類、文字の大きさや色なども、「ホーム」タブや「図形の書式」タブから通常のスライド編集と同じ手順で変更できます。デザイナーによって追加されたアイコンや図形も、個別のオブジェクトとして扱われるため、色の変更や削除、別の図形への差し替えなどが可能です。もし、編集の過程で元に戻したくなった場合は、「元に戻す」機能(ショートカットキー:Ctrl+Z)を使えば、一つ前の状態に簡単に復帰できます。このように、パワポのデザイナーで提案されたデザインをベースに、細部を自分の意図通りに調整していくことで、AIの提案力と自身の創造性を融合させた、より質の高いスライドを作成することができるでしょう。パワポのデザイナーの編集は、決して難しい操作ではないのです。

パワポのデザイナーが全てに適用されないときの考え方

パワポのデザイナー機能を使った際に、デザインが全てのスライドに一括で適用されない、と感じることがあるかもしれません。その際の考え方として最も重要なのは、「デザイナー機能は、基本的にスライド単位で最適なデザインを提案するものである」という特性を理解することです。前述の通り、デザイナーは各スライドのコンテンツ(テキスト、画像、箇条書きなど)を分析し、その都度、最適なレイアウトを提案します。そのため、1枚のスライドで選んだデザインが、自動的に他の全てのスライドに反映されるわけではないのです。もし、プレゼンテーション全体で厳密なデザインの統一性を求めるのであれば、デザイナー機能だけに頼るのではなく、別の機能を併用するアプローチが有効になる可能性があります。その代表的な機能が「スライドマスター」です。スライドマスターは、スライドの背景、フォント、色、ロゴの配置といった、全スライドに共通するテンプレート部分をあらかじめ設定しておく機能です。デザイナー機能で得たデザインのインスピレーションを参考にしつつ、スライドマスターで共通のフォーマットを固める、という使い方が考えられます。パワポのデザイナーが全てに適用されない、と感じたときは、機能の特性を理解し、目的に応じてスライドマスターなどの他の機能との使い分けを検討することが解決の糸口になるでしょう。

パワポのデザイナーでデザインを統一できないときの対処法

ここではパワポのデザイナーでデザインを統一できないと感じたときの、具体的な対処法について説明していきます。機能がうまく作動しない場合のトラブルシューティングから、より確実にデザインを統一するための代替機能まで、幅広く掘り下げていきましょう。順に見ていきましょう。

パワポのデザイナーが出てこない原因と対処法

パワーポイントで同じデザインをコピーする方法

スライドマスター機能でデザインを統一する

デザイナー機能とスライドマスターの使い分け

デザイン統一でプレゼン資料を魅力的に見せるコツ

パワポのデザイナーでデザインを統一する方法のまとめ

パワポのデザイナーが出てこない原因と対処法

パワポのデザイナーが出てこない場合、いくつかの原因が考えられます。まず最も基本的な確認事項として、使用しているPowerPointのバージョンが挙げられます。デザイナー機能は、主にMicrosoft365のサブスクリプション版で提供されており、古い永続ライセンス版(例:PowerPoint2016など)では利用できない場合があります。次に、PowerPointのオプション設定でデザイナー機能が無効になっている可能性も考えられます。「ファイル」タブから「オプション」を選択し、「全般」の中にある「PowerPointデザイナー」の項目で、「デザインアイデアを自動的に表示する」にチェックが入っているか確認してみてください。また、インターネットへの接続が不安定な場合や、組織のセキュリティポリシーによって機能が制限されているケースも存在します。コンテンツが原因であることもあり、非常にシンプルなテキストのみのスライドや、逆に複雑すぎるオブジェクトが多数配置されたスライドでは、デザイナーがアイデアを生成できないこともあります。対処法としては、まずバージョンの確認とオプション設定の見直しを行い、それでも解決しない場合は、一度新しいプレゼンテーションファイルで簡単なコンテンツ(タイトルと写真など)を追加して、デザイナーが機能するか試してみることをお勧めします。

パワーポイントで同じデザインをコピーする方法

パワーポイントで同じデザインを特定のスライドから別のスライドへコピーしたい場合、いくつかの簡単な方法があります。最も手軽なのは「書式のコピー/貼り付け」機能を利用することです。まず、コピー元となるスライド上のオブジェクト(テキストボックスや図形など)を選択します。次に、「ホーム」タブにある刷毛(はけ)の形をした「書式のコピー/貼り付け」ボタンをクリックします。その後、デザインを適用したい別のスライドのオブジェクトをクリックすると、フォントの種類、サイズ、色、図形のスタイルといった書式情報だけがコピーされます。この操作を連続して行いたい場合は、「書式のコピー/貼り付け」ボタンをダブルクリックすることで、複数のオブジェクトに連続して書式を貼り付けることが可能になります。もう一つの方法は、スライドそのものを複製することです。左側のスライド一覧ペインで、コピーしたいスライドを右クリックし、「スライドの複製」を選択すると、全く同じ内容とデザインのスライドが作成されます。その後、新しいスライドのテキストや画像を差し替えることで、デザインの骨格を維持したまま内容を更新できます。これらの方法は、パワポのデザイナーが提案するデザインとは少し異なりますが、手動でデザインの統一性を保ちたい場合に非常に有効な手段と言えるでしょう。

スライドマスター機能でデザインを統一する

プレゼンテーション全体で厳密にデザインを統一したい場合、パワポのデザイナー機能よりも「スライドマスター」機能の利用が適していると考えられます。スライドマスターとは、全ての通常スライドの基礎となる「設計図」や「テンプレート」のようなものです。スライドマスターを編集すると、その変更が関連する全てのスライドに一括で反映されます。例えば、スライドマスター上で会社のロゴを右下に配置すれば、全ての通常スライドの右下に自動的にロゴが表示されるようになります。同様に、全スライドで共通して使用するフォントの種類やサイズ、箇条書きの行頭文字、背景のデザインや配色パターンなどを一元管理できます。スライドマスターを表示するには、「表示」タブから「スライドマスター」をクリックします。左側に表示されるマスタースライドの一番上にある最も大きなスライドが、全体に影響を与える親マスターです。ここで加えた変更は、その下のレイアウトマスター(タイトルスライド用、コンテンツスライド用など)にも影響します。この機能を活用することで、スライドを追加するたびにデザインを気にする必要がなくなり、作業効率が大幅に向上するとともに、資料全体に一貫性のあるプロフェッショナルな印象を与えることができるでしょう。

デザイナー機能とスライドマスターの使い分け

パワポのデザイナー機能とスライドマスターは、どちらもスライドのデザインを補助する強力なツールですが、その役割と最適な利用シーンは異なります。これらの違いを理解し、適切に使い分けることが、効率的で質の高い資料作成の鍵となります。まず、デザイナー機能は「手軽さ」と「発想の支援」に長けています。スライドごとのコンテンツに合わせてAIが自動でレイアウトを提案してくれるため、デザインのアイデアが欲しいときや、急いで見栄えの良いスライドを数枚作りたい場合に非常に便利です。一方で、スライドマスターは「厳密な統一性」と「効率的な管理」を目的としています。会社のロゴ、共通のフッター、統一されたフォントスタイルや配色など、プレゼンテーション全体にわたる共通のルールを定義するのに最適です。使い分けの目安としては、まずスライドマスターで資料全体の基本的な骨格(ロゴ、背景、基本フォントなど)を固めます。その後、個別のスライドを作成する段階で、内容に応じてデザイナー機能を活用し、レイアウトのインスピレーションを得る、という流れが効果的かもしれません。デザイナーの提案をそのまま使うのではなく、スライドマスターで設定した統一感を損なわない範囲で、良い部分を取り入れるという視点が重要になります。

デザイン統一でプレゼン資料を魅力的に見せるコツ

デザインが統一されたプレゼンテーション資料は、見た目が美しいだけでなく、情報の受け手に対して信頼感や専門性を与え、内容の理解を助ける効果が期待できます。統一感を出すためのコツはいくつかあります。第一に、「色の使い方」です。使用する色は3〜4色程度に絞り、メインカラー、サブカラー、アクセントカラーといった役割を決めると、全体がまとまりやすくなります。パワポの「デザイン」タブにある配色テーマを利用するのも良い方法です。第二に、「フォントの統一」が挙げられます。見出し用と本文用でフォントの種類やサイズを固定し、プレゼンテーション全体で一貫して使用することが重要です。これにより、視覚的なノイズが減り、読みやすさが向上します。第三に、「レイアウトの規則性」です。タイトルや本文、画像などを配置する位置にある程度のルールを設けることで、安定感が生まれます。スライドマスターやグリッド、ガイド機能を活用すると、この規則性を保ちやすくなるでしょう。これらの要素をスライドマスター機能であらかじめ設定しておくことで、誰が作成しても一定の品質を保った資料を作ることが可能になります。パワポのデザイナー機能を使う際も、これらの統一感を意識しながらデザイン案を選択・編集することで、より洗練された魅力的な資料に仕上げることができるでしょう。

パワポのデザイナーでデザインを統一する方法のまとめ

今回はパワポのデザイナーでデザインをスライド全体で統一する方法についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・パワポのデザイナーはAIがスライドのコンテンツに基づきデザイン案を提案する機能である

・デザイナー機能の利用はMicrosoft365のサブスクリプション版が推奨される

・デザイナーの基本的な出し方は「デザイン」タブから「デザイナー」ボタンをクリック

・デザイナー機能が作動するにはインターネット接続が必要な場合がある

・パワポのデザイナーで提案されたデザインの色変更は「バリエーション」機能で可能

・デザイナーはスライドごとに内容を解釈するため2枚目以降のデザインは変化する

・デザイナーが提案したレイアウトやオブジェクトは後から自由に編集できる

・デザイナー機能は基本的にスライド単位でのデザイン提案が主である

・全スライドへの厳密なデザイン統一にはスライドマスター機能が有効

・パワポのデザイナーが出てこない原因はバージョン、設定、コンテンツ内容が考えられる

・パワーポイントで同じデザインをコピーするには「書式のコピー/貼り付け」が便利

・スライドマスターは全スライド共通のロゴやフォントなどを一括設定する機能

・デザイナーは手軽さと発想支援、スライドマスターは厳密な統一と管理に向く

・デザインの統一は色、フォント、レイアウトの規則性が重要である

・デザイナー機能とスライドマスターの併用で効率とデザイン性の両立が期待できる

この記事を通じて、パワポのデザイナー機能の特性をご理解いただけたかと思います。
この機能をスライドマスターなど他の機能と組み合わせることで、あなたのプレゼンテーション資料はより一層魅力的になることでしょう。
ぜひ、今後の資料作成にお役立てください。

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