プレゼンテーションを作成する際、表紙や中身のスライドには力を入れても、締めくくりとなる終わりのスライドについては悩んでしまうことが多いのではないでしょうか。パワポの最後のページのデザインは、聴き手に残る印象を決定づける重要な要素です。単に「ご清聴ありがとうございました」と書くだけでなく、目的や相手に合わせて工夫することで、プレゼン全体の評価をさらに高められる可能性があります。ここでは、パワポの最後のページのデザインについて、おしゃれなアイデアや機能的な設定方法、学生やビジネスなどシーン別の活用例を詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、以下のメリットが得られます。
・ プレゼンの目的に合わせた最後のスライドの選び方がわかる
・ 学生やビジネスパーソンなど立場に応じた適切なデザインが学べる
・ 最後のスライドで聴き手の記憶に残る演出の工夫が理解できる
・ スライドショーを黒い画面で終わらせない設定方法が身につく
パワポの最後のページのデザインで差をつけるポイント
ここではパワポの最後のページのデザインについて説明していきます。プレゼンテーションの締めくくりをどのように演出するかは、聴き手の印象を大きく左右する重要なポイントです。デザインや構成を少し工夫するだけで、よりプロフェッショナルで洗練された印象を与えられるかもしれません。順に見ていきましょう。
・ プレゼンの最後のスライドの例とアイデア
・ パワポの最後のページを学生が作るなら
・ パワーポイントの最後のスライドにfinはあり?
・ パワポの最後をスライド一覧にするメリット
・ パワーポイントの最後のスライドでeofを使う
・ パワポの最後のページをまとめにする効果
プレゼンの最後のスライドの例とアイデア
プレゼンテーションの締めくくり方は、その目的によって多様なアプローチが考えられます。一般的なプレゼンの最後のスライドの例としては、やはり感謝の言葉を述べる「サンクススライド」が代表的です。「ご清聴ありがとうございました」という言葉とともに、背景に企業のロゴやイメージ画像を配置することで、視覚的にも美しい終わり方を演出できます。
一方で、質疑応答を促すための「Q&Aスライド」も効果的です。単に文字だけを配置するのではなく、挙手をしているアイコンや「?」マークをデザインに取り入れることで、聴き手が質問しやすい雰囲気を作り出せるでしょう。また、次のアクションを明確にするための「Call to Action(行動喚起)」を配置するのも一つのアイデアです。ウェブサイトへの誘導や資料ダウンロード用のQRコードを大きく配置することで、プレゼン後の具体的な行動につなげやすくなります。
このように考えると、最後のスライドは単なる挨拶の場ではなく、プレゼンのゴールを達成するための戦略的なページであるとも言えます。デザインを考える際は、このスライドで聴き手に何をしてもらいたいのかを明確にすることが大切です。シンプルに余白を生かしたデザインにするか、あるいはインパクトのある写真を使って感情に訴えかけるか、目的に応じて使い分けることが推奨されます。
パワポの最後のページを学生が作るなら
学生がプレゼンテーションを行う場合、ビジネスシーンとは少し異なる視点での工夫が求められることがあります。パワポの最後のページを学生が作成する際は、誠実さや学びの姿勢を表現することが評価につながる場合が多いです。例えば、研究発表や授業でのプレゼンであれば、参考文献や引用元を明記したスライドを最後に持ってくることがアカデミックなマナーとして重要視されることがあります。
しかし、ただ参考文献を羅列するだけではデザイン性に欠けるため、スライドの半分に感謝の言葉を添え、もう半分に文献リストを整理して配置するなど、レイアウトを工夫すると見やすくなります。また、ゼミ活動やサークル紹介のようなカジュアルな場面では、メンバーの集合写真や活動風景の写真を背景に使用し、楽しさや団結力をアピールするのも良い方法です。
私であれば、将来の展望やこれからの目標を最後に一言添えるデザインをおすすめします。「今後の課題」や「Next Step」といった見出しを設け、発表内容をどのように発展させていきたいかを示すことで、前向きな姿勢を印象づけることができます。学生らしいフレッシュさと、研究や活動に対する真摯な姿勢をバランスよくデザインに落とし込むことが、好印象を与える鍵となるでしょう。
パワーポイントの最後のスライドにfinはあり?
映画のエンディングなどで見かける「Fin」という言葉を、プレゼンテーションの締めくくりに使うアイデアがあります。パワーポイントの最後のスライドにfinを取り入れるスタイルは、独特の雰囲気やストーリー性を演出したい場合に有効な手段の一つです。特に、歴史的な変遷を語るプレゼンや、物語性のある内容、あるいは芸術やデザインに関連する発表であれば、映画のような余韻を残すことができるかもしれません。
ただ、一般的なビジネスプレゼンテーションや堅い学術発表の場では、少々カジュアルすぎる、あるいはキザな印象を与えてしまう可能性も否定できません。もし使用するのであれば、フォント選びが非常に重要になります。明朝体や筆記体のようなエレガントなフォントを選び、背景を黒やセピア色にするなど、全体のトーン&マナーを統一することで、違和感なくおしゃれに見せることができるでしょう。
逆に言えば、IT企業のピッチやスタートアップの提案など、先進性やスピード感を重視する場面では、「Fin」よりも「The End」や、あえて言葉を置かずにロゴだけを表示するスタイルのほうが好まれる傾向にあります。「Fin」を使うかどうかは、プレゼンのテーマや聴き手の属性をよく考慮した上で判断することが大切です。うまくハマれば、記憶に残るスタイリッシュな終わり方になります。
パワポの最後をスライド一覧にするメリット
プレゼンテーションの質疑応答の時間において、特定のスライドに戻って説明を求められることはよくあります。そのような場面に備えて、パワポの最後をスライド一覧にするというデザイン手法は非常に機能的です。これは「インデックススライド」や「サマリースライド」とも呼ばれ、全スライドのサムネイルを縮小して並べることで、プレゼンの全体像を改めて可視化することができます。
このデザインの大きなメリットは、聴き手が気になったポイントを振り返りやすくなる点です。「右上のグラフのスライドについてですが」といった具合に、視覚的に指名して質問ができるため、コミュニケーションがスムーズになります。また、発表者にとっても、瞬時に目的のスライドへジャンプするためのリンク機能を設定しておけば、スライドをカチカチと何枚も戻す手間が省け、スマートな対応が可能になります。
加えて、スライド一覧を見せることで、プレゼン全体を通して伝えたかったロジックの流れを再確認させる効果も期待できます。情報量が多いプレゼンや、長時間の講義などでは、最後に全体を俯瞰できるページがあるだけで、聴き手の理解度が深まると言われています。デザイン的には、整然とグリッド状に並べることで、整理整頓された知的な印象を与えることができるでしょう。
パワーポイントの最後のスライドにeofを使う
IT業界やエンジニア向けのプレゼンテーションにおいて、時折見かけるのが「EOF」という文字です。これは「End Of File」の略語であり、プログラミングやデータ処理においてファイルの終端を意味する用語です。パワーポイントの最後のスライドにeofを表示することは、エンジニアならではのユーモアや共通言語としての親近感を演出するテクニックとして知られています。
この表現は、一般的なビジネスマンや学生相手のプレゼンでは意味が通じない可能性が高いため、使用するシーンは限定されます。しかし、技術カンファレンスや社内のエンジニア勉強会など、ターゲットが明確な場合には、「ここまでがデータです」「処理完了」といったニュアンスを含んで、ニヤリとさせる効果があるかもしれません。デザインとしては、コンソール画面(黒背景に緑や白の等幅フォント)を模したスタイルにすると、より世界観が伝わりやすくなります。
もちろん、ただ単に「EOF」と書くだけでなく、その下に小さく「ご清聴ありがとうございました」や連絡先を添えるなどの配慮も忘れないようにしましょう。専門用語をデザインに取り入れる遊び心は、聴き手との距離を縮めるきっかけになりますが、あくまで伝わりやすさを損なわない範囲で楽しむことがポイントです。
パワポの最後のページをまとめにする効果
プレゼンテーションの最後に、要点を箇条書きにした「まとめスライド」を配置することは、王道かつ非常に効果的な手法です。パワポの最後のページをまとめのデザインにすることで、聴き手はプレゼンの内容を整理して記憶に定着させやすくなります。人間は情報の最初と最後を記憶しやすいという特性があるため、最後に重要なメッセージを繰り返すことは理にかなっています。
デザインのコツとしては、詳細な説明文を省き、キーワードや短いフレーズでシンプルに構成することです。例えば、3つのポイントに絞って大きく表示し、それぞれの要素に関連するアイコンを添えることで、視覚的にもわかりやすくなります。また、冒頭で提示した課題と、それに対する解決策を対比させるようなレイアウトにすると、プレゼンのストーリーが一貫していることを印象づけられます。
さらに、このまとめページを表示したまま質疑応答に移ることで、聴き手は要点を見ながら質問を考えることができます。真っ白な「ご清聴ありがとうございました」だけのスライドよりも、議論が活発になりやすいという利点もあります。実用性を重視するビジネスプレゼンにおいては、おしゃれさだけでなく、情報の再確認機能を備えたまとめページが、最も信頼感を高めるデザインと言えるかもしれません。
パワポの最後のページのデザインと機能設定のコツ
ここではパワポの最後のページのデザインに加え、機能的な設定についても説明していきます。デザインが良いだけでなく、プレゼン終了時の挙動までコントロールすることで、より洗練された発表が可能になります。スライドショーが終わった瞬間に画面が真っ暗になってしまう現象を防ぐ設定など、知っておくと便利な機能があります。順に見ていきましょう。
・ パワーポイントを最後のスライドで止める設定
・ パワポの最後のスライドの効果的な見せ方
・ おしゃれな「Thank you」のデザイン
・ 連絡先やQRコードを配置するテクニック
・ 次のアクションを促すスライド構成
・ パワポの最後のページのデザインのまとめ
パワーポイントを最後のスライドで止める設定
プレゼンテーションが終了し、最後のスライドでクリックをした瞬間、画面が突然真っ黒になり「スライドショーの最後です」という文字が表示された経験はないでしょうか。これはパワーポイントのデフォルトの設定ですが、余韻を壊してしまうことがあります。これを防ぐために、パワーポイントを最後のスライドで止める設定をしておくことをおすすめします。
具体的な設定方法は、パワーポイントの「ファイル」タブから「オプション」を開き、「詳細設定」を選択します。その中にある「スライドショー」の項目で、「スライドショーの最後を黒いスライドにする」のチェックを外すだけです。この設定を行っておけば、最後のスライドでクリックしても黒い画面にはならず、最後のページが表示されたままになります。あるいは、単純に最後のページが表示されたらそれ以上クリック操作を行わないように意識するのも一つの手です。
また、意図的に最後のスライドの次に、真っ黒な背景の空白スライドを一枚挿入しておくというアナログな方法もあります。こうすれば、間違ってクリックしてしまっても、唐突なシステムメッセージが表示されることはなく、フェードアウトするように自然に終了することができます。プレゼンの締めくくりをスマートに見せるために、こうした細かな設定や工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。
パワポの最後のスライドの効果的な見せ方
デザインだけでなく、アニメーションや画面切り替え効果を駆使することで、パワポの最後のスライドをより印象的に見せることができます。例えば、最後のメッセージが表示される際に、ゆっくりとした「フェード」のアニメーションを適用することで、落ち着いた雰囲気と余韻を演出できます。唐突に文字が現れるよりも、じんわりと浮かび上がるほうが、情緒的で丁寧な印象を聴き手に与えるでしょう。
また、プレゼン中にずっと表示されていたフッターやページ番号を、最後のスライドだけ非表示にするというテクニックもあります。これにより、画面全体のノイズが減り、中央のメッセージや画像に視線が集中しやすくなります。設定としては、スライドマスターを使用するか、最後のスライドの背景の書式設定で「背景のグラフィックを表示しない」にチェックを入れることで簡単に実現できます。
さらに、聴き手の拍手を誘うタイミングを作るために、あえて最後のスライドを表示してから数秒間は何も話さず、笑顔で会場を見渡すという「間」の取り方も演出の一部です。スライドのデザインと、発表者の振る舞い、そしてアニメーションの動きが合わさることで、プロフェッショナルなエンディングを作り上げることができます。視覚的な情報だけでなく、時間の使い方も含めたトータルなデザインを意識してみてください。
おしゃれな「ご清聴ありがとうございました」のデザイン
日本のプレゼンテーションでは定番の「ご清聴ありがとうございました」というフレーズですが、これをそのまま標準フォントで打つだけでは味気ない印象になりがちです。おしゃれに見せるためには、フォント選びと配置、そして英語表現との組み合わせがポイントになります。例えば、明朝体や細めのゴシック体を使い、文字の間隔(カーニング)を広めに取ることで、洗練されたモダンな雰囲気を作ることができます。
また、日本語で大きく書くのではなく、メインに英語で「Thank You」とスタイリッシュに配置し、その下に小さく日本語を添えるというデザインも人気です。英語のフォントは筆記体やセリフ体など、デザイン性の高いものが豊富にあるため、プレゼンの雰囲気に合わせて選びやすいという利点があります。背景には、プレゼンのテーマカラーを薄く敷いたり、抽象的な幾何学模様をあしらったりすることで、シンプルながらもセンスの良さを感じさせることができます。
一方で、あえて文字を小さくし、余白を大胆に取る「ミニマルデザイン」も効果的です。画面の中央、あるいは右下に小さくメッセージを配置することで、謙虚さと知性を演出できます。テンプレート通りの配置にこだわらず、余白の美しさを意識することで、従来のスライドとは一線を画すおしゃれなエンディングになるでしょう。
連絡先やQRコードを配置するテクニック
ビジネス向けのセミナーや営業プレゼンにおいては、最後のスライドは次のつながりを作るための重要な接点です。そのため、連絡先やSNSのアカウント、WebサイトへのQRコードを配置することが多くなっています。このとき、ただ情報を羅列するのではなく、スマホで撮影されることを前提としたデザインにすることが重要です。
QRコードは、小さすぎると会場の後ろの席から読み取れない可能性があります。スライドの少なくとも4分の1程度のサイズを確保し、読み取りテストを行っておくと安心です。また、QRコードの横には「資料のダウンロードはこちら」「詳細はお問い合わせください」といった、読み取るメリットを明記する吹き出しを添えると、アクション率が高まります。
デザインのバランスとしては、左側に感謝のメッセージやまとめを配置し、右側に連絡先情報をまとめる2カラムレイアウトが視線の移動がスムーズでおすすめです。メールアドレスや電話番号を記載する場合は、視認性の高いフォントを選び、背景色とのコントラストを十分につけるよう配慮しましょう。機能性とデザイン性を両立させることで、ビジネスチャンスを逃さない最後のページが完成します。
次のアクションを促すスライド構成
プレゼンテーションのゴールが「聴き手を動かすこと」である場合、最後のスライドでは具体的な行動を促す必要があります。これをマーケティング用語でCTA(Call To Action)と呼びますが、パワポのデザインにもこの考え方を取り入れることができます。「申し込みはこちら」「アンケートにご協力ください」「次回の日程」など、聴き手が次に何をすべきかを明確に示すのです。
この場合、ボタンのようなデザインを配置すると効果的です。実際にクリックできるわけではなくても、四角い枠で囲み、色を変えて目立たせることで、視覚的に「ここが重要である」と認識させることができます。色は、スライド全体のアクセントカラーを使用し、統一感を保ちつつも目を引くように工夫します。
また、期間限定の特典や、「本日中の申し込みで割引」といった緊急性を感じさせる文言を添えるのも一つのテクニックです。ただし、あまりに押し売り感が強くなると逆効果になるため、あくまで「提案」というスタンスを崩さないような上品なデザインを心がけることが大切です。言葉選びとレイアウトの工夫で、聴き手の背中をそっと押すようなスライドを目指しましょう。
パワポの最後のページのデザインのまとめ
今回はパワポの最後のページのデザインについてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。
・ 最後のスライドは聴き手の印象に残る重要な要素である
・ 感謝を伝えるだけでなく目的に応じた役割を持たせるべきである
・ サンクススライドは最も一般的で無難な選択肢である
・ 質疑応答を促すデザインはコミュニケーションを活発にする
・ 学生は参考文献や今後の展望を盛り込むと誠実さが伝わる
・ Finを使う場合はフォントや雰囲気に注意が必要である
・ ビジネスではThe Endやロゴのみのほうが好まれる傾向がある
・ スライド一覧を最後に置くと振り返りがスムーズになる
・ EOFはエンジニア向けのプレゼンで親近感を生む演出である
・ まとめスライドは情報の定着と理解度向上に役立つ
・ 設定でスライドショー終了後の黒い画面を防ぐことができる
・ フェードなどのアニメーションで余韻のある終了を演出する
・ 英語と日本語を組み合わせるとおしゃれな印象になる
・ QRコードは読み取りやすい大きさと配置を意識する
・ 次のアクションを明確に示すことで成果につながりやすくなる
パワポの最後のページは、プレゼンテーションの「あとがき」のようなものです。
終わり良ければ全て良しという言葉があるように、最後まで気を抜かずにデザインを整えることで、あなたの伝えたいメッセージがより深く相手の心に届くはずです。
ぜひ、今回のアイデアを参考に、自分らしい素敵な締めくくりのスライドを作ってみてください。
これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。