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ワードでページ番号を途中から変えるには?設定のコツを調査!

ワードを使って長文のレポートやマニュアルを作成していると、どうしても直面するのがページ番号の壁です。表紙や目次には番号を振らず、本文の開始ページから1ページ目としてカウントしたい場面は多いのではないでしょうか。しかし、ワードのページ番号を途中から変える作業は、直感的には操作しづらい部分があり、設定に戸惑う方も少なくありません。特に、セクション区切りという概念を理解していないと、意図しない箇所で番号がリセットされたり、全体の連番が崩れてしまったりすることがあります。ここでは、ワードでページ番号を途中から変えるための設定のコツや、よくあるトラブルの解決策について、WEBライターの視点で詳しく情報をまとめていきます。

この記事を読むことで理解できるメリットは以下の通りです。

・ ワードのセクション区切りの概念とページ番号の関係性が理解できる

・ 任意のページからページ番号を開始するための具体的な手順がわかる

・ 不要なページ番号を削除したり特定のページだけ除外したりする方法を知れる

・ ページ番号が連動してしまうトラブルや設定ミスの解決策が見つかる

ワードでページ番号を途中から変える方法と基本的な仕組み

ここではワードでページ番号を途中から変える方法と基本的な仕組みについて説明していきます。ワードの機能の中でも、ページ設定やヘッダーフッターの扱いは少し特殊な知識が必要になる分野です。特に、途中から番号を振り直したり、特定のページだけ番号を変えたりしたい場合には、セクションという考え方が欠かせません。このセクションを使いこなすことで、文書の管理が格段に楽になる可能性があります。順に見ていきましょう。

・ セクション区切りを活用してページ番号を管理する基礎知識

・ ワードのページ番号を3ページ目から振るための手順

・ ワードでページ番号を2ページ目から開始する時のポイント

・ ワードのページ設定を途中から変更する際の注意点

・ ワードのページ番号を表紙以外から設定するテクニック

・ ワードでページ番号が同じになる現象への解決策

セクション区切りを活用してページ番号を管理する基礎知識

ワードで複雑なページ番号の設定を行う際、最も重要と言っても過言ではないのがセクション区切りという機能です。通常、ワードの文書は全体で一つのセクションとして扱われています。そのため、単純にフッターへページ番号を挿入すると、文書全体に一律で番号が振られてしまうのです。ここで役立つのがセクション区切りであり、これを使うことで文書を複数のグループに分割することが可能になります。例えば、表紙と目次、そして本文というように、役割ごとにセクションを分けることで、それぞれのグループに対して独立したページ設定を行えるようになるわけです。

このセクション区切りを適切に挿入できれば、ページ番号の制御は非常にスムーズになるでしょう。多くの人がページ番号の設定でつまずく原因は、このセクションが繋がったままになっている点にあると考えられます。セクションが分かれていない状態でいくら設定を変更しようとしても、前のページの設定が引き継がれてしまい、思うような結果が得られないことが多いのです。まずは文書の区切りたい場所でレイアウトタブからセクション区切りを挿入し、ヘッダーとフッターの設定で「前と同じ」というリンク設定を解除することが、ページ番号を自由に操るための第一歩と言えるでしょう。この仕組みさえ理解してしまえば、あとは応用次第でどのようなページ構成にも対応できるはずです。

ワードのページ番号を3ページ目から振るための手順

表紙と目次を付けた文書などでは、本文が始まる3ページ目を「1ページ」として扱いたいケースがよくあります。ワードのページ番号を3ページ目から振るには、やはりセクション区切りが鍵となります。具体的には、2ページ目の末尾にカーソルを合わせ、レイアウトタブから「次ページから開始」のセクション区切りを挿入するのが一般的な流れです。こうすることで、1ページ目と2ページ目がセクション1、3ページ目以降がセクション2として認識されるようになります。

次に重要になるのが、セクション間のリンクを断ち切る作業です。3ページ目のヘッダーまたはフッター編集画面に入り、「前と同じヘッダー/フッター」のチェックを外すことで、前のセクションの影響を受けずに独自の設定が可能になります。この状態でページ番号を挿入し、さらにページ番号の書式設定から「開始番号」を1に設定すれば、3ページ目であっても「1」と表示させることができるでしょう。もしこの設定を行わないと、3ページ目なのに「3」と表示されてしまうため、開始番号のリセットは忘れずに行う必要があります。このように、セクションを分けてリンクを解除し、開始番号を指定するという3つのステップを踏むことで、意図した通りのページ番号振りが実現できると考えられます。

ワードでページ番号を2ページ目から開始する時のポイント

表紙のみを除外し、直後のページから番号を振りたい場合、つまりワードでページ番号を2ページ目から開始したい場合も基本的な考え方は同じです。しかし、このパターンの場合はもう少し簡易的な設定で対応できる機能がワードには備わっています。ページ設定のレイアウトタブにある「先頭ページのみ別指定」というオプションを利用する方法です。これにチェックを入れることで、セクション区切りを使わなくても、1ページ目(表紙)とそれ以降のヘッダーフッターを別々に管理できる可能性があります。

ただ、より確実な管理を好むのであれば、やはりセクション区切りを用いた方が無難かもしれません。1ページ目の終わりにセクション区切りを入れ、2ページ目以降を別のセクションとして扱えば、将来的に表紙が増えたり目次が追加されたりした場合でも柔軟に対応できるからです。また、2ページ目から開始する場合でも、ページ番号の書式設定で開始番号を「1」にするか、あるいは「0」から開始して表紙を0ページとみなすかによって、表示される番号が変わってきます。一般的には、2ページ目を「1」と表示させたいなら開始番号を1に設定し、単に表紙の番号を隠したいだけで2ページ目を「2」のままにしたいなら、表示設定だけを調整することになります。目的に応じて最適な手法を選ぶことが大切です。

ワードのページ設定を途中から変更する際の注意点

文書作成の過程で、縦書きと横書きを混在させたり、用紙サイズを変えたりするために、ワードのページ設定を途中から変更したい場面も出てくるでしょう。このような変更を行うと、ページ番号の配置や見え方にも影響が出る可能性があります。例えば、A4縦の文書の途中にA3横の図面ページを挟む場合、セクション区切りを使って用紙設定を変えることになりますが、このときフッターの位置も用紙に合わせて移動してしまうため、ページ番号の位置がズレて見えることがあるのです。

また、ページ設定を変更したセクションでは、デフォルトでページ番号の設定がリセットされたり、あるいは前のセクションの設定を無理に引き継いでレイアウトが崩れたりすることも考えられます。特に注意したいのが、余白の設定を変更した場合です。フッター領域の余白が変わると、ページ番号が印刷範囲外にはみ出してしまう恐れもあります。これを防ぐためには、ページ設定を変更したセクションごとに、必ず印刷プレビューで番号の位置を確認することが推奨されます。もし位置がおかしい場合は、そのセクションだけフッターの余白数値を調整するか、テキストボックスを使ってページ番号を任意の位置に配置し直すといった工夫が必要になるかもしれません。ページ設定の変更とページ番号の管理はセットで考えるべき重要な要素だと言えます。

ワードのページ番号を表紙以外から設定するテクニック

ビジネス文書や論文において、表紙にページ番号が入っていると見栄えが悪くなることがあります。そのため、ワードのページ番号を表紙以外に設定したいという要望は非常に多いです。前述した「先頭ページのみ別指定」機能を使えば、表紙のページ番号だけを非表示にすることは比較的容易です。この機能を使うと、1ページ目のヘッダーとフッターが空白の状態になり、2ページ目以降の設定とは独立します。その上で2ページ目以降に通常通りページ番号を挿入すれば、表紙には何も表示されず、次ページから番号が続く形になります。

一方で、表紙だけでなく目次や「はじめに」といった導入部分も含めてページ番号を表示したくない場合は、やはりセクション区切りが必須となります。表紙以外の部分から番号をスタートさせたい位置を明確にし、そこで文書を分断するイメージを持つと分かりやすいでしょう。また、表紙には番号を表示せず、かつ2ページ目の番号を「1」ではなく「2」から始めたいのか、それとも「1」にリセットしたいのかによっても手順が異なります。単に「表紙以外」と言っても、その後の番号の繋がり方にはいくつかのパターンがあるため、最終的な仕上がりイメージを明確にしてから設定を行うことが、無駄な作業を減らすコツだと言えるでしょう。

ワードでページ番号が同じになる現象への解決策

ページ番号を設定していると、なぜかすべてのページが「1」になってしまったり、あるいは特定のセクション以降ですべて同じ番号が表示されたりするトラブルに遭遇することがあります。ワードでページ番号が同じになる現象の原因の多くは、ページ番号そのものではなく、数字を直接入力してしまっていることにあります。ヘッダーやフッターの編集画面で、キーボードから直接「1」と打ち込んでしまうと、それは「ページ番号という機能」ではなく「単なる文字としての1」として認識されます。ヘッダーやフッターに入力された文字は全ページで共通して表示される仕様のため、結果として全ページが「1」になってしまうのです。

この問題を解決するには、手動入力をやめ、必ずメニューにある「ページ番号」の挿入機能を使う必要があります。また、セクション区切りを使った際に「開始番号」の設定が誤っている可能性も考えられます。各セクションの開始番号がすべて「1」に固定されていると、セクションが変わるたびに番号がリセットされ、結果として意図しない番号の繰り返しが起こるかもしれません。このような場合は、ページ番号の書式設定を確認し、「前のセクションから継続」を選択することで、文書全体を通して正しく連番が振られるようになるでしょう。設定ミスに気づくためには、プレビュー画面で全体の流れをざっと確認する習慣をつけることが大切です。

ワードのページ番号を途中から変える時に知っておきたい応用術

ここではワードのページ番号を途中から変える時に知っておきたい応用術について説明していきます。基本の設定手順をマスターしたとしても、実際に文書を作成していると「ここだけ消したい」「ここだけ書式を変えたい」といった細かい要望が出てくるものです。そのようなイレギュラーな対応こそ、ワードの機能の奥深さが試される部分でもあります。少し高度な設定を知っておくことで、トラブル時の対応力が上がり、より美しい文書作成が可能になるでしょう。順に見ていきましょう。

・ ワードのページ番号を一部だけ消すための設定アプローチ

・ ワードでページ番号を途中からできない時のチェックリスト

・ ワードのページ番号を途中から消す設定の流れ

・ 奇数ページと偶数ページで別々の設定を行う方法について

・ ページ番号の書式を途中から変更して見やすくする工夫

・ ワードのページ番号を途中から変える設定のまとめ

ワードのページ番号を一部だけ消すための設定アプローチ

文書全体のページ番号設定はそのままに、特定のページだけ番号を表示させたくないケースがあります。例えば、章の扉絵が入るページや、白紙を挿入したページなどです。ワードのページ番号を一部だけ消すには、そのページの前後でセクション区切りを入れる方法が最も確実性が高いです。消したいページを独立したセクションにし、そのセクションのヘッダーフッター設定で「前と同じ」を解除してからページ番号を削除します。そして、その次のセクションで再びページ番号を設定し直すという手順になります。

この方法は手間がかかりますが、レイアウト崩れを防ぐためには有効です。また、簡易的な方法として、図形機能を使ってページ番号を上から白く塗りつぶすという「隠す」テクニックも存在します。これは正式な機能ではありませんが、印刷時やPDF化するだけであれば、見た目上はページ番号が消えているように見えます。ただし、編集過程で図形がずれてしまうリスクがあるため、あくまで最終手段として覚えておくと良いでしょう。一部だけ消す作業は、文書構造そのものに手を入れるか、見た目の調整で逃げるか、状況に応じて使い分ける柔軟性が求められます。

ワードでページ番号を途中からできない時のチェックリスト

手順通りにやっているつもりでも、なぜかうまくいかないことは誰にでもあります。ワードでページ番号を途中からできない時に確認すべきポイントはいくつかあります。まず一番に疑うべきは「セクション区切りが正しく挿入されているか」です。編集記号の表示をオンにして、文書内に「セクション区切り」の文字が表示されているか確認しましょう。ここが入っていなければ、いくら設定を変えても文書全体に影響が及んでしまいます。

次に確認すべきは「前と同じヘッダー/フッター」のリンク状態です。これがオンになったままだと、前のセクションの設定変更が現在のセクションにも波及したり、逆に現在の変更が前にも影響したりします。このリンクを解除できているかどうかが、途中変更の成否を分けると言っても過言ではありません。また、ページ番号の書式設定ダイアログボックスで、「開始番号」の設定がグレーアウトしていないか、あるいは意図しない数値になっていないかも要チェックです。これら一つひとつを冷静に確認していくことで、できない原因を特定し、解決への糸口が見つかる可能性が高まるでしょう。

ワードのページ番号を途中から消す設定の流れ

レポートの巻末に添付資料をつける際など、本文までは番号を振り、資料部分からは番号をなくしたいという要望もあります。ワードのページ番号を途中から消す場合も、基本はセクション区切りとリンク解除の応用になります。番号を消したい位置の直前で「次ページから開始」のセクション区切りを挿入し、新しいセクションのヘッダーフッター編集画面に入ります。そこで「前と同じ」のリンクを解除した後、そのセクションにあるページ番号を選択して削除キーを押します。

この手順のポイントは、リンクを解除してから削除するという順番です。もしリンクがつながったまま削除してしまうと、前のセクションにある必要なページ番号まで一緒に消えてしまうことになります。リンクさえ切れていれば、そのセクション以降の番号だけをきれいに消すことができるはずです。また、削除した後にページ番号が復活してしまわないよう、念のため保存してプレビュー確認をすることをおすすめします。途中から消す操作は、文書の締めくくりを整える上で非常に役立つテクニックと言えます。

奇数ページと偶数ページで別々の設定を行う方法について

製本を前提とした文書を作成する場合、見開きで見やすいようにページ番号の位置を調整したいことがあります。通常、奇数ページは右側、偶数ページは左側に番号を配置するのが一般的です。ワードには「奇数/偶数ページ別指定」という便利な機能が備わっています。これを利用すると、奇数ページ用と偶数ページ用のヘッダーフッターをそれぞれ独立してデザインできるようになります。

設定方法は簡単で、ヘッダーフッターのデザインタブにあるオプションからチェックを入れるだけです。これを行えば、奇数ページで右寄せに設定した番号はすべての奇数ページに適用され、偶数ページで左寄せにした設定はすべての偶数ページに反映されます。ただし、これを途中から適用したい場合は、やはりセクション区切りが必要になります。一部の章だけこの設定を適用し、他の章は中央揃えにするとった使い分けも可能です。読者にとって読みやすいレイアウトを追求するなら、この別指定機能はぜひ覚えておきたい要素の一つです。

ページ番号の書式を途中から変更して見やすくする工夫

長い文書では、目次部分にはローマ数字(i, ii, iii…)を使い、本文からは算用数字(1, 2, 3…)を使うといったように、番号のスタイルを使い分けたい場面があります。ページ番号の書式を途中から変更することも、セクション区切りを使えば可能です。セクションごとにページ番号の書式設定を開き、「番号の書式」のドロップダウンリストから好みのスタイルを選ぶだけで変更できます。

この工夫を取り入れることで、文書の構成が視覚的にも分かりやすくなり、プロフェッショナルな印象を与えることができます。また、章ごとに「1-1」「2-1」のように章番号を含めたページ番号にすることも可能です。これには見出しスタイルとの連動が必要になりますが、使いこなせれば非常に機能的な文書になります。単に番号を振るだけでなく、その書式にもこだわることで、読み手に対する配慮が行き届いた文書作成ができるようになるでしょう。

ワードのページ番号を途中から変える設定のまとめ

今回はワードのページ番号を途中から変える設定のコツについてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・ ページ番号の途中変更にはセクション区切りが必須である

・ セクションを分けることで文書を独立したグループとして扱える

・ セクション区切りはレイアウトタブから挿入できる

・ 次のページから設定を変えるには「次ページから開始」を選ぶ

・ ヘッダーフッターの「前と同じ」を解除することが重要である

・ リンクを解除しないと前の設定が引き継がれてしまう

・ 3ページ目から1ページとして開始するには開始番号を設定する

・ 2ページ目からの開始は「先頭ページのみ別指定」も有効である

・ ページ番号が同じになる原因は手入力している可能性がある

・ ページ番号機能を使って挿入しないと連番にならない

・ 一部だけ番号を消す際もセクション区切りとリンク解除を使う

・ 奇数と偶数で配置を変える設定も可能である

・ ページ番号の書式はセクションごとに変更できる

・ トラブル時は編集記号を表示させて区切り位置を確認する

・ 設定変更後は必ず印刷プレビューで全体をチェックする

ワードのページ番号設定は、一見複雑に見えるかもしれませんが、セクションとリンクの仕組みさえ理解できれば、自由にコントロールできるようになります。

今回の記事で紹介したポイントを一つひとつ確認しながら操作すれば、思い通りのページ番号を振ることができるようになるはずです。

ぜひこれらのテクニックを活用して、読みやすく整った文書作成に役立ててください。

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