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エクセルで文字の大きさを72以上に設定する方法は?手順を解説!

エクセルを使って資料やポスターを作成している際に、もっと文字を大きくして目立たせたいと感じたことはありませんか。エクセルのフォントサイズを変更しようとドロップダウンリストを開くと、最大でも「72」までしか選択肢がなく、それ以上の大きさにできないと諦めてしまった方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には簡単な手順で72を超える大きな文字を設定することが可能です。この記事では、エクセルで文字の大きさを72以上に設定する具体的な方法から、知っておくと便利な関連知識まで、幅広く解説していきます。例えば、エクセルで文字の大きさを変更できない場合の対処法や、ワードで文字の大きさを72以上に設定する方法についても触れていきます。これらの情報を知ることで、あなたの資料作成の表現の幅が格段に広がるかもしれません。

この記事を読むことで、以下の内容について理解を深めることができるでしょう。

・エクセルのフォントサイズを標準の72よりも大きく設定する具体的な手順

・エクセルでフォントサイズが変更できないときに考えられる原因とその対処法

・ワード(Word)で72以上の大きな文字サイズを設定する際の手順

・フォントサイズの単位である「ポイント」と「センチメートル」の関係性や換算方法

エクセルで文字の大きさを72以上に設定する基本的な手順

ここではエクセルで文字の大きさを72以上に設定するための基本的な手順や、知っておくと便利な関連知識について詳しく説明していきます。フォントサイズの最大値や、単位の変換方法、さらにはエクセルで文字の大きさが変更できないといったトラブルへの対処法なども含めて、順に見ていきましょう。

フォントサイズを手動で直接入力する方法

エクセルのフォントサイズの最大値はいくつ?

409ポイント以上の文字の大きさを設定するには

フォントサイズをセンチ(cm)単位で指定する方法

エクセルで文字を最大化するときの注意点

文字の大きさが変更できないときのチェック項目

フォントサイズを手動で直接入力する方法

エクセルで72ポイントを超える文字サイズを設定する最も基本的な方法は、フォントサイズボックスに直接数値を手入力することです。多くの方が利用するドロップダウンリストには、一般的に8から72までの数値しか表示されていません。そのため、これ以上の大きさにはできないと思われがちですが、実はあのボックスは直接数値を打ち込むことが可能になっています。具体的な手順は非常にシンプルです。まず、文字サイズを大きくしたいセルを選択します。次に、ホームタブ内にあるフォントグループの、フォントサイズが表示されているボックス(例えば「11」などと表示されている場所)をクリックしてください。すると、カーソルが表示されて数値が入力できる状態になります。そこで、あなたが設定したい任意の数値、例えば「100」や「150」などをキーボードで入力し、最後にEnterキーを押します。これだけで、選択したセルの文字が指定した大きさへと変更されるはずです。この方法を知っているだけで、ポスターや案内状など、大きな文字で注目を集めたい資料を作成する際に、デザインの自由度が格段に向上するでしょう。最初は少し戸惑うかもしれませんが、一度覚えてしまえば非常に簡単な操作です。

エクセルのフォントサイズの最大値はいくつ?

手動で任意の数値を入力できると知ると、次に気になるのは「一体どこまで大きくできるのか」という上限、つまりエクセルのフォントサイズの最大値ではないでしょうか。結論から言うと、エクセルで設定できるフォントサイズの最大値は「409ポイント」です。これはエクセルの仕様として定められている数値であり、これを超える値を設定しようとするとエラーメッセージが表示されます。例えば、フォントサイズボックスに「409」と入力すればそのサイズが適用されますが、「410」やそれ以上の数値を入力してEnterキーを押すと、「フォントサイズは1から409ポイントの間で設定してください。」という旨のアラートが表示され、変更が適用されません。普段の業務で409ポイントもの巨大な文字を使う機会は滅多にないかもしれませんが、例えばA1サイズやA0サイズといった大きな用紙に印刷するポスターを作成する場合など、特殊なケースではこの上限値が関わってくる可能性も考えられます。ちなみに、設定できる最小のフォントサイズは「1ポイント」です。このように、エクセルにはフォントサイズに明確な上限と下限が存在することを覚えておくと、いざという時に役立つかもしれません。

409ポイント以上の文字の大きさを設定するには

前述の通り、エクセルの仕様上、セルに入力する文字のフォントサイズは最大で409ポイントまでと定められています。それでは、この上限を超えた、さらに大きな文字を表現したい場合はどうすればよいのでしょうか。完全に不可能というわけではなく、いくつか代替案が存在します。その代表的な方法が「ワードアート」や「テキストボックス」といった図形描画オブジェクトを活用することです。これらの機能は、セルに直接文字を入力するのとは異なり、シート上に図形として文字を配置するものです。図形として扱われるため、セルのフォントサイズが持つ409ポイントという制限を受けません。挿入タブから「ワードアート」または「テキストボックス」を選択し、任意の文字列を入力します。その後、作成されたオブジェクトの角や辺にあるハンドルをマウスでドラッグすることで、直感的に好きなだけ文字を拡大することが可能です。フォントの色や縁取り、影、変形といった多彩な装飾も容易に行えるため、デザイン性の高いタイトルや見出しを作成するのに非常に適しています。もし、エクセルのフォントサイズの最大値である409ポイントでは物足りないと感じるような巨大な文字表現が必要になった場合は、このワードアートやテキストボックスの活用を検討してみると良いでしょう。

フォントサイズをセンチ(cm)単位で指定する方法

エクセルで資料を作成していると、文字の大きさを「ポイント(pt)」ではなく、より直感的に分かりやすい「センチメートル(cm)」で指定したいと考える場面があるかもしれません。特に、印刷物のレイアウトを厳密に決めたい場合などに、そのようなニーズが生まれることが考えられます。しかし、残念ながらエクセルの標準機能では、フォントサイズボックスに「2cm」のように直接センチメートル単位で数値を入力することはできません。エクセルにおけるフォントサイズの基本単位は、あくまでも「ポイント」です。そのため、もしセンチメートルを基準に文字サイズを決定したいのであれば、手動でポイントに換算してから入力する必要があります。一般的に、1ポイントは約0.03527センチメートル(1インチ=72ポイント、1インチ=2.54cmで計算)とされています。逆に言えば、1センチメートルは約28.35ポイントとなります。例えば、文字の高さを約2cmにしたい場合は、28.35×2=56.7、つまり「57」や「56.5」といった数値をフォントサイズボックスに入力すれば、おおよそ希望のサイズ感を得ることができます。この換算式を覚えておけば、エクセルフォントサイズをcmで管理したいという要望にも対応できるでしょう。

エクセルで文字を最大化するときの注意点

フォントサイズを72以上に設定し、エクセルで文字を最大化する際には、いくつか注意すべき点があります。これを怠ると、せっかくのレイアウトが崩れてしまったり、意図した通りに表示・印刷されなかったりする可能性があります。最も重要な注意点は、セルの「行の高さ」と「列の幅」の調整です。文字サイズを大きくしても、セルの高さや幅が足りなければ、文字の上部や下部、あるいは全体が隠れてしまい、正しく表示されません。大きな文字を設定した後は、必ずその文字がすべて表示されるように、行の高さと列の幅を十分に広げるようにしてください。行番号や列番号の境界線をドラッグすることで、手動で調整が可能です。また、もう一つの注意点として、印刷時のレイアウト確認が挙げられます。画面上ではきれいに収まっているように見えても、印刷プレビューで確認すると、文字が大きすぎるために意図しない箇所で改ページされてしまったり、用紙の端で文字が切れてしまったりすることがあります。特に大きなサイズの文字を複数使用する場合は、印刷前に必ず印刷プレビュー画面を開き、ページ全体のバランスや収まり具合をチェックする習慣をつけることが大切です。

文字の大きさが変更できないときのチェック項目

エクセルで文字の大きさを変更しようとしても、なぜか設定が反映されない、という経験をしたことはないでしょうか。このようなエクセルで文字の大きさが変更できない状況に陥った場合、いくつかの原因が考えられます。慌てずに、以下の項目を一つずつチェックしてみてください。まず最初に疑うべきは「シートの保護」機能です。共同で編集するファイルなどで、誤操作を防ぐためにシート全体または一部のセルの書式設定がロックされている場合があります。「校閲」タブの「シート保護の解除」というボタンがアクティブになっていれば、シートが保護されている証拠です。パスワードが設定されていなければ、ボタンをクリックするだけで解除できます。次に考えられるのは「セルの書式設定」によるロックです。セルを右クリックして「セルの書式設定」を選択し、「保護」タブの中にある「ロック」のチェックが外れているか確認しましょう。最後に、見落としがちなのが「条件付き書式」の設定です。特定の条件(例えば、セルの値が100以上の場合など)を満たした際に、自動的にフォントサイズや色を変更するルールが設定されていると、手動での変更が上書きされてしまうことがあります。「ホーム」タブの「条件付き書式」から「ルールの管理」を選択し、該当するセルに意図しないルールが適用されていないかを確認してみてください。

ワードなど他のアプリで文字の大きさを72以上にする方法

ここまではエクセルに焦点を当てて解説してきましたが、マイクロソフトオフィスには文書作成ソフトのワード(Word)もあります。ここでは、エクセル以外のアプリケーション、特にWordに焦点を当てて、文字の大きさを72以上に設定する方法や、スマートフォンアプリでの操作、単位の違いについて解説していきます。エクセルとの比較を通じて、それぞれの特徴を理解していきましょう。

Wordで文字の大きさを72以上に設定する手順

Wordのフォントサイズの最大値はどのくらい?

スマホ版ワードで72以上の文字サイズにするには

Wordで文字の大きさをセンチ(cm)で指定するには

エクセルとワードのフォントサイズ機能の違い

エクセルで文字の大きさを72以上に設定する方法まとめ

Wordで文字の大きさを72以上に設定する手順

文書作成ソフトの代表格であるワード(Word)においても、エクセルと同様に72ポイントを超える大きな文字サイズを設定することが可能です。その手順はエクセルとほとんど同じで、非常に直感的です。ワードで文字の大きさを72以上に設定する場合も、フォントサイズが一覧表示されるドロップダウンリストに頼るのではなく、その隣にあるフォントサイズのボックスに直接数値を手入力します。まず、サイズを変更したい文字列を選択します。次に、画面上部の「ホーム」タブにあるフォントグループの中から、フォントサイズが表示されているボックスを見つけてクリックしてください。そうすると、ボックス内の数値が反転表示され、キーボードから新しい数値を入力できる状態になります。そこで、例えば「200」や「300」といった希望の数値を打ち込み、Enterキーを押すだけで操作は完了です。選択されていた文字列が、指定した巨大なサイズに即座に変わるのが確認できるはずです。このように、ワードでもエクセルでも、フォントサイズの手動入力という共通の操作方法を覚えておけば、資料作成の表現力を大きく向上させることが可能になります。

Wordのフォントサイズの最大値はどのくらい?

エクセルとワードは同じマイクロソフトオフィス製品でありながら、フォントサイズの最大値には大きな違いがあります。エクセルの最大フォントサイズが409ポイントであったのに対し、ワード(Word)で設定可能なフォントサイズの最大値は、それをはるかに上回る「1638ポイント」です。これは、それぞれのソフトウェアが持つ主な役割の違いに起因すると考えられます。エクセルは表計算やデータ管理が主目的であるため、セル内での視認性が重視され、極端に大きな文字はあまり想定されていません。一方、ワードは文書作成に特化しており、ポスターやチラシ、看板のデザインなど、印刷物としてのデザイン性が求められる用途にも広く使われます。そのため、より大きな文字を扱えるよう、フォントサイズの上限値が非常に高く設定されているのです。エクセルと同様に、ワードのフォントサイズボックスに「1639」以上の数値を入力しようとすると、「指定した数値は1~1638の範囲で指定してください。」というエラーメッセージが表示され、設定は適用されません。この上限値の違いは、両ソフトの特性を象徴する興味深い点の一つと言えるでしょう。

スマホ版ワードで72以上の文字サイズにするには

近年、スマートフォンやタブレットの性能が向上し、外出先でオフィス文書を編集する機会も増えてきました。それでは、スマートフォン版のワードアプリでは、72ポイント以上の文字サイズを設定することは可能なのでしょうか。答えはイエスです。デスクトップ版と同様に、スマホ版のワードアプリでも72を超える大きな文字サイズに設定できます。その操作方法は、使用しているOS(iOSかAndroidか)やアプリのバージョンによって若干UIが異なりますが、基本的な考え方は同じです。まず、アプリで文書を開き、サイズを変更したい文字を選択します。すると、画面の下部や上部に編集用のメニューが表示されるはずです。その中からフォントサイズを示す数値(例えば「11」など)をタップします。表示されたサイズの一覧の中に、直接数値を入力できるボックスが用意されているか、あるいは一覧をスクロールすると手動入力の項目が見つかるはずです。そこに希望する数値、例えば「90」などを入力すれば、デスクトップ版と同じように大きな文字に変更することが可能です。ワード文字の大きさ72以上スマホでの設定も、このように簡単な手順で実現できるのです。

Wordで文字の大きさをセンチ(cm)で指定するには

エクセルではフォントサイズをセンチメートル(cm)単位で直接指定することはできず、手動での換算が必要であると説明しました。しかし、文書作成に特化したワード(Word)では、この点がより柔軟に設計されています。ワードでは、フォントサイズボックスに直接「cm」や「mm」といった単位を付けて数値を入力することが可能です。例えば、文字の大きさを3cmにしたい場合、フォントサイズボックスに「3cm」と入力してEnterキーを押すだけで、ワードが自動的に最も近いポイント数(約85.05pt)に換算して適用してくれます。これは、印刷物のレイアウトをミリ単位で調整したい場合に非常に便利な機能です。さらに、ワードの設定を変更することで、標準で使用する単位をポイントからセンチメートルやミリメートルに切り替えることもできます。「ファイル」メニューから「オプション」を選択し、「詳細設定」の項目に進みます。「表示」というセクションの中に「使用する単位」というドロップダウンリストがあり、ここを「センチメートル」に変更すれば、ルーラーなどの表示もすべてセンチメートル基準になります。このような機能は、ワードで文字の大きさをcm単位で直感的に扱いたいユーザーにとって、大きなメリットと言えるでしょう。

エクセルとワードのフォントサイズ機能の違い

ここまで見てきたように、エクセルとワードはどちらも文字サイズを72以上に設定できますが、その機能にはいくつかの重要な違いが存在します。これらの違いを理解することで、作業の目的に応じて適切なソフトウェアを選択する助けになるでしょう。最も大きな違いは、やはり「最大フォントサイズ」です。エクセルが最大409ポイントであるのに対し、ワードは最大1638ポイントと、約4倍もの上限値を持ちます。これは、ワードがよりデザイン性の高い文書作成を想定していることの表れです。次に、「単位指定の柔軟性」も大きな違いです。エクセルでは基本的に「ポイント」単位での指定しかできず、センチメートルなど他の単位を使いたい場合は手動での換算が必要です。一方、ワードではフォントサイズボックスに「5cm」のように直接単位付きで入力でき、さらにはソフト全体の標準単位をセンチメートルなどに変更することも可能です。これらの違いは、エクセルが「データと計算」を主軸に置くアプリケーションであるのに対し、ワードが「レイアウトと印刷」を強く意識したアプリケーションであることを示しています。どちらが良いというわけではなく、それぞれの得意分野を理解し、使い分けることが重要です。

エクセルで文字の大きさを72以上に設定する方法まとめ

今回はエクセルで文字の大きさを72以上に設定する方法についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・エクセルのフォントサイズはドロップダウンリスト以外に手動入力が可能

・フォントサイズボックスに直接数値を入力しEnterキーで確定

・エクセルで設定可能な最大フォントサイズは409ポイント

・410ポイント以上を入力するとエラーメッセージが表示される

・409ポイントを超える大きさはワードアートや図形で代替可能

・エクセルのフォントサイズの単位はポイント(pt)が基本

・センチ(cm)で指定したい場合はポイントへ手動で換算する必要がある

・1ポイントは約0.03527cmに相当する

・文字の最大化を行う際はセルの高さや幅の調整が必須

・印刷プレビューでのレイアウト確認を推奨

・文字の大きさを変更できない原因としてシートの保護が考えられる

・Wordでもフォントサイズの手動入力で72以上を設定できる

・Wordの最大フォントサイズは1638ポイントでエクセルより大きい

・Wordでは「5cm」のように単位付きでのサイズ指定も可能

・スマホ版アプリでもデスクトップ版と同様に大きな文字サイズを設定できる

この記事で解説した手順を参考にすれば、エクセルやWordで表現の幅が広がることでしょう。

資料の目的やデザインに合わせて、最適な文字サイズを活用してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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