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ワードの差し込みで日付を和暦にする方法は?簡単な設定を調査!

Word(ワード)の差し込み印刷機能は、案内状や証明書、宛名ラベルなどを作成する際に非常に便利な機能として知られています。しかし、Excel(エクセル)などのデータソースから日付データを差し込む際、日付が意図しない西暦表示になったり、単なる数字の羅列になってしまったりすることがあるようです。特に日本では、公的な文書や特定の挨拶状などで和暦(令和、平成、昭和など)の使用が求められる場面も少なくありません。

「ワードの差し込みで日付を和暦にしたいのに、設定方法が分からない」「差し込み印刷で日付が和暦にできない」「差し込み印刷で日付が数字になる」といった問題に直面している方もいらっしゃるかもしれません。また、wordの差し込み印刷で日付の表示形式を細かく制御したい、あるいは「差し込み印刷で日付が5桁の数字」として表示されて困惑しているケースも考えられます。

この記事では、ワードの差し込み印刷機能を使って日付を和暦で表示させるための設定方法や、うまくいかない場合の対処法について、WEBライターの視点から調査した情報をまとめていきます。

・ワードの差し込み印刷における日付表示の基本

・日付が和暦にならない場合の主な原因

・フィールドコードを使った和暦表示の具体的な設定方法

・「日付が数字になる」「e年と表示される」などのトラブル対処法

ワードの差し込みで日付を和暦表示する基本的な仕組み

ここでは、ワードの差し込み印刷機能を用いて日付を和暦で表示させるための基本的な考え方や、関連する機能について説明していきます。差し込み印刷における日付の扱いは、データソースとWord側の設定の両方が関係している可能性があります。順に見ていきましょう。

差し込み印刷の日付形式とは

和暦表示が必要となる具体例

Excelデータソース側の準備

Wordでのフィールドコードの役割

差し込み印刷ウィザードの利用

日付が数字になる場合の対処法

差し込み印刷の日付形式とは

差し込み印刷における日付形式とは、データソース(例えばExcelシート)に含まれる日付データを、Word文書上にどのように表示させるかを定義するルールのことを指すと考えられます。多くの場合、データソース側で日付が「2025/10/23」のように入力されていても、Word側で「2025年10月23日」や「令和7年10月23日」、あるいは「October23,2025」といった異なる形式で表示させることが求められる場合があります。

Wordの差し込み印刷機能では、この表示形式を制御するために「フィールドコード」という仕組みが用意されていることが一般的です。単純に差し込みフィールドを挿入しただけでは、Wordが自動的に判断した形式(多くは西暦や、データソースの表示形式に依存したもの)で表示されることが多いかもしれません。

特に「wordの差し込み印刷で日付の表示形式」を細かく設定したい場合、このフィールドコードの知識が必要になる可能性が考えられます。例えば、西暦で表示したいのか、それとも和暦で表示したいのか、また、曜日も付けたいのかといった要望に応じて、適切な書式スイッチ(後述する@スイッチなど)を指定する必要が出てくるでしょう。この設定を理解することが、日付表示の問題を解決する第一歩となるかもしれません。

和暦表示が必要となる具体例

ワードの差し込みで日付を和暦表示にする必要性は、どのような場面で生じるのでしょうか。日本国内で発行される文書の中には、西暦よりも和暦の使用が好まれる、あるいは慣習となっているケースが存在します。

例えば、公的機関や企業が発行する証明書(在籍証明書、卒業証明書など)では、発行日や生年月日を和暦で記載することが一般的かもしれません。また、契約書や覚書などの法的な文書においても、日付の明確化のために和暦が用いられることがあります。

さらに、季節の挨拶状(年賀状、暑中見舞いなど)や、式典(入学式、卒業式、社内表彰など)の案内状、賞状などにおいても、伝統的な形式を重んじて和暦が採用されることが多いようです。

これらの文書を差し込み印刷で大量に作成する際、データソースには西暦で日付が入力されている(例えばExcelでTODAY関数や日付データを管理している)が、印刷時には和暦(例:「令和七年十月二十三日」)に自動変換したい、というニーズが発生することが考えられます。wordの差し込み印刷で日付を西暦ではなく和暦で扱う設定を知っておくことは、こうした実務において作業効率を大きく左右する要因となり得るでしょう。

Excelデータソース側の準備

Wordの差し込み印刷で日付を正しく扱うためには、データソースとなるExcelファイル側の準備も重要になる場合があります。まず確認すべきは、日付データがExcel内で「日付形式」として正しく認識されているか、という点です。

見た目が日付(例:「R7.10.23」)であっても、それが単なる文字列として入力されている場合、Word側で日付として認識されず、書式設定の変更がうまくいかない可能性があります。Excelのセルの表示形式設定を確認し、「日付」カテゴリになっているか、あるいはシリアル値(日付を表す数値)としてExcelが認識している状態が望ましいと考えられます。

ただし、注意点として、Excel側でセルの表示形式を「和暦」に設定していても、それがそのままWordの差し込み印刷に反映されるとは限らない、ということが挙げられます。Wordの差し込み印刷は、Excelのセルの「値(シリアル値)」を読み取り、Word側の設定(フィールドコード)に基づいて表示形式を決定する仕組みになっている場合があるためです。

そのため、データソース側では「日付データが、日付として正しく入力されていること」を確認するに留め、最終的な表示形式(和暦にするかどうか)はWord側で制御する、という切り分けを意識すると、問題の切り分けがしやすくなるかもしれません。

Wordでのフィールドコードの役割

Wordの差し込み印刷で日付の表示形式を細かく制御する鍵となるのが「フィールドコード」です。フィールドコードは、文書内に挿入された差し込みフィールド(例:«日付»)の背後にある、実際の動作を定義する命令文のようなものと言えるでしょう。

通常、差し込み印刷フィールドを挿入すると、«日付»のようにフィールド名が表示されますが、[Alt]+[F9]キー(環境によっては[Shift]+[F9]キー)を押すことで、その表示をフィールドコード(例:{MERGEFIELD日付})に切り替えることができます。

このフィールドコードに「書式スイッチ」と呼ばれる特定の文字列(@スイッチなど)を追加することで、Wordに対して「このフィールドのデータを、このような形式で表示してください」と指示することが可能になります。

例えば、日付データを和暦で表示したい場合、このフィールドコードを編集して、和暦を指定するための書式スイッチを追加する作業が必要になることが多いようです。単に差し込みフィールドを挿入しただけでは「wordの差し込み印刷で日付が西暦」のままになってしまう場合でも、フィールドコードを操作することで和暦表示が実現できる可能性が高まります。

差し込み印刷ウィザードの利用

Wordの差し込み印刷機能を利用する際、「差し込み文書」タブから「差し込み印刷の開始」→「差し込み印刷ウィザード」を選択して、ステップバイステップで設定を進める方法があります。このウィザードは、差し込み印刷に慣れていないユーザーにとっては分かりやすいガイドとなるかもしれません。

ウィザードのステップの中で、データソース(Excelファイルなど)を選択し、差し込むフィールドを文書内に配置していくことになります。しかし、このウィザードの基本的な流れの中だけでは、日付を和暦に変換するような詳細な書式設定オプションが提供されていない場合があります。

ウィザードを使ってフィールドを挿入した後、結局は前述のフィールドコードを手動で編集する必要が出てくる可能性も考えられます。

ただし、ウィザードを利用するメリットとして、データソースの選択や、差し込むレコードの絞り込みなどを視覚的に行える点が挙げられます。差し込み印刷の全体的な流れを掴むためには有効な手段と言えるでしょう。日付の書式設定という特定の課題については、ウィザード完了後にフィールドコードの編集作業が別途必要になる、と認識しておくとスムーズかもしれません。

日付が数字になる場合の対処法

差し込み印刷を実行した際、日付が表示されるはずの場所に「45953」のような「差し込み印刷で日付が5桁の数字」として表示されたり、「差し込み印刷で日付が数字になる」現象が発生したりすることがあります。これは、多くの場合、Excelなどのデータソース側で日付データが保持している「シリアル値」がそのまま表示されてしまっている状態と考えられます。

シリアル値とは、Excelなどが日付を内部的に管理するために使用する数値で、通常は1900年1月1日を「1」として、そこからの経過日数を表しています(例:2025年10月23日は45953)。

この現象が発生する原因としては、Word側がそのフィールドを「日付」として正しく認識できていない、あるいは日付としての書式設定が適切に行われていない可能性が考えられます。

対処法としては、やはりフィールドコードの編集が有効な手段となるでしょう。該当するフィールド(例:{MERGEFIELD日付})に、日付形式を指定する書式スイッチ(@)を追加することで、Wordに対して「このシリアル値を日付として解釈し、指定した形式で表示しなさい」と明示的に指示する必要があります。具体的な書式スイッチの記述方法については、後の見出しで詳しく触れていきますが、単なる数字になってしまう場合は、書式設定が欠落している可能性を疑ってみるのが良いかもしれません。

ワードの差し込みで日付が和暦にならない時の対応策

ここでは、ワードの差し込み印刷で日付を和暦に設定しようとしても、うまくいかない場合の具体的な対応策や、関連するトラブルシューティングについて調査した情報を説明していきます。フィールドコードの編集が中心となりますが、特定の表示崩れ(e年など)への対処も含まれます。順に見ていきましょう。

差し込み印刷で日付が和暦にできない主な原因

フィールドコードの編集で和暦を指定

「差し込み印刷で和暦がe年」となる問題

「差し込み印刷の日付が5桁の数字」の謎

差し込み印刷で日付の和暦と曜日を併記

ワードの差し込みで日付を和暦にする際の総まとめ

差し込み印刷で日付が和暦にできない主な原因

「差し込み印刷で日付が和暦にできない」場合、いくつかの原因が考えられます。まず最も一般的なのは、前述の通り、フィールドコードに和暦を指定する書式設定が正しく追加されていないケースです。単に«日付»フィールドを挿入しただけでは、多くの場合、西暦で表示されるか、データソースの設定に依存した表示(あるいはシリアル値)になってしまう可能性が高いです。

次に考えられるのは、データソース(Excelなど)の日付データが、Wordから日付として認識されていない可能性です。例えば、データが「文字列」として格納されている(例:「令和7年10月23日」というテキスト入力)場合、Wordはこれを日付データとして解釈し、書式を適用することができないかもしれません。データソース側では、日付は日付型(シリアル値)として保持されていることが望ましいでしょう。

また、WordとExcel間のデータ転送方法(DDE、OLEDBなど)の違いによって、日付の解釈が異なる場合がある、という情報も見受けられます。接続方法を変更することで解決するケースもあるかもしれませんが、まずはフィールドコードの確認から始めるのが現実的と考えられます。

これらの要因が複合的に絡み合い、「差し込み印刷で日付が和暦にできない」状況を引き起こしている可能性を考慮する必要があります。

フィールドコードの編集で和暦を指定

ワードの差し込みで日付を和暦にするための最も確実性が高いと期待される方法は、フィールドコードを直接編集し、和暦用の書式スイッチを追加することです。

具体的な手順としては、まずWord文書に差し込みフィールド(例:«日付»)を挿入します。次に、そのフィールドを選択した状態で[Alt]+[F9]キー(または[Shift]+[F9]キー)を押し、フィールドコード表示(例:{MERGEFIELD日付})に切り替えます。

そして、このフィールドコードに和暦を指定する書式スイッチを追記します。一般的に、日付の書式スイッチは「@」を使います。和暦を表示するためには、以下のような記述を追加することが考えられます。

{MERGEFIELD日付@”ggge年M月d日”}

このgggeが、元号(令和、平成など)を表すための書式指定子とされています。eは年を表します。Mは月、dは日です。

例:

・{MERGEFIELD日付@”ggge年M月d日”}→令和7年10月23日

・{MERGEFIELD日付@”ggg e年M月d日”}→令和7年10月23日(元号と年の間にスペースが入る場合も)

・{MERGEFIELD日付@”GGGGy年M月d日”}→こちらは西暦(2025年10月23日)になる可能性が高いため、gやeを使うのが和暦のポイントとなるかもしれません。

編集が終わったら、再度[Alt]+[F9]キーを押して表示を戻し、「結果のプレビュー」機能で和暦表示になっているか確認することが推奨されます。

「差し込み印刷で和暦がe年」となる問題

フィールドコードを編集して和暦表示を試みた際に、「差し込み印刷で和暦がe年」というような、意図しない表示(例:「令和7年」ではなく「令和e年」)になってしまう問題が報告されることがあります。

これは、書式スイッチの指定方法、特に「年」を表す部分の記述に関連している可能性があります。前述の例 {MERGEFIELD日付@”ggge年M月d日”} の中で、eは元号に基づいた年(例:令和7年の「7」)を表すための指定子とされています。

もし「e年」とそのまま表示されてしまう場合、Wordがeを年(数値)として正しく解釈できていない可能性が考えられます。

この問題の対処法として、eの代わりにyyなど西暦の年を指定する記号を使っていないか確認することがまず挙げられます。和暦の場合はe(またはeeで0埋め)を使うのが一般的とされています。

また、もう一つの可能性として、gggeの部分をggg(元号のみ)とe(年)に分けて認識させようとして、eが単なる文字として扱われてしまっているのかもしれません。書式指定子(g,e,M,dなど)の大文字と小文字が厳密に区別されることにも注意が必要です。eではなくEを使っていないかなども確認点となるでしょう。

正しく\@ "ggge年M月d日"と指定しているにも関わらず問題が解決しない場合は、Wordのバージョンや設定環境に依存する問題である可能性も否定できません。

「差し込み印刷の日付が5桁の数字」の謎

前述の「日付が数字になる場合の対処法」でも触れましたが、「差し込み印刷の日付が5桁の数字」で表示される現象は、Excelのシリアル値がそのまま表示されている状態である可能性が非常に高いです。

例えば、「45953」という5桁の数字は、Excelにおいて「2025年10月23日」を表すシリアル値です。差し込み印刷機能が、データソースから受け取ったこの「45953」という数値を、日付として解釈・変換せずに、そのまま文字列として表示してしまっていると考えられます。

この「謎」の解決策は、Word側でフィールドコードに日付書式スイッチ(@)を明示的に追加することです。

{MERGEFIELD日付@ “yyyy/M/d”}

上記のように指定すれば、Wordは「45953」を日付のシリアル値として解釈し、「2025/10/23」という西暦の形式で表示しようと試みるでしょう。

そして、これを和暦にするためには、

{MERGEFIELD日付@ “ggge年M月d日”}

と指定することになります。

もし、データソース側に日付ではない単なる5桁の数値が入っており、それが差し込まれている場合は、データソースの確認が必要ですが、日付データが5桁の数字に化けている場合は、ほぼ間違いなく書式スイッチ(@)の指定が漏れているか、誤っていることが原因であると推測されます。

差し込み印刷で日付の和暦と曜日を併記

差し込み印刷で日付を和暦で表示するだけでなく、同時に曜日も表示させたい(例:「令和7年10月23日(木)」)というニーズもあるかもしれません。これもフィールドコードの書式スイッチ(@)を工夫することで実現できる可能性があります。

曜日の書式指定子は、一般的にddd(例:木)やdddd(例:木曜日)が用いられることが多いようです。

これを和暦の指定子と組み合わせることで、以下のようなフィールドコードが考えられます。

{MERGEFIELD日付@ “ggge年M月d日(ddd)”}

または

{MERGEFIELD日付@ “ggge年M月d日(dddd)”}

このように記述することで、Wordは日付データから元号、年、月、日、そして曜日を算出し、指定された形式で組み合わせて表示することが期待できます。

ただし、「差し込み印刷で曜日がうまくいかない」ケースも考えられます。例えば、曜日が正しく表示されない、あるいはデータソース(Excel)側で曜日を別カラムで用意して差し込もうとすると、日付と曜日の連携が取れないなどの問題です。

日付データ(シリアル値)さえ正しく渡されていれば、Wordの@スイッチ内でdddddddを使って曜日を表示させる方法が、最もシンプルで間違いが少ないアプローチとなるかもしれません。

ワードの差し込みで日付を和暦にする際の総まとめ

ワードの差し込みで日付を和暦にする方法のまとめ

今回はワードの差し込みで日付を和暦にする方法についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・ワードの差し込み印刷では日付形式の制御が求められることがある

・公的文書や挨拶状などで和暦表示が必要とされる場面がある

・Excel側で日付が日付型(シリアル値)として認識されているかが重要

・Excel側で表示形式を和暦にしてもWordに反映されるとは限らない

・Wordの日付表示形式はフィールドコードで制御するのが基本

・フィールドコードは[Alt]+[F9]キーで表示切り替えが可能

・日付の書式設定には@スイッチ(書式スイッチ)を使用する

・和暦を指定する書式指定子は「ggge年」などが一般的

・具体的な和暦指定は {MERGEFIELD日付@ “ggge年M月d日”} のように記述

・日付が5桁の数字になるのはシリアル値がそのまま表示されている状態

・日付が数字になる問題も@スイッチの追加で解決が期待できる

・「差し込み印刷で日付が和暦にできない」原因は書式未指定が多い

・「差し込み印刷で和暦がe年」となる問題は書式指定子の記述ミスを確認

・曜日を併記する場合は {MERGEFIELD日付@ “ggge年M月d日(ddd)”} のように指定

・「差し込み印刷で曜日がうまくいかない」場合も@スイッチでの一括指定が有効な可能性

ワードの差し込み印刷における日付の扱いは、特に和暦が絡むと複雑に感じられるかもしれません。しかし、多くの場合、フィールドコードと@書式スイッチの適切な設定によって解決できる可能性があるようです。

もし「差し込み印刷で日付が和暦にできない」といった問題に直面した際は、本記事で触れたフィールドコードの編集を試してみる価値があるのではないでしょうか。

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