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ワードのいらない白紙ページの削除方法は?消えない時の原因と対策を徹底解説!

MicrosoftWord(ワード)を使って文書を作成していると、意図しない白紙のページが文書の途中や最後に現れてしまうことがあります。この不要なワードの白紙ページの削除を試みても、なぜかうまくいかないという経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。特に、wordで最後の空白ページを削除しようとしても消えなかったり、表が原因でwordの最後のページが削除できないケースは少なくありません。また、セクション区切りが複雑に絡み合い、wordで空白ページの削除ができないセクション区切りが問題となっている場合もあります。ヘッダーやフッターの設定が影響していることや、iPhone版のwordで空白ページが削除できないといった、使用環境特有の問題に直面することもあるでしょう。ワードでページごと削除したいのに、ワードのページ削除ができない、なぜだろうと悩むことも多いかもしれません。

この記事では、ワードでいらない白紙ページが消えない時の主な原因と、具体的な削除方法について、様々なケースを想定しながら詳しく解説していきます。

・ワードの白紙ページが削除できない主な原因を理解できる

・基本的な空白ページ削除の方法から応用的なテクニックまで学べる

・セクション区切りや表が原因の場合の具体的な対処法を知れる

・スマートフォン(iPhone)版ワードでの対処法も把握できる

ワードの白紙ページが削除できない主な原因とは

ここでは、ワードで白紙ページの削除がうまくいかない場合に考えられる、主な原因について説明していきます。これらの原因を知ることで、なぜワードのページ削除ができないのか、その理由が明確になり、適切な対処法を見つけやすくなるかもしれません。順に見ていきましょう。

編集記号が非表示になっている

改ページやセクション区切りが挿入されている

段落設定が空白ページを生成している

表がページの最後に配置されている

ヘッダーやフッターに余白がある

アドインや文書の破損が影響している

編集記号が非表示になっている

ワードの白紙ページ削除ができないと感じる時、最初に見直すべきは編集記号の表示設定かもしれません。編集記号とは、段落記号(改行マーク「¶」)やスペース(「・」)、タブ(「→」)など、通常は印刷されず画面上でも見えにくい書式設定の記号を指します。これらが非表示になっていると、空白ページの原因となっている不要な改行の連続や、挿入された「改ページ」コマンドなどがどこにあるのかを視覚的に確認することが困難になります。

例えば、ページの最後に複数の段落記号が連続して入力されている場合、それらの記号が占めるスペースによって、次のページに白紙ができてしまうことがあります。しかし、編集記号が非表示の状態では、画面上はただの空白に見えるため、なぜページが削除できないのか分かりにくいのです。

操作方法としては、ワードの「ホーム」タブにある「編集記号の表示/非表示」(¶マークのアイコン)ボタンをクリックすることで、表示を切り替えることができます。これを表示状態にすると、不要な段落記号や「改ページ」という文字列が文書中に明確に表示されます。

多くの場合、この編集記号を表示させた上で、白紙ページ上にある不要な段落記号や改ページの文字列を選択し、DeleteキーやBackspaceキーで削除するだけで、問題の白紙ページは消える可能性があります。ワードで空白ページの削除ができないと悩んだら、まずは編集記号を表示させて、目に見えない原因が隠れていないかを確認することが、解決への第一歩と言えるでしょう。

改ページやセクション区切りが挿入されている

意図しない「改ページ」や「セクション区切り」も、ワードで白紙ページが削除できない大きな原因の一つとして挙げられます。これらは、文書のレイアウトを細かく制御するために非常に便利な機能ですが、気づかないうちに挿入されていたり、設定が不適切だったりすると、不要な空白ページを生み出してしまうことがあります。

前述の編集記号を表示させると、「改ページ」という点線や、「セクション区切り(次のページから開始)」といった具体的な文字列が文書中に現れます。これらが白紙ページの先頭や、その前のページの末尾に存在する場合、それが白紙ページの直接の原因である可能性が非常に高いと考えられます。

特に、wordで空白ページの削除ができないセクション区切りが関連しているケースは多いようです。セクション区切りは、ページ番号の書式、ヘッダー・フッターの内容、段組みなどを文書の途中で変更するために使われます。しかし、その区切りの種類が「次のページから開始」という設定になっていると、その場所で強制的に改ページされてしまいます。もし、セクション区切りの直後に本文などの内容がない場合、そこが丸ごと白紙ページとなってしまうのです。

この場合の対策としては、編集記号を表示した状態で、該当する「改ページ」や「セクション区切り」の文字列の直前にカーソルを置き、Deleteキーを押すか、あるいは直後にカーソルを置いてBackspaceキーを押して、区切り自体を削除します。

ただし、セクション区切りを削除すると、その区切りによって分けられていた前後のセクションの書式(ページ番号や余白設定など)が、どちらか一方(通常は後のセクションの書式が前のセクションに適用される)に統一されてしまう可能性があるため、十分な注意が必要です。

段落設定が空白ページを生成している

ワードのページ削除ができない、なぜだろうと思った時、編集記号を削除してもページが消えない場合に疑うべき点の一つに、段落の書式設定が影響している可能性が考えられます。これは、文字や記号そのものではなく、段落自体に適用された「見えない命令」が原因となっているケースです。

具体的には、段落の「前」や「後」に大きな間隔(空白)が設定されていたり、「改ページ」に関するオプションが意図せず適用されていたりする場合です。

例えば、文書の最後の段落、あるいは白紙ページの直前にある段落に、「段落前で改ページする」という設定がされていると、その段落は必ず新しいページの先頭から始まろうとします。これにより、手前に不要な空白ページが挿入されてしまうことがあります。

また、段落の「間隔」設定で、「前」や「後」に極端に大きなポイント数(例:300ptなど)が設定されていると、それだけで1ページ分の空白が生まれてしまうこともあり得ます。

確認方法としては、白紙ページの原因となっている可能性のある段落(多くは白紙ページ直前のページの最後の段落や、白紙ページ自身の先頭にある空の段落)を選択します。その後、「ホーム」タブの「段落」グループの右下にある小さな矢印(ダイアログボックス起動ツール)をクリックして、段落設定ダイアログボックスを開きます。

「インデントと行間隔」タブでは、「間隔」の「前」や「後」に異常な数値が設定されていないか確認します。

次に、「改ページと改行」タブを開き、「改ページ」セクションにある「段落前で改ページする」などのチェックが意図せず入っていないかを確認します。もしチェックが入っていれば、それを外してOKボタンを押すことで、不要な空白ページが解消されることがあります。

表がページの最後に配置されている

wordで最後のページが削除できない表が原因のケースは、特に文書の末尾で発生しやすい、ワード特有の問題と言えるかもしれません。これは、ワードの基本的な仕様と深く関連しています。ワードの文書は、その構造上、必ず最後に一つの標準の段落記号(¶)を必要とします。この最後の段落記号は、文書の終了を示す重要なマーカーであり、ユーザーが任意に削除することはできません。

もし、文書の最後に表を配置し、その表がページの下端ぎりぎりまで達している場合、ワードは自動的にその表の後ろに必要な最後の段落記号を挿入します。そして、その段落記号がページ内に収まりきらない場合、新しいページ、つまり不要な白紙のページが最後尾に作成され、そこに段落記号が送り出されてしまうのです。

この場合、新しくできてしまった白紙ページ上にある段落記号は、文書の最後尾に必須の記号であるため、DeleteキーやBackspaceキーで削除しようとしても反応しません。これが、wordで最後の空白ページを削除できない典型的なパターンの一つです。

対策としては、いくつかのアプローチが考えられます。一つは、表が配置されているページの余白(マージン)、特に下の余白を少し狭くしてみることです。レイアウトタブから余白設定を変更し、表の後ろの段落記号が同じページ内に収まるスペースを作り出す試みです。

もう一つの有力な方法は、後述する対策でも詳しく触れますが、白紙ページに送り出されてしまった段落記号を選択し、そのフォントサイズを極端に小さく(例えば「1」ポイントに)設定することです。

ヘッダーやフッターに余白がある

wordで空白ページが削除できないヘッダーやフッターの設定が、間接的に原因となっている可能性も考慮に入れる必要があります。ヘッダー(ページ上部)やフッター(ページ下部)は、ページ番号や文書タイトル、日付などを挿入するために使用される領域ですが、ここに設定された余白の大きさや、挿入されたオブジェクト(図形やテキストボックスなど)が、本文領域のレイアウトに影響を与えることがあります。

例えば、ヘッダー領域やフッター領域が通常よりも広く設定されている場合、つまりページの上端や下端からの距離が大きく取られていると、本文を入力できる領域がその分狭くなります。その結果、本文の内容が意図したページに収まりきらず、次のページに押し出され、結果として白紙ページが生まれるきっかけになるかもしれません。

また、ヘッダーやフッターに、透明で見えない図形や、内容が空白のテキストボックスなどが誤って挿入されている場合も考えられます。これらは本文の編集画面では直接見えないため、原因として特定しにくいことがあります。

確認するには、ページの上下余白部分(ヘッダーやフッターがある領域)をダブルクリックして、ヘッダー/フッターの編集モードに入ります。その状態で、不自然に広い空白がないか、不要なオブジェクトが存在しないかをチェックします。編集記号(¶)を表示させると、ヘッダー/フッター内の不要な改行なども見つけやすくなります。

特に、セクション区切りを使用して文書の途中でヘッダーやフッターの内容を変更している(例:「前のセクションと同じ」のチェックを外している)場合、設定が複雑になりがちです。特定のセクションだけ余白が大きくなっていないか、注意深く確認することが推奨されます。

アドインや文書の破損が影響している

これまで挙げてきた様々な原因を確認し、対策を試みても、なおワードで白紙ページの削除ができない場合、少し視点を変えた原因を探る必要があるかもしれません。その一つが、ワードにインストールされている「アドイン(拡張機能)」の影響です。アドインは、ワードの機能を拡張し、特定の作業(例:文献管理、文法チェックなど)を効率化するために追加されるプログラムですが、中にはワードの正常な動作、特にレイアウト計算や表示を妨げるものや、使用しているワードのバージョンとの互換性に問題があるものも存在する可能性があります。もし最近新しいアドインをインストールしてから問題が発生するようになったのであれば、そのアドインを一時的に無効化してみることで、問題が解決するかどうかを切り分けることができます。アドインの管理は、通常「ファイル」タブの「オプション」から「アドイン」設定で行うことができます。

もう一つ考えられるのは、文書ファイル自体が何らかの理由で破損している可能性です。長期間にわたって編集を繰り返したり、異なるバージョンや異なるOS(WindowsとMacなど)のワードで開いたり保存したりすることで、文書の内部構造が不安定になり、レイアウトが崩れたり、削除できないページが発生したりすることがあるようです。

この場合の対処法としては、まず文書全体の内容(テキスト)をコピーし、全く新しい別のワード文書に貼り付けてみることが挙げられます。ただし、単純なコピー&ペーストでは、書式設定や破損した情報まで引き継いでしまう可能性があるため、「形式を選択して貼り付け」から「テキストのみ」を選び、内容だけを新しい文書に移す方が安全かもしれません。ただし、この方法ではレイアウトや画像、表などの書式は失われてしまいます。より根本的な解決策として、ワードの「開く」ダイアログボックスから、対象のファイルを選択し、「開く」ボタンの横にある矢印から「開いて修復する」を試してみる方法もあります。

ワードの白紙ページ削除を実行する具体的な対策

ここでは、ワードの白紙ページ削除ができない時に試すべき、具体的な対策方法について説明していきます。前述の原因を踏まえ、基本的な操作から少し応用的なテクニックまで、様々なアプローチが考えられます。順に見ていきましょう。

DeleteキーやBackspaceキーでの削除

編集記号を表示して原因を特定し削除

段落設定の「改ページ」オプションを見直す

表の後の段落記号のフォントサイズを変更

セクション区切りの種類を変更する

iPhone版ワードでの空白ページ削除方法

DeleteキーやBackspaceキーでの削除

ワードでいらない白紙ページを削除する際に、誰もが最初に試みる最も基本的かつ簡単な方法は、DeleteキーまたはBackspaceキーを使用することです。多くの場合、白紙ページは、目に見えない段落記号(改行)や改ページコマンドが複数挿入されることによって発生しています。これらの不要な記号を削除できれば、白紙ページも消えるはずです。

具体的な操作としては、まず削除したい白紙ページの「先頭」にカーソルを合わせます。白紙ページが文書の途中にある場合、そのページの先頭にカーソルを置き、キーボードの「Backspace」キーを押します。これにより、直前のページとの間にある改ページや、前のページの末尾にある余分な改行が削除され、ページが前のページに引き上げられる形で結合される可能性があります。

一方、白紙ページが文書の最後にある場合(wordで最後の空白ページを削除したい場合など)、その白紙ページの「直前のページ」の最後尾にカーソルを置きます。つまり、本文が入力されている最後の文字のすぐ後ろです。そこにカーソルを置いた状態で、キーボードの「Delete」キーを押します。これにより、後続の不要な改行や改ページが削除され、最後の白紙ページが消えることが期待できます。

ただし、この方法で削除できるのは、原因が単純な改行や手動挿入された改ページである場合に限られることが多いです。前述のように、編集記号が非表示になっていると、カーソルを正確にどこに置けばよいか分かりにくいかもしれません。また、セクション区切り、表の仕様、段落設定などが原因である場合、これらのキー操作だけではワードの空白ページ削除ができないことがほとんどです。

編集記号を表示して原因を特定し削除

ワードで白紙ページの削除がうまくいかない時、なぜ削除できないのかを解明し、問題を解決するために最も有効な手段の一つが、編集記号を表示させることです。これにより、なぜページが削除できないのか、その視覚的な手がかりを得られる可能性が格段に高まります。

編集記号は、「ホーム」タブにある「¶」の形をしたアイコン(「編集記号の表示/非表示」ボタン)をクリックすることで、簡単に表示・非表示を切り替えられます。これを表示状態にすると、白紙ページやその前後に、どのような記号が隠れているかが一目瞭然となります。

例えば、点線で「改ページ」と表示されていれば、それが白紙ページを作っている直接の原因です。その「改ページ」という文字列の前にカーソルを合わせてDeleteキーを押すか、文字列の後ろにカーソルを合わせてBackspaceキーを押せば、改ページコマンドが削除され、白紙ページも消えるはずです。

また、段落記号(¶)が白紙ページ上に多数並んでいる場合は、それらが不要な改行であり、ページを押し出している原因と考えられます。これらすべてを選択してDeleteキーで削除します。

特に厄介なのが「セクション区切り」です。これは「セクション区切り(次のページから開始)」や「セクション区切り(奇数ページから開始)」のように表示されます。wordで空白ページの削除ができないセクション区切りが原因のケースでは、この区切り自体を削除する必要があります。削除方法は改ページと同様に、区切り線の前後にカーソルを置いてDeleteキーやBackspaceキーを押します。ただし、前述の通り、削除すると書式が変わる可能性がある点は留意しなければなりません。

編集記号を表示することは、ワードでページごと削除したいのにできない場合のトラブルシューティングの基本中の基本です。

段落設定の「改ページ」オプションを見直す

DeleteキーやBackspaceキーで編集記号を削除したにもかかわらず、白紙ページが消えない。このような場合、目に見える記号ではなく、段落の書式設定、特に「改ページ」に関するオプションが原因である可能性を疑うべきです。

ワードでは、段落ごとに「その段落をどこに配置するか」を細かく設定できます。その中に、特定の段落を常に新しいページの先頭に配置する、といった命令が含まれていることがあります。

具体的には、白紙ページの直前の段落や、白紙ページ上にある(たとえ空であっても)段落の設定を確認します。

該当する段落を選択するか、その段落内にカーソルを置いた状態で、「ホーム」タブの「段落」グループ右下にあるダイアログボックス起動ツール(小さな矢印)をクリックします。

表示された「段落」ダイアログボックスで、「改ページと改行」タブを選択してください。このタブには、段落の配置や改ページに関する重要な設定項目がまとめられています。

この中に、「改ページ」というセクションがあります。もし「段落前で改ページする」という項目にチェックが入っていると、その段落は、前の段落がどこで終わっていようと、必ず新しいページの先頭から始まろうとします。これが、意図しない白紙ページを生み出す原因になることがあるのです。もし、ここにチェックが入っていて、それが文書のレイアウト上不要な設定であれば、チェックを外して「OK」をクリックします。

また、「段落全体を分割しない」や「次の段落と分離しない」といったオプションが、ページの区切り方(改ページ位置)に予期せぬ影響を与えている可能性も考えられます。これらの設定が本当に必要かどうかを見直し、不要であればチェックを外してみることも、ワードでページ削除ができない、なぜだろうと感じた時の有効な対策となり得ます。

表の後の段落記号のフォントサイズを変更

wordで最後のページが削除できない表が原因である場合は、通常の方法では対処が難しく、特別なテクニックが求められることがあります。前述の通り、ワードは文書の最後に必ず一つの段落記号(¶)を必要とし、それは削除できません。文書の最後に配置された表がページいっぱいに広がっていると、この必須の段落記号が次のページ、つまり不要な白紙ページに送り出されてしまうのです。

この白紙ページ上の段落記号は削除できないため、発想を転換し、その段落記号が「存在はするが、スペースを占有しない」ように設定を変更します。

具体的な対策として最も広く知られているのが、この段落記号のフォントサイズを極端に小さくすることです。

まず、編集記号を表示(¶マークをクリック)させ、最後の白紙ページにポツンと存在する段落記号(¶)を選択します。

次に、「ホーム」タブの「フォント」グループで、フォントサイズを変更します。フォントサイズのドロップダウンリストから選ぶのではなく、サイズが入力されているボックスに、直接キーボードで「1」と入力し、Enterキーを押します。

フォントサイズが1ポイントになれば、その段落記号が占める行の高さは、ほぼゼロに近い、非常に小さなものになります。その結果、その段落記号は前のページ(表があるページ)の最下部のわずかな隙間に収まるようになり、結果として白紙ページ自体が表示されなくなる(実質的に削除されたのと同じ状態になる)可能性が非常に高いです。

さらに確実性を高めるために、同じ段落記号を選択した状態で「段落」ダイアログボックスを開き、「インデントと行間隔」タブで「行間」を「固定値」に設定し、「間隔」も「1pt」にする方法も併用されることがあります。この方法は、最後のページを削除したいのに表が邪魔をしている場合に非常に有効です。

セクション区切りの種類を変更する

wordで空白ページの削除ができないセクション区切りが原因の場合、その区切り自体を削除してしまうと、そのセクションに設定していたヘッダーやフッター、ページ番号、段組みなどの書式設定が変わってしまう恐れがあり、大きな問題に発展しかねません。書式設定は維持したい、でも白紙ページだけは削除したい、というジレンマに陥ることがあります。

このような場合に非常に有効なのが、セクション区切りを「削除」するのではなく、その「種類」を「変更」するという対策です。

セクション区切りにはいくつかの種類があり、例えば「次のページから開始」が設定されていると、その場所で強制的に改ページが行われます。これが白紙ページの原因となっていることが多いのです。

対策としては、まず編集記号を表示(¶マークをクリック)させ、該当する「セクション区切り(次のページから開始)」の文字列を見つけます。

次に、そのセクション区切りの文字列の「直前」にカーソルを置きます。(区切り線の直後にカーソルを置くと、設定が次のセクションのものになってしまい、うまく変更できない場合があります)

その状態で、「レイアウト」タブ(古いバージョンでは「ページレイアウト」タブ)を開き、「ページ設定」グループの右下にあるダイアログボックス起動ツール(小さな矢印)をクリックします。

「ページ設定」ダイアログボックスが開いたら、「レイアウト」タブを選択します。

中ほどに「セクション」という項目があり、「セクションの開始位置」というドロップダウンリストがあります。ここが「次のページから」になっているはずです。これをクリックし、「現在のページから開始」に変更して、「OK」をクリックします。

「現在のページから開始」に変更すると、書式設定の境界線(セクション)としては維持されたまま、強制的な改ページだけがキャンセルされます。これにより、セクション区切りが原因で発生していた不要な白紙ページが解消される可能性が非常に高いです。

iPhone版ワードでの空白ページ削除方法

wordで空白ページが削除できないという問題は、PC(WindowsやMac)だけでなく、iPhone版のWordアプリでも発生することがあります。外出先などで文書を修正したい時に、不要なページが削除できないと不便です。PC版とはインターフェースや操作感が異なるため、対処法に戸惑うかもしれません。

wordで空白ページが削除できないiphoneでの対処法として、まず試みるべきはPC版と同様、不要な改行や改ページの削除です。

iPhone版ワードアプリでも、編集記号を表示する機能が備わっています。まず、画面下部(または上部)のメニューから「ホーム」タブを選択します。リボン(メニュー)が表示されたら、その中にある「¶」アイコン(編集記号の表示/非表示)を探してタップします。

編集記号が表示されたら、削除したい白紙ページにスクロールして移動し、そこにある不要な段落記号(¶)や「改ページ」の記述を見つけます。

削除したい記号の直後にカーソルが来るように画面をタップし、キーボードの削除(Backspace)キーをタップして削除します。これを繰り返して、白紙ページの原因となっている記号をすべて消していきます。

ただし、iPhone版のアプリは、PC版に比べて機能が制限されている場合があります。例えば、セクション区切りの種類の変更(「現在のページから開始」など)や、段落の「改ページと改行」オプションの微調整、表の後の段落記号のフォントサイズを「1」にするといった詳細な設定は、PC版ほど自由に行えない可能性があります。

もし、iPhoneアプリ上で編集記号を削除してもページが消えない場合は、問題がより根深い(表やセクション区切り、段落設定など)可能性があります。その場合は、可能であればPC版のワードでファイルを開き直し、より詳細な原因を確認して修正する必要があるかもしれません。

ワードの白紙ページの削除に関するまとめ

今回はワードのいらない白紙ページの削除方法と、消えない時の原因や対策についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・ワードの白紙ページは意図しない改行や設定で発生する

・削除できない原因の特定には編集記号の表示が有効である

・編集記号はホームタブの「¶」アイコンで表示できる

・不要な段落記号や「改ページ」の文字列の削除が基本対策である

・「セクション区切り」が白紙ページの原因になることが多くある

・wordで空白ページ削除ができないセクション区切りは削除や種類変更で対処する

・セクション区切り削除は書式変更のリスクを伴うため注意が必要だ

・段落設定の「段落前で改ページする」オプションの確認も重要である

・wordで最後のページが削除できない表が原因のケースも存在する

・表が最後の原因の場合、段落記号のフォントサイズを「1」にする対策が有効だ

・wordで空白ページが削除できないヘッダーやフッターの広すぎる余白も一因となり得る

・アドインの競合や文書ファイル自体の破損が影響している可能性もある

・wordで空白ページが削除できないiphone版でも編集記号を表示して削除を試みることができる

・なぜワードでページ削除ができないか、その原因は一つとは限らず多岐にわたる

・原因に応じた適切な対処法を一つずつ試していくことが解決の鍵である

ワードの白紙ページ問題は、多くの場合、目に見えない設定や記号が原因です。編集記号の表示を基本とし、段落設定、表の配置、セクション区切りなど、様々な可能性を一つずつ確認していくことが解決への近道となるでしょう。この記事が、ワードでの文書作成における小さなストレスを解消する一助となれば幸いです。

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