ビジネスシーンや個人での郵便物発送において、封筒への宛名印刷は頻繁に発生する作業の一つではないでしょうか。特にMicrosoftWord(ワード)は、多くの方が文書作成で使用するソフトであり、このワードを使って封筒印刷ができれば非常に効率的だと考えられます。しかし、いざワードで封筒の印刷、とりわけ横書きの設定を行おうとすると、用紙サイズの設定やレイアウトの調整で戸惑うこともあるかもしれません。長形3号のような特定の封筒サイズで、どのように設定すればよいか悩むケースも想定されます。例えば、ワードの封筒印刷で横書きテンプレートを探したり、大量発送のためにワードの封筒印刷で横書きの差し込み印刷を試みたいと考えることもあるでしょう。
この記事では、ワードの封筒印刷(横書き)の基本的な方法から、長形3号などのサイズ設定、さらにはテンプレートの活用法に至るまで、幅広く情報を整理していきます。
・ワードを使った封筒印刷の基本的な流れ
・長形3号など特定の封筒サイズの設定方法
・ワードの封筒印刷で横書きを効率化するテンプレートや差し込み印刷の知識
・印刷設定が見つからない場合などのトラブルシューティング
ワードで封筒印刷の横書き設定を行う基本的な流れ
ここではワードの封筒印刷、特に横書きの設定を行う際の基本的な手順について説明していきます。文書作成ソフトであるワードには、封筒印刷をサポートする機能が備わっています。これらを順序立てて設定していくことで、手書きの手間を省き、見栄えの良い宛名印刷が期待できるでしょう。順に見ていきましょう。
まずは封筒のサイズを確認
ワードのページ設定で用紙サイズを選択
ワードに長形3号の印刷設定ない場合の対処法
宛名と差出人の入力と配置
プリンターへの封筒のセット方法
テスト印刷で位置ずれを確認
まずは封筒のサイズを確認
ワードで封筒印刷を始める前に、最初に行うべきことは、使用する封筒の正確なサイズを確認することです。封筒には長形3号(長3)、長形4号(長4)、角形2号(角2)、洋形封筒など、多種多様な規格サイズが存在します。サイズが異なれば、当然ながらワードで設定すべき用紙サイズや余白、レイアウトも変わってきます。
例えば、サブキーワードにもある長形3号は、A4用紙を三つ折りにして封入するのに適したサイズ(一般的に120mm×235mm)として広く利用されています。このサイズを正確に把握していないと、せっかくレイアウトを作成しても、印刷時に宛名が封筒の枠内に収まらなかったり、位置が大きくずれたりする原因になり得ます。
確認方法としては、封筒のパッケージに記載されている規格名(「長形3号」など)や寸法(mm単位)をチェックするのが最も確実です。もしパッケージが手元にない場合は、定規で封筒の縦と横の長さを実測することも一つの方法です。
このサイズ確認は、後続のワードでのページ設定作業の基礎となるため、非常に重要なステップと言えるでしょう。特にワードの封筒印刷で横書きを行う場合、封筒の向き(縦長か横長か)と、プリンターにセットする向きも考慮に入れる必要があります。まずは手元の封筒がどの規格で、具体的な寸法はいくつなのかを明確にすることから始めてみてください。
ワードのページ設定で用紙サイズを選択
使用する封筒のサイズを確認したら、次にワードの文書自体をその封筒サイズに合わせるページ設定を行います。この設定が正しくないと、印刷結果が意図したものと大きく異なってしまう可能性があります。
主な手順としては、ワードの上部メニュー(リボン)から「レイアウト」タブを選択します。その中にある「ページ設定」グループの「サイズ」をクリックすると、A4やB5といった一般的な用紙サイズのリストが表示されます。このリストをスクロールして、使用したい封筒のサイズ(例えば「長形3号封筒」など)が登録されているか探します。
もしリストに該当するサイズがあれば、それを選択するだけで用紙サイズの設定は完了です。続けて「印刷の向き」をクリックし、「横」を選択します。これでワードの編集画面が、封筒の横書き印刷に適したレイアウトに変更されるはずです。
さらに「余白」設定も重要です。初期設定のままだと余白が大きすぎることがあるため、「狭い」を選択したり、「ユーザー設定の余白」で封筒の形状やプリンターの印刷可能領域に合わせて、上下左右の余白を調整したりすることが推奨されます。
ただし、使用しているワードのバージョンやプリンタードライバーによっては、初期状態で「長形3号」などの封筒サイズがリストに表示されない場合もあります。その場合の対処法については、次の見出しで詳しく見ていくことにします。まずは「レイアウト」タブの「サイズ」「印刷の向き」「余白」が、封筒印刷における基本設定のポイントであると理解しておくとよいでしょう。
ワードに長形3号の印刷設定ない場合の対処法
ワードの「レイアウト」タブから「サイズ」を選択しても、目的の「長形3号」や使用したい封筒の規格がリストに見当たらない、という状況に直面することがあります。サブキーワードの「ワード長形3号印刷設定ない」というのは、まさにこの状況を指していると考えられます。しかし、リストにないからといって諦める必要はありません。ワードには、ユーザーが自由に用紙サイズを定義できる機能が備わっています。
この「ワード長形3号印刷設定ない」問題への対処法は、「カスタム用紙サイズ」の設定です。
具体的な手順は、「サイズ」メニューの一番下にある「その他の用紙サイズ」または「ユーザー設定のサイズ」といった項目を選択します。すると、「ページ設定」のダイアログボックスが表示されます。この中の「用紙」タブに、「幅」と「高さ」を直接数値で入力する欄があるはずです。
ここで、先ほど確認した封筒の正確な寸法を入力します。例えば長形3号であれば、幅を「120mm」、高さを「235mm」と設定します(プリンターにセットする向きによって幅と高さを入れ替える必要がある場合もあります)。
このカスタムサイズ設定を行うことで、ワードは指定された寸法の用紙として文書を扱うようになります。設定後は、忘れずに「印刷の向き」を「横」に設定し直す必要があるかもしれません。
このように、たとえ標準のリストに希望のサイズがなくても、手動で寸法を入力すれば、ワードはあらゆるサイズの封筒に対応可能です。この方法を知っておけば、長形3号以外の特殊なサイズの封筒印刷にも応用が利くため、覚えておくと非常に便利でしょう。
宛名と差出人の入力と配置
用紙サイズと印刷の向き(横書き)が設定できたら、次はいよいよ宛名や差出人の情報を入力し、封筒上の適切な位置に配置する作業に移ります。ワードの封筒印刷(横書き)において、このレイアウト調整が最も重要かつ、少しコツが必要な部分かもしれません。
最もシンプルな方法は、ワードの編集画面に直接文字を入力していくことです。しかし、そのまま入力すると、郵便番号、住所、氏名などの位置を細かく調整するのが難しい場合があります。
そこで活用したいのが「テキストボックス」機能です。「挿入」タブから「テキストボックス」を選択し、「横書きテキストボックスの描画」を選びます。これを使うと、文書上の任意の位置に独立した文字入力枠を作成できます。
例えば、宛名の郵便番号用に一つ、住所用に一つ、氏名用に一つ、といった具合に、要素ごとにテキストボックスを作成します。同様に、差出人情報(自分の郵便番号、住所、氏名)用にもテキストボックスを作成します。
テキストボックスを使うメリットは、枠ごとドラッグして自由に位置を移動できる点です。また、枠線を表示しない設定(図形の書式設定で枠線を「なし」にする)にすれば、印刷時には文字だけが印字されます。
配置の際は、郵便番号枠の位置に注意しながら、住所は読みやすく、氏名は中央やや右寄り(横書きの場合)に配置するなど、一般的なビジネスマナーも考慮に入れるとよいでしょう。差出人は、封筒の裏面に印刷するか、表面の左下や右下に小さく配置するのが一般的です。
プリンターへの封筒のセット方法
ワード上で完璧なレイアウトを作成しても、プリンターへの封筒のセット方法を誤ると、印刷は失敗してしまいます。封筒は通常のA4用紙とは異なり、厚みがあったり、貼り合わせの部分(のりしろ)があったりするため、特に注意が必要です。
まず確認すべきは、お使いのプリンターが封筒印刷に対応しているか、そして、どの給紙トレイ(手差しトレイ、背面トレイなど)を使用すべきか、という点です。多くのプリンターでは、厚みのある用紙に対応するため、「手差しトレイ」の使用が推奨されています。プリンターの取扱説明書やメーカーのウェブサイトで、封筒印刷に関する指示を確認することが不可欠です。
次に重要なのが「封筒の向き」です。ワードで横書き設定(用紙の向きを「横」)にした場合、封筒をプリンターにセットする向きもそれに合わせる必要があります。しかし、プリンターの機種によって、封筒の「印刷面を上にするか下にするか」「封筒の天(封入口)を先に入れるか底を先に入れるか」が異なります。
これを間違えると、宛名が逆さまに印刷されたり、裏面に印刷されたりする可能性があります。
また、封筒にはフラップ(ふた)があります。印刷時にこのフラップが引っかからないよう、フラップは閉じた状態(のり付けはしない)でセットするのが一般的ですが、機種によっては開いた状態でセットするよう指示があるかもしれません。
長形3号のような和封筒を横書き印刷する場合、封筒自体は縦長の形状であるため、プリンターに縦向きにセットし、ワード側で横向きにレイアウトしたデータを90度回転させて印刷する、といった複雑な設定が必要な場合も考えられます。
テスト印刷で位置ずれを確認
ワードでのレイアウト設定、プリンターへの封筒セット方法の確認が完了したら、いきなり本番の封筒に印刷するのは避けるべきです。必ず「テスト印刷」を行い、意図した通りの位置に印刷されるかを確認するステップを踏んでください。
封筒は失敗すると修正が効かず、コストもかかります。テスト印刷には、本番で使用する封筒と同じサイズの紙(例えば、不要なA4用紙を長形3号のサイズ120mm×235mmにカットしたもの)を使用すると、コストを抑えつつ正確な位置確認が可能です。
テスト印刷を実行したら、まずチェックすべきは「印刷の向き」です。宛名や差出人が逆さまになっていないか、表裏が間違っていないかを確認します。
次に「位置ずれ」です。郵便番号が枠内に正しく収まっているか。住所や氏名が、封筒の端すぎたり、中央すぎたりしていないか。特に、封筒にはのりしろや窓(窓付き封筒の場合)があるため、印刷がそれらの部分にかかっていないかを詳細にチェックする必要があります。
もし位置がずれている場合は、ワードに戻ってテキストボックスの位置を微調整します。例えば、全体的に右にずれているなら、すべてのテキストボックスを少し左に移動させます。
また、プリンタードライバー側の設定(印刷設定ダイアログ)で、用紙の種類を「封筒」や「厚紙」に変更する必要があるかもしれません。この設定が「普通紙」のままだと、インクの乗りが悪かったり、紙送りがうまくいかずにかすれや位置ずれの原因になったりすることがあります。
このテスト印刷と調整の作業を数回繰り返すことで、最適なレイアウト設定を見つけ出すことができます。
ワードの封筒印刷で横書きを効率化するヒント
ここまでは、ワードで封筒印刷の横書き設定を行う基本的な流れについて説明してきました。しかし、一枚一枚手動で設定するのは時間がかかるかもしれません。ここでは、ワードの封筒印刷、特に横書き作業をさらに効率化するためのヒントや応用テクニックについて紹介していきます。テンプレートの活用や、エクセルとの連携による差し込み印刷などを知ることで、作業時間を大幅に短縮できる可能性があります。順に見ていきましょう。
ワードの封筒印刷における横書きテンプレート活用法
封筒印刷テンプレートで長形3号横書き用の探し方
エクセルを使った封筒印刷の長3テンプレート利用
ワードの封筒印刷で横書きの差し込み印刷手順
ワードで封筒印刷を縦書きで行う場合の設定
ワードでの封筒印刷と横書き設定の総まとめ
ワードの封筒印刷における横書きテンプレート活用法
ワードでの封筒印刷を効率化する最も手軽な方法は、既存の「テンプレート」を活用することです。テンプレートとは、あらかじめ封筒のサイズやレイアウト(宛名や差出人の配置場所)が設定された、いわば「ひな形」のことです。
ワードの封筒印刷で横書きテンプレートを利用する最大のメリットは、前述したようなページ設定(用紙サイズ、印刷の向き、余白)や、テキストボックスの配置といった面倒な初期設定を大幅に省略できる点にあります。
ワードソフト自体にも、いくつかの封筒テンプレートが内蔵されている場合があります。ワードを起動し、「ファイル」タブから「新規作成」を選択します。検索ボックスに「封筒」や「封筒横書き」といったキーワードを入力して検索すると、利用可能なテンプレートの候補が表示されるかもしれません。
これらのテンプレートを選べば、すでに長形3号や角形2号などのサイズで、横書き用のレイアウトが組まれていることがあります。あとは、指定された箇所([住所]や[氏名]といったプレースホルダー)に、実際の宛名情報を入力するだけで印刷データが完成します。
ただし、内蔵テンプレートを使用する際も注意が必要です。テンプレートのレイアウトが、必ずしもお手持ちのプリンターや封筒に最適とは限りません。特に差出人の位置やフォントサイズなどは、ご自身の情報に合わせて修正する必要があるでしょう。また、テスト印刷による位置ずれの確認は、テンプレートを使用した場合でも必ず行うようにしてください。
封筒印刷テンプレートで長形3号横書き用の探し方
ワードに内蔵されているテンプレートに必要なものが見つからない場合、特に「封筒印刷テンプレートで長形3号横書き」用など、特定のサイズや向きを指定して探したい場合もあるでしょう。そのような時は、インターネット上で提供されている外部のテンプレートを探すのが有効な手段です。
現在、多くのウェブサイト(プリンターメーカーの公式サイト、オフィス用品の販売サイト、素材配布サイトなど)で、無料または有料の封筒印刷用テンプレートが配布されています。
検索エンジンで「封筒印刷テンプレート長形3号横書き」や「ワード封筒印刷横書きテンプレート」といったキーワードで検索すると、多数の選択肢が見つかるはずです。
外部テンプレートを探す際のポイントは、信頼できるサイトからダウンロードすること、そして、使用しているワードのバージョン(例:Word2019、Microsoft365など)に対応しているかを確認することです。
ダウンロードしたテンプレートファイル(.dotxや.docx形式)を開くと、すでにレイアウトが完成した状態のワード文書が表示されます。内蔵テンプレートと同様に、宛名や差出人情報を入力・修正し、必ずテスト印刷で位置を確認してから本番の印刷に進みましょう。
これらのテンプレートを活用することで、ゼロからレイアウトを作成する手間が省け、デザイン性の高い封筒印刷も可能になるかもしれません。
エクセルを使った封筒印刷の長3テンプレート利用
ワードだけでなく、「エクセル」を使って封筒印刷のレイアウト(テンプレート)を作成し、印刷を試みる方法も存在します。サブキーワードにある「封筒印刷テンプレート長形3号横書きエクセル」や「封筒印刷エクセル長3テンプレート」は、このようなニーズを示していると考えられます。
エクセルを利用するメリットは、セルの幅や高さを細かく調整することで、宛名や郵便番号の位置を精密にレイアウトできる可能性がある点です。例えば、郵便番号の各桁を別々のセルに割り当てることで、枠内にきれいに収める、といった調整が直感的に行えるかもしれません。
エクセルで封筒印刷用のテンプレートを作成する基本的な手順としては、まず「ページレイアウト」タブで、用紙サイズを「長形3号」に(なければカスタムサイズで120mm×235mmに)設定し、印刷の向きを「横」にします。
その後、印刷プレビューで封筒の範囲を確認しながら、セルを結合したり、セルの幅や高さを調整したりして、宛名や差出人の入力欄を作成していきます。
しかし、エクセルは本来、表計算ソフトであるため、ワードに比べて長文のレイアウトやフォントの調整が直感的に行いにくい側面もあります。
そのため、エクセルを封筒印刷に利用する場合、最も一般的な活用法は、エクセル単体でレイアウトを作成・印刷することよりも、むしろ「住所録データ」を管理するデータベースとして使用し、次に説明するワードの「差し込み印刷」機能と連携させる方法かもしれません。
ワードの封筒印刷で横書きの差し込み印刷手順
大量の宛名印刷を行う場合、一枚一枚手動で宛名を打ち替えるのは非常に非効率です。この問題を解決するのが、ワードの「差し込み印刷」機能です。これは、ワードのレイアウト(テンプレート)と、エクセルなどで作成した住所録リストを組み合わせて、宛名が自動的に差し替わった印刷データを連続して作成する機能です。サブキーワードの「ワード封筒印刷横書き差し込み印刷」は、まさにこの機能の利用を想定しています。
この手順には、主に二つの準備が必要です。
一つ目は、住所録リストの準備です。エクセルを使用するのが一般的です。「郵便番号」「住所1」「住所2」「会社名」「氏名」といった項目(フィールド名)を1行目に設定し、2行目以降に送付先のデータを入力していきます。このリストを「住所録.xlsx」などの名前で保存します。
二つ目は、ワード側でのレイアウト準備です。これは前述までの手順で作成した、長形3号・横書き設定の文書(テキストボックスが配置された状態など)です。
準備ができたら、ワードの「差し込み文書」タブを開きます。「宛先の選択」をクリックし、「既存のリストを使用」を選び、先ほど作成したエクセル(住所録.xlsx)を指定します。
次に、レイアウト上の適切な位置(例えば、宛名氏名用のテキストボックス内)にカーソルを合わせ、「差し込みフィールドの挿入」をクリックします。エクセルで設定した項目名(「氏名」など)がリスト表示されるので、対応するものを選択します。これを郵便番号や住所など、すべての項目で行います。
最後に「結果のプレビュー」をクリックすると、エクセルのデータがレイアウトに反映された状態が確認できます。「▶」ボタンで次のデータ(2人目、3人目)も確認可能です。位置ずれなど問題がなければ、「完了と差し込み」から「文書の印刷」を選択すると、リスト全員分の封筒印刷が実行されます。
ワードで封筒印刷を縦書きで行う場合の設定
この記事では主に「横書き」に焦点を当てていますが、サブキーワードに「ワード封筒印刷縦書き」とあるように、従来のビジネスマナーや送付先によっては、縦書きでの印刷が求められる場面も少なくありません。
ワードで縦書き印刷を行う場合、基本的な設定の流れは横書きと似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。
まず、「レイアウト」タブの「印刷の向き」は通常「縦」を選択します(長形3号などの和封筒の場合)。
最も大きな違いは、「文字列の方向」です。「レイアウト」タブにある「文字列の方向」をクリックし、「縦書き」を選択します。これにより、カーソルが縦書き用に変更され、文字が上から下、右から左へと流れるようになります。
縦書きの場合、特に注意が必要なのが「数字」の扱いです。郵便番号や、住所に含まれる番地(例:「1-2-3」)は、そのまま入力すると一文字ずつ縦に並んでしまい、読みにくくなります。これを解決するのが「縦中横(たてちゅうよこ)」機能です。
数字部分(例:「1-2-3」)を選択した状態で、「ホーム」タブの「拡張書式」(「A」のアイコン)から「縦中横」を選択すると、その部分だけが横向きに寝た状態で、縦書きの行内に収まります。郵便番号も同様に設定するか、あるいは郵便番号枠用に「横書きテキストボックス」を別途挿入して配置する方法もあります。
宛名や差出人の配置も、縦書きのレイ…
(※文字数制限(約8,000文字)に達するため、ここでH3-11の本文を終了します)
ワードでの封筒印刷と横書き設定の総まとめ
今回はワードの封筒印刷、特に横書きの設定についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。
・封筒印刷の第一歩は使用する封筒の正確なサイズ(例:長形3号は120x235mm)を確認することである
・ワードの「レイアウト」タブで「サイズ」「印刷の向き」(横)、「余白」を設定するのが基本である
・ワードのサイズリストに「長形3号」がない場合は「その他の用紙サイズ」から手動で寸法を入力できる
・この手動設定が「ワード長形3号印刷設定ない」問題の解決策となる
・宛名や差出人の配置には「テキストボックス」機能の活用が便利である
・テキストボックスは位置の微調整が容易で、枠線を消すことも可能である
・プリンターへの封筒セット方法は機種により異なるため、取扱説明書(特に手差しトレイ)の確認が必須である
・印刷面や挿入方向を間違えると印刷が失敗するため注意が必要である
・本番印刷の前に、同じサイズにカットした紙などで必ず「テスト印刷」を行う
・テスト印刷で位置ずれを確認し、ワード側でレイアウトの微調整を繰り返す
・ワード内蔵または外部サイトの「テンプレート」活用は、初期設定の手間を省き効率的である
・「封筒印刷テンプレートで長形3号横書き」などのキーワードで検索すると多くの素材が見つかる
・エクセルは住所録データベースとしての活用に優れている
・大量印刷にはエクセル住所録とワードを連携させた「差し込み印刷」機能が最適である
・ワードで縦書き印刷を行う場合は「文字列の方向」を「縦書き」に設定し、「縦中横」機能で数字を処理する
まとめとして、ワードでの封筒印刷(横書き)は、一見複雑に思えるかもしれませんが、「ページ設定」「レイアウト調整(テキストボックス)」「テスト印刷」という基本ステップを押さえれば、十分に可能です。
特に長形3号などのサイズ設定でつまずいた場合は、カスタムサイズでの手動入力を試してみてください。
さらに効率を求めるならば、テンプレートの活用や、エクセルと連携した差し込み印刷に挑戦することで、ビジネスシーンでの作業時間を大幅に短縮することが期待できるでしょう。
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