office

パワポで写真の切り抜きを人だけでする方法は?背景除去のコツを調査!

資料作成をしていると、パワポで写真の切り抜きを人だけ綺麗に行いたい場面に遭遇することがよくあるのではないでしょうか。特にプレゼンテーション資料やチラシ作成において、パワーポイントで画像の切り抜きを自由に行えると、デザインの幅が大きく広がります。単に四角くトリミングするだけでなく、被写体の輪郭に沿ってパワポで写真の切り抜きをおしゃれに仕上げることは、視覚的なインパクトを与えるために非常に重要です。しかし、パワポでの切り抜きや背景の処理がうまくいかず、悩んでしまうことも少なくありません。パワーポイントでトリミングを細かく調整したり、パワーポイントで画像を丸く切り抜きしたりする方法を知っておくだけで、作業効率は格段に向上するはずです。パワーポイントで図形トリミングできないといったトラブルや、画像のトリミングや中抜きといった高度な編集についても、正しい手順を理解すれば解決への糸口が見つかります。パワーポイントでのトリミングや中抜きを含め、多彩なテクニックを身につけていきましょう。

この記事を読むことで、以下のメリットが得られます。

・ パワーポイントの「背景の削除」機能を使った基本的な人物切り抜きの手順が理解できる

・ 複雑な背景や細かい部分の修正方法など、より綺麗に仕上げるためのコツがわかる

・ 図形に合わせたトリミングや中抜きなど、応用的な画像編集テクニックを習得できる

・ パワーポイントだけで完結する高度な画像編集スキルが身につき、外部ソフトが不要になる

パワポの写真で人だけ切り抜きをする基本の手順

ここでは、パワーポイントを使って写真から人物だけを切り抜く基本的な流れについて説明していきます。専用の画像編集ソフトを使わなくても、パワーポイントに標準搭載されている機能を活用すれば、驚くほど綺麗に背景を除去することが可能です。まずはツールの基本的な使い方から、細かい修正テクニック、そして仕上げのコツまでを順に見ていきましょう。

・ 背景の削除機能を使う基本操作

・ 削除領域を細かく調整する技

・ パワーポイントで画像切り抜きを自由に

・ 保持する領域を正確にマークする

・ パワポで写真の切り抜きをおしゃれに

・ パワポの切り抜きと背景の馴染ませ方

背景の削除機能を使う基本操作

パワーポイントには「背景の削除」という非常に強力なツールが備わっています。これを使えば、写真の中の人物を自動的に認識し、不要な背景部分を取り除くことが期待できます。まず、スライドに画像を挿入し、その画像を選択した状態で「図の形式」タブを開くと、一番左に「背景の削除」というボタンが表示されます。これをクリックすると、パワーポイントが自動的に被写体と背景を判別し、背景とみなされた部分が紫色に塗りつぶされます。この紫色の領域が、最終的に透明になる部分です。

もちろん、最初から完璧に人物だけが選択されるとは限りません。服の一部が背景と認識されてしまったり、逆に背景の一部が残ってしまったりすることもあります。しかし、これはあくまで初期の自動判定ですので、ここから手動で調整していくことが前提となります。この機能の精度は年々向上しているため、単純な背景であればワンクリックで完了することさえあります。まずは、この自動判定の結果を確認し、どの程度修正が必要かを把握することから始めると良いでしょう。この第一歩を踏み出すことで、画像編集のハードルがぐっと下がるはずです。

削除領域を細かく調整する技

自動判定で意図しない部分が削除対象になってしまった場合や、残したい部分が消えてしまった場合は、手動での調整が必要不可欠です。「背景の削除」モードに入ると、リボンメニューに「保持する領域としてマーク」と「削除する領域としてマーク」という鉛筆のようなアイコンが表示されます。これらを使い分けることで、切り抜きの精度を高めていくことができます。例えば、人物の髪の毛先や、背景と色が似ている服の袖などは、自動判定では誤認されやすい箇所です。

「保持する領域としてマーク」を選択し、消えてしまった人物の部分をドラッグして線を引くと、その部分が再び表示されるようになります。逆に、背景が残ってしまった部分は「削除する領域としてマーク」を使って塗りつぶすように指示を与えます。このとき、長く線を引くのではなく、境界線付近を少しずつクリックしたり、短い線を引いたりするのがコツです。大きく修正しようとすると、パワーポイントが再度全体を計算し直し、他の部分に影響が出る可能性があるためです。地道な作業にはなりますが、この微調整こそが仕上がりの美しさを左右する重要な工程と言えるでしょう。

パワーポイントで画像切り抜きを自由に

パワーポイントで画像切り抜きを自由に行うためには、単にツールを使うだけでなく、画像の選び方や事前準備も大切になってきます。被写体と背景のコントラストがはっきりしている写真は、切り抜きがスムーズに進む傾向にあります。一方で、人物の髪の色と背景色が似ている場合や、背景が複雑な模様をしている場合は、パワーポイントの自動認識機能が迷ってしまいがちです。そのような場合は、画像の明るさやコントラストを事前に調整しておくことで、境界線を認識させやすくするという工夫も有効かもしれません。

また、切り抜きの自由度を高めるという意味では、画像の拡大表示を活用することも重要です。作業画面をズームして、ピクセル単位で境界線を確認しながら「マーク」を行えば、より繊細な切り抜きが可能になります。特に指先や耳の形など、細かい凹凸がある部分は、ズームなしでは正確な作業が難しいものです。自由自在に画像を扱えるようになるには、ツールの機能だけでなく、作業環境を整えるという視点も忘れてはいけません。こうした小さな工夫の積み重ねが、プロのような仕上がりへの近道となるでしょう。

保持する領域を正確にマークする

「保持する領域としてマーク」を使いこなすことは、人物の切り抜きにおいて最も重要なスキルの一つと言っても過言ではありません。特に人物の場合、髪の毛のふわっとした質感や、服の細かなシワなど、直線的ではない要素が多く含まれています。これらを自然に残すためには、マークする線の引き方に工夫が必要です。単に内側をなぞるだけでなく、境界線ギリギリを攻めるようにマークすることで、パワーポイントに「ここまでは被写体である」と明確に伝えることができます。

場合によっては、点状にクリックしてマークを追加していく方法が有効なこともあります。線で引くと広範囲が反応してしまい、意図せず背景まで保持されてしまうことがあるからです。特に、人物の指の間や、腕と体の隙間などは、細かい調整が求められるポイントです。こうした細かい隙間を「削除する領域」として指定しつつ、その輪郭を「保持する領域」で囲むように指定するなど、オセロのように白黒をはっきりさせていくイメージで作業を進めると良いでしょう。正確なマーキングは根気が必要ですが、完成した時の達成感はひとしおです。

パワポで写真の切り抜きをおしゃれに

人物を綺麗に切り抜けたとしても、それで終わりではありません。パワポで写真の切り抜きをおしゃれに見せるためには、その後の配置や装飾にも気を配る必要があります。切り抜いた人物画像をスライドに配置する際、単に置くだけでは唐突な印象を与えてしまうことがあります。そこで、影(ドロップシャドウ)をつけることで立体感を出し、背景から浮き上がっているように見せるテクニックがよく使われます。「図の形式」から「図の効果」、「影」を選択するだけで、簡単にプロっぽい雰囲気を演出できます。

また、切り抜いた人物の背後に、幾何学模様やブラシストロークのようなグラフィック素材を配置するのも、おしゃれに見せる有効な手段です。人物の動きに合わせて視線を誘導するようなラインを入れたり、テーマカラーに合わせた図形をあしらったりすることで、デザイン全体の統一感が生まれます。切り抜き素材は、他の要素と組み合わせることで真価を発揮します。単体での完成度も大切ですが、スライド全体の中でどのように機能させるか、デザイン的な視点を持ってレイアウトを考えることが、おしゃれな資料作成への第一歩となるでしょう。

パワポの切り抜きと背景の馴染ませ方

パワポの切り抜きと背景を馴染ませることは、合成違和感をなくすための最後の仕上げです。どれだけ丁寧に切り抜いても、元の画像の光の当たり方や色味が、配置先の背景と合っていないと、どうしても「取って付けたような」不自然さが残ってしまいます。これを解消するためには、図の「補正」や「色」の機能を活用して、画像のトーンを調整することが効果的です。例えば、背景が暖色系なら人物画像も少し赤みを足したり、明るさを調整して環境光に合わせたりするのです。

さらに、「ぼかし」のテクニックを使うことも一つの手です。切り抜いた画像の輪郭がシャープすぎると、デジタル的な硬さが目立ってしまいます。「図の効果」にある「ぼかし」をごくわずかに適用することで、輪郭をソフトにし、背景に溶け込ませることができます。ただし、やりすぎるとピンボケ写真のようになってしまうため、数値の調整は慎重に行う必要があります。ほんの数ピクセルのぼかしが、自然な合成感を生み出す鍵となります。このように、切り抜き後の微調整まで含めて一つの作業と捉えることで、より洗練されたビジュアルを作り上げることができるでしょう。

パワポで写真の切り抜きを人だけにする応用テクニック

基本の背景削除機能をマスターしたら、次はさらに表現の幅を広げるための応用テクニックについて説明していきます。パワーポイントには、単なる背景削除以外にも、図形を使ったトリミングや、複数の図形を組み合わせた高度な加工機能が備わっています。これらを活用することで、デザイン性の高い資料を作成することが可能になります。順に見ていきましょう。

・ パワーポイントでトリミングを細かく

・ パワーポイントで画像を丸く切り抜き

・ パワーポイントで図形トリミングできない時

・ 画像のトリミングと中抜きの活用方法

・ パワーポイントでトリミングの中抜き

・ パワポの写真で人だけ切り抜くまとめ

パワーポイントでトリミングを細かく

「背景の削除」機能は自動認識に頼る部分が大きいですが、通常の「トリミング」機能を使えば、パワーポイントでトリミングを細かく手動制御することができます。一般的にトリミングと言えば、画像の四隅を縮めて不要な部分をカットする操作を想像しがちです。しかし、トリミングモード中に画像を移動させたり、枠の比率を変えたりすることで、見せたい部分を強調する構図作りが可能になります。特に人物写真の場合、顔の向きや視線の先に余白を作ることで、窮屈さを感じさせないレイアウトに仕上げることができます。

さらに細かく調整したい場合は、画像を拡大した状態でトリミング枠を操作するのがポイントです。また、Altキーを押しながらトリミングハンドルを動かすことで、グリッドに吸着されることなく、微細な位置調整が可能になります。これにより、ミリ単位での構図調整が実現します。プレゼンテーションの資料では、画像の配置が数ミリずれるだけで全体のバランスが崩れることもあるため、こうした細かい操作を知っておくことは非常に有益です。トリミングは単なるサイズ変更ではなく、写真の「切り取り方」を決めるクリエイティブな作業であると捉え直してみましょう。

パワーポイントで画像を丸く切り抜き

デザインのアクセントとして、パワーポイントで画像を丸く切り抜きしたい場面も多いはずです。四角い画像ばかりが並ぶと堅苦しい印象になりがちですが、円形や楕円形を取り入れることで、柔らかく親しみやすい雰囲気を出すことができます。これを行うには、画像を選択した状態で「トリミング」メニューの下にある「図形に合わせてトリミング」を使用します。ここで「楕円」を選択すれば、一瞬で画像が丸く切り抜かれます。

ただし、元の画像が長方形の場合、単純に楕円を選ぶと横長の楕円になってしまうことがあります。正円にしたい場合は、まず「縦横比」のメニューから「1:1」を選択して画像を正方形にトリミングし、その後に「図形に合わせてトリミング」で楕円を選ぶという手順を踏むと綺麗に仕上がります。人物の顔写真などをプロフィールとして掲載する場合、この正円切り抜きは非常によく使われるテクニックです。さらに、枠線をつけたり、影を落としたりすることで、メダルやアイコンのようなデザインパーツとして活用することも可能です。形を変えるだけで、画像の用途は無限に広がります。

パワーポイントで図形トリミングできない時

作業を進めていると、パワーポイントで図形トリミングできないというトラブルに直面することがあります。この原因の多くは、選択しているオブジェクトが「画像」ではなく「図形」や「グループ化されたオブジェクト」である場合に発生します。例えば、画像を一度図形の塗りつぶしとして設定してしまった場合や、テキストボックスなどと一緒にグループ化されている場合は、通常のトリミングメニューが表示されなかったり、グレーアウトして使えなかったりすることがあります。

このような時は、一度グループ化を解除するか、あるいは図形として扱われている画像をコピーし、「図として貼り付け」直すことで解決できる場合があります。また、SmartArtの中に画像を挿入している場合も、個別のトリミング操作が制限されることがあります。その場合は、SmartArtを図形に変換してから操作を行う必要があります。うまくいかない時は、今選択しているものが純粋な「画像形式」であるかどうかを確認することが、解決への早道となるでしょう。構造を理解すれば、予期せぬ動作にも冷静に対処できるようになります。

画像のトリミングと中抜きの活用方法

ここからは少し高度なテクニックとして、画像のトリミングと中抜きの活用方法について触れていきます。「中抜き」とは、画像の中心部分や特定の形状部分を透明にくり抜く処理のことです。これにより、ドーナツ型のように画像を加工したり、文字の形に写真を切り抜いたりといった、インパクトのあるデザインを作ることができます。これを実現するためには、「図形の結合」機能を使用します。これは通常のトリミング機能だけでは実現できない表現です。

例えば、スライド全体に写真を配置し、中央に配置した四角形の形に穴を開けて、そこから背景色や文字を見せるといった演出が可能になります。これは、視線を特定の部分に集中させたい場合に非常に効果的です。また、複数の図形を組み合わせて複雑なパターンを作り、そのパターンで画像を切り抜くこともできます。中抜きの技術を習得すれば、単なる写真の貼り付け作業から、グラフィックデザインの領域へと足を踏み入れることができるでしょう。ポスターやチラシ作成など、デザイン性が求められる場面で特に重宝するスキルです。

パワーポイントでトリミングの中抜き

具体的にパワーポイントでトリミングの中抜きを行う手順を見ていきましょう。まず、切り抜きたい画像を用意し、その上にくり抜きたい形の「図形」を配置します。次に、ここが重要なポイントですが、「画像」を先にクリックし、Shiftキーを押しながら「図形」をクリックして両方を選択状態にします。そして、「図形の書式」タブ(または「描画ツール」)にある「図形の結合」から「単純型抜き」を選択します。すると、図形が重なっていた部分だけが画像から削除され、中抜き状態になります。

この操作の順番(画像→図形)を間違えると、画像が図形の形に切り取られたり、図形の色になってしまったりと、結果が変わってしまいます。「残したいものを先に選ぶ」と覚えておくと良いでしょう。この機能を使えば、例えば人物のシルエットの形に風景写真を切り抜いたり、文字の形で写真をくり抜いたりといった、非常にクリエイティブな表現が可能になります。一見難しそうに見えますが、手順さえ覚えれば誰でも簡単に実践できるテクニックです。プレゼンテーションの表紙や、印象的なスライド作成にぜひ役立ててみてください。

パワポの写真で人だけ切り抜くまとめ

今回はパワポの写真で人だけ切り抜く方法についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・ 「背景の削除」機能を使えば自動で人物と背景を識別できる

・ 紫色の領域が削除される部分であることを理解する

・ 「保持する領域」と「削除する領域」で微調整が可能である

・ ペンツールで境界線をなぞる際は拡大表示が有効である

・ 髪の毛などの細かい部分は点描のようにマークすると良い

・ 人物を切り抜いた後は影をつけると自然に見える

・ 画像の色補正やぼかしで背景との馴染みを良くする

・ 応用として図形の形に合わせたトリミングも可能である

・ 正円に切り抜く際は縦横比を1対1にしてから行う

・ トリミングできない時はグループ化や形式を確認する

・ 「図形の結合」機能を使えば画像の中抜きが可能である

・ 中抜き時は画像を選択してから図形を選択する順序を守る

・ コントラストが明確な写真ほど切り抜きが容易である

・ パワーポイントだけで高度な画像編集は完結できる

・ これらの技術はプレゼン資料のデザイン性を大きく高める

パワーポイントの画像編集機能は、年々進化を遂げており、専用ソフトにも引けを取らないほどの多機能ぶりを見せています。

今回ご紹介した切り抜きや中抜きのテクニックを組み合わせることで、表現の幅は無限に広がることでしょう。

ぜひ、日々の資料作成に取り入れ、周りと差がつく魅力的なスライドを作ってみてください。

CTAサンプル

これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。