office

エクセルの改ページプレビューを解除する方法は?標準表示に戻すやり方を調査!

エクセルを使って作業をしていると、突然画面の表示が変わってしまい、驚いた経験はないでしょうか。特に、印刷範囲を設定しようとして「改ページプレビュー」を開いた後、いつもの「標準」の画面に戻せなくなってしまうケースは少なくありません。青い枠線や背景のグレー表示は、印刷イメージをつかむには便利ですが、データ入力や編集を行う際には少し見づらいと感じることもあるはずです。また、標準表示に戻しても「点線」が残ってしまい、気になってしまうという声もよく耳にします。そこで今回は、エクセルの改ページプレビューを解除して、快適な作業環境を取り戻すための方法について詳しく見ていきましょう。

・エクセルの改ページプレビューを解除する基本的な手順

・画面に残ってしまった点線を消すための設定方法

・青い線が動かない場合や解除できない時の対処法

・改ページや印刷範囲を調整して思い通りのレイアウトにするコツ

エクセルの改ページプレビューを解除して表示を戻す方法

ここではエクセルの改ページプレビューを解除して、普段の使い慣れた標準画面に戻すための手順や、それに関連する表示トラブルへの対応について説明していきます。改ページプレビューは印刷時には非常に強力なツールですが、通常の編集作業においては、標準ビューの方が扱いやすい場合が多いものです。まずは基本の解除方法から、消えない点線の処理、あるいは一括で設定を変更する方法などを順に見ていきましょう。

・標準の表示モードへスムーズに戻す手順

・改ページプレビューの青い線を動かす方法

・標準表示に残る点線を消すための設定

・表示がおかしいと感じた時の確認ポイント

・改ページが解除できない時の原因と対策

・複数のシートを一括設定で解除する方法

標準の表示モードへスムーズに戻す手順

エクセルでの作業中に、画面が青い枠で囲まれた「改ページプレビュー」の状態になってしまった場合、まずは落ち着いて標準の表示モードに戻す操作を行いましょう。最も基本的な方法は、画面上部にある「表示」タブをクリックし、その中にある「標準」というボタンを選択することです。これをクリックするだけで、背景がグレーで文字が小さく表示されていた状態から、いつもの白い背景のグリッド線が表示される状態へと切り替わります。

また、マウス操作だけで素早く切り替えたい場合には、エクセルのウィンドウ右下にあるステータスバーを利用するのも一つの手です。ここには、画面表示を切り替えるための小さなアイコンが並んでおり、左側のアイコンが「標準」、右側が「改ページプレビュー」に対応しています。このアイコンをクリックすることでも、即座にモードを変更することが可能です。

ただ、もしこれらのボタンが見当たらない場合や、クリックしても反応しないような場合は、エクセルのウィンドウサイズが小さすぎてメニューが隠れてしまっている可能性も考えられます。一度ウィンドウを最大化してみるなどして、表示タブの中身をしっかり確認してみると良いでしょう。このように、基本操作を知っていれば、意図せず表示が変わってもすぐに元の環境を取り戻すことができます。

改ページプレビューの青い線を動かす方法

改ページプレビュー画面における最大の特徴といえば、印刷範囲を示す「青い線」ではないでしょうか。この青い線は、ドラッグ操作によって自由に動かすことができ、印刷する範囲を直感的に調整することが可能です。例えば、表の右端が少しだけ次のページにはみ出してしまっている場合、この青い線を右にドラッグして表全体を囲むことで、1ページに収まるように自動的に縮小設定を行うことができます。

しかし、場合によってはこの青い線が思うように動かないことや、点線と実線が入り混じっていて混乱することもあるかもしれません。実線は「ここでページを区切る」とユーザーが指定した固定の改ページ位置を示し、点線は用紙サイズや余白設定に基づいてエクセルが自動的に計算した改ページ位置を示しています。この違いを理解しておくと、調整がスムーズになります。

一方で、青い線を動かして印刷範囲を広げすぎると、文字が極端に小さく印刷されてしまうこともあります。これは、指定した範囲を用紙一枚に収めようとして、縮小率が自動的に変更されるためです。そのため、青い線を操作する際は、必ず文字の大きさや全体のバランスを考慮しながら行うと良いでしょう。視覚的に操作できる便利な機能だからこそ、その特性を理解して使いこなしたいものです。

標準表示に残る点線を消すための設定

改ページプレビューを解除して標準表示に戻したにもかかわらず、画面上に点線が表示されたままになっていることがあります。この点線は、直前に確認していた改ページの位置を示しているものであり、作業の目安としては便利な機能です。しかし、罫線と見間違えたり、画面がごちゃごちゃして見にくいと感じたりする場合には、この点線を消したいと思うこともあるでしょう。

この点線を消すには、エクセルのオプション設定を変更する必要があります。「ファイル」タブから「オプション」を開き、「詳細設定」という項目を選択します。その中の「次のシートで作業するときの表示設定」というセクションを探すと、「改ページを表示する」というチェックボックスが見つかるはずです。このチェックを外して「OK」をクリックすれば、画面上の点線はきれいになくなります。

ただし、この設定はシートごとに行う必要があるため、新しいシートを作成したり、別のブックを開いたりした場合には、再度設定が必要になることもあります。また、一度保存して閉じれば、次回開いたときには点線が消えていることも多いですが、作業中にどうしても気になる場合は、このオプション設定を試してみると良いでしょう。すっきりとした画面で作業に集中したい時には、覚えておくと便利なテクニックと言えます。

表示がおかしいと感じた時の確認ポイント

エクセルの改ページプレビューや標準表示を切り替えていると、稀に「エクセルの改ページがおかしい」と感じるような表示崩れに遭遇することがあるかもしれません。例えば、あるはずの行が見えなくなったり、グレーの領域が変な場所に表示されたりする現象です。このような場合、まずはズーム倍率を確認してみることをお勧めします。極端に縮小されていると、描画が正しく行われないことがあるからです。

また、プリンターの設定が影響している可能性も考えられます。エクセルは、接続されているプリンターのドライバー情報を参照して、印刷可能範囲や改ページ位置を計算しています。そのため、通常使うプリンターが設定されていない場合や、特殊なラベルプリンターなどが選択されている場合に、表示上の改ページ位置がずれてしまうことがあるのです。一度、プリンターの設定を一般的なPDF出力などに変更してみると、表示が正常に戻ることもあります。

さらに、行の高さや列の幅を自動調整した直後なども、画面の再描画が追いつかずに表示が乱れることがあります。そのような時は、一度ファイルを保存して開き直すか、画面をスクロールして表示範囲を変えてみることで改善することが多いです。焦らずに、まずは基本的な表示設定や環境を確認してみるのが解決への近道となるでしょう。

改ページが解除できない時の原因と対策

通常であれば「表示」タブから簡単に解除できるはずの改ページプレビューが、なぜか解除できない、あるいはボタンがグレーアウトして押せないという状況に陥ることがあります。このような場合、まず疑うべきは「シートの保護」や「ブックの保護」が設定されていないかという点です。保護機能が有効になっていると、表示形式の変更を含めた一部の操作が制限されることがあるためです。

もし「校閲」タブを確認して「シート保護の解除」というボタンが表示されているなら、一度保護を解除してから表示モードの切り替えを試みてみてください。また、複数のシートを選択した「作業グループ」の状態になっている場合も、一部の機能が制限されることがあります。シート見出しを確認し、全て選択された状態になっていないかチェックしてみると良いでしょう。

それからというもの、エクセルのファイル自体が破損している可能性もゼロではありません。特に、古いバージョンのエクセルで作成されたファイルや、異なる互換ソフトで編集されたファイルを扱う際に、表示設定の不具合が起きることがあります。どうしても解除できない場合は、新しいブックを作成してデータをコピー&ペーストで移行するというのも、最終的な解決策の一つとして有効かもしれません。

複数のシートを一括設定で解除する方法

一つのブックの中にたくさんのシートがあり、そのすべてが改ページプレビューになってしまっている場合、一つひとつシートを切り替えて標準に戻していくのは非常に手間がかかります。エクセルには「作業グループ」という機能があり、これを使えば複数のシートに対して一括で設定変更を行うことが可能です。これにより、エクセルの改ページの一括設定が楽に行えます。

具体的な手順としては、まず最初のシート見出しをクリックし、次に「Shift」キーを押しながら最後のシート見出しをクリックします。すると、間のすべてのシートが選択された状態(作業グループ)になります。この状態で「表示」タブの「標準」をクリックすれば、選択されているすべてのシートが一斉に標準表示へと切り替わります。

ただし、作業グループの状態のままデータ入力などを行うと、すべてのシートの同じセルに同じデータが入力されてしまうため注意が必要です。表示モードの変更が終わったら、必ずシート見出しを右クリックして「シートグループの解除」を選択するか、選択されていない別のシートをクリックして、グループ化を解除することを忘れないようにしましょう。この機能を使いこなせれば、大量のシートを扱う業務の効率が格段にアップするはずです。

エクセルの改ページプレビューを解除せずに編集や調整

ここまでは、主に表示モードを標準に戻す方法について解説してきましたが、印刷を前提とした資料作成では、改ページプレビューを活用しながら積極的にレイアウト調整を行うことも重要です。改ページの位置を自在に操り、意図した通りの印刷結果を得るためには、プレビュー画面での編集テクニックが欠かせません。ここでは、改ページの追加や移動、トラブルへの対処法などについて詳しく見ていきましょう。

・手動で改ページを追加して区切る方法

・強制的に2ページ目を作る改ページの技

・1ページに収めるかページを増やすかの調整

・青い線が動かなくなった時の対処法

・特定の箇所の点線を消すためのアプローチ

・エクセルの改ページに関するまとめ

手動で改ページを追加して区切る方法

資料を作成していると、内容の区切りの良いところで強制的にページを変えたい場面が多々あります。エクセルが自動で設定する改ページ位置(点線)ではなく、自分の意図した場所でページを分けたい場合は、手動で改ページを挿入しましょう。操作は簡単で、改ページしたい行の下、または列の右のセルを選択した状態で、「ページレイアウト」タブの「改ページ」から「改ページの挿入」をクリックします。

すると、選択したセルの上と左に実線の青い線(標準表示では黒い実線)が挿入され、そこで強制的にページが区切られます。これは、長い表を章ごとに分けたい時や、グラフと表を別のページに印刷したい時などに非常に便利です。また、改ページプレビュー画面であれば、青い実線として表示されるため、どこで区切られているかが一目瞭然となります。

もちろん、挿入した改ページが不要になった場合は、同様に「改ページの解除」を行うことで元に戻すことができます。ただし、手動で改ページをたくさん挿入しすぎると、全体のバランス調整が難しくなることもあります。まずは自動の改ページ位置を確認し、どうしても調整が必要な箇所に絞って手動設定を行うのが、きれいなレイアウトを作るコツと言えるかもしれません。

強制的に2ページ目を作る改ページの技

特定のデータを「必ず2ページ目の先頭に持ってきたい」という場合、エクセルでの2ページ目の作り方として改ページ機能が役立ちます。例えば、表紙を1ページ目に作成し、本文を2ページ目から始めたい場合などがこれに当たります。この場合、表紙となる範囲の下の行を選択し、前述の「改ページの挿入」を行うことで、確実に次のページへと送ることができます。

また、印刷範囲の設定と組み合わせることで、より柔軟なページ構成が可能になります。印刷したい範囲を選択して「ページレイアウト」タブから「印刷範囲の設定」を行うと、その範囲だけが印刷対象となります。その上で必要な箇所に改ページを入れれば、空白の行を大量に挿入して無理やり位置調整をする必要がなくなります。空白行での調整は、後で行の高さが変わった時にレイアウトが崩れる原因となるため、改ページ機能を使う方がスマートです。

このように考えると、改ページ機能は単にページを分けるだけでなく、文書の構造を定義するツールとも言えます。プレゼン資料や見積書など、相手に見せる書類を作成する際には、読みやすさを考慮して積極的に改ページを活用し、適切な位置でページが切り替わるように工夫してみると良いでしょう。

1ページに収めるかページを増やすかの調整

印刷プレビューを見て「あと1行だけはみ出している」という状況は、エクセルあるあるの一つです。このような時、改ページプレビューの青い線を動かして1ページに収める方法は前述しましたが、逆に「文字が小さくなりすぎるので、あえてページを増やしたい(改ページを増やす)」という判断も必要になります。無理に1ページに収めようとすると、縮小されすぎて虫眼鏡が必要なほどの文字サイズになってしまうことがあるからです。

ページを増やして読みやすくするためには、拡大縮小の設定を見直すことが重要です。「ページレイアウト」タブの「拡大縮小印刷」グループにある「拡大/縮小」のパーセンテージを100%に戻すか、あるいは「横」のページ数を「自動」に設定し直します。これにより、無理な縮小が解除され、自然な文字サイズで複数ページに印刷されるようになります。

その上で、区切りの良い位置に手動で改ページを挿入していけば、エクセルの改ページで点線がたくさん表示される状態を整理し、バランスの取れた複数ページの資料ができあがります。用紙の枚数を節約することも大切ですが、資料としての見やすさを優先すべき場面では、適切にページを分ける勇気も必要です。状況に応じて、「収める」か「分ける」かを柔軟に選択していきましょう。

青い線が動かなくなった時の対処法

改ページプレビュー画面で、印刷範囲を示す青い線をドラッグしようとしても、カーソルが変わらず動かせない、あるいは動かしてもすぐに元の位置に戻ってしまうという現象が起きることがあります。これは多くの場合、「ページ設定」の「拡大縮小印刷」の設定が影響しています。具体的には、「横1ページ×縦1ページ」のように、ページ数を固定して収める設定になっていると、手動での改ページ調整が制限されることがあります。

エクセルの改ページで青い線が動かない時は、「ページレイアウト」タブを確認し、「縦」や「横」のページ数指定を「自動」に戻してみましょう。これにより、縮小率の固定が解除され、再び手動で青い線を動かして改ページ位置を調整できるようになるはずです。これは、特定のページ数に無理やり収める設定(Fit to Page)が、手動改ページ(Manual Page Break)よりも優先される仕組みになっているためです。

また、古いバージョンのエクセルファイル(.xls)を互換モードで開いている場合にも、同様の挙動が見られることがあるかもしれません。その場合は、ファイルを最新の形式(.xlsx)に変換して保存し直すことで、動作が安定することがあります。機能の優先順位を理解しておけば、予期せぬ挙動にも落ち着いて対処できるようになります。

特定の箇所の点線を消すためのアプローチ

エクセルの改ページで点線を消したいという要望には、二通りの意味が含まれていることがあります。一つは前述した「画面表示上の点線を消す」こと、もう一つは「特定の場所で勝手に改ページされるのを防ぐ」ことです。後者の場合、意図しない場所に点線(自動改ページ)が入ってしまうのを消す(防ぐ)には、縮小率を変えるか、余白を調整するしかありません。

例えば、表の途中で点線が入ってしまう場合、余白を「狭い」に変更することで印刷可能領域が広がり、点線が右や下に移動して、結果的に表の途中から消えることがあります。また、列の幅を少し縮めるだけでも、点線が移動して1ページに収まることがあります。つまり、自動改ページ線である点線は、直接「削除」するものではなく、設定を変えることで「移動」させるものと捉えるのが正解です。

一方で、手動で挿入した実線の改ページであれば、その行や列を選択して「改ページの解除」を行えば消すことができます。エクセルの改ページが解除できない時の点線が、自動なのか手動なのかを見極めることが重要です。点線がたくさんあって煩わしい場合は、一度すべての改ページをリセット(すべて解除)してから、再度設定し直すのも一つの効率的なアプローチと言えるでしょう。

エクセルの改ページプレビューの解除と調整についてのまとめ

今回はエクセルの改ページプレビューを解除する方法や、標準表示に戻すための操作についてお伝えしました。以下に、本記事の内容を要約します。

・「表示」タブの「標準」で元に戻る

・ステータスバーからも切り替え可能

・改ページプレビューは青い枠線が特徴

・青い線で印刷範囲を調整できる

・点線は自動の改ページ位置を示す

・オプションの詳細設定で点線は消せる

・プリンター設定が表示に影響する

・改ページの挿入で任意に区切れる

・拡大縮小設定が青い線の動きに関係

・シート保護中は解除できないことがある

・複数シートは作業グループで一括解除

・縮小しすぎた場合はページを分ける

・余白調整で点線の位置は変わる

・古いファイル形式は挙動確認が必要

・全解除で設定をリセットできる

エクセルの表示モードや改ページ機能は、最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、仕組みを理解してしまえば資料作成の強力な味方となります。標準表示と改ページプレビューを適切に使い分け、見やすく美しい資料作成を目指していきましょう。今回の内容が、日々のエクセル作業の効率化に少しでも役立てば幸いです。

CTAサンプル

これはCTAサンプルです。
内容を編集するか削除してください。