久しぶりに開いたPerplexityの画面が、記憶していたものと違っていて手が止まる場面が増えています。実はこのサービス、2026年に入ってから毎月のように中身を入れ替えていて、見た目の整理だけでなく答えを作る仕組みそのものが作り替えられています

変わったのは検索の入力バーやメニューといった目に見える部分だけではありません。回答を担当するAIモデル、過去のやり取りの覚え方、そして無料でどこまで触れるかという線引きまで、まとめて動いてきました。

ここでは2026年のPerplexityで何が変わったのかを時期ごとに並べたうえで、CometやComputerといった新サービスが日々の使い方をどう変えたのかを順番に確かめていきます。

この記事で分かることは次の4点です。

  • Perplexityの画面まわりが変わった具体的な箇所
  • 回答を作るAIモデルと記憶の仕組みが入れ替わった流れ
  • CometやComputerなど新サービスでできることの違い
  • 無料プランと有料プランの線引きが今どうなっているか

戸惑いの多くは「機能が消えた」ことではなく「置き場所と役割が変わった」ことから生まれています。そこを押さえると、迷子になっていた機能はだいたい見つかります。

Perplexityが変わったと感じる主な変更点

まずは目に見える範囲から順に確かめます。画面の作り、使えるモデル、記憶の持ち方、無料枠の扱いという4つの領域に分けると、変化の全体像がつかみやすくなります。

どれか1つだけが動いたわけではなく、同じ時期に重なって更新された点が、違和感の正体になっています。

2026年の変更点を4領域に分けた図

入力バーとプラスメニューの整理

もっとも多くの人が気づくのは、質問を打ち込む入力バーの見た目です。2026年2月の更新で入力バーが簡素化され、使えるモデルのロゴが並ぶ形に整理されました。同時に、それまで画面のあちこちに散っていた機能が、プラス記号のメニュー1か所へ集約されています。

このメニューの中には、深掘り調査のDeep Research、複数モデルを並べるModel Council、段階的に学ぶLearn step by step、共同作業用のSpaces、ファイルやアプリの生成といった入口が収まっています。探していた機能は消えたのではなく、畳まれて中に入っただけという状態です。

画面がすっきりした一方で、以前は1クリックで届いた機能が2クリック先に移った形になります。よく使う機能が決まっている場合、最初に一度メニューを開いて中身を覚えておくと、以前と同じ速さに戻せます。

こうした整理が入った背景には、Perplexityの位置づけが単なる検索窓から作業台へ移ってきた事情があります。UIを検索エンジン風に保つより、複数の道具を並べる机として見せるほうが、増えた機能を収めやすくなります。

Deep Researchの中身が変わった点

調べものの主力だったDeep Researchも、2026年に入って性質が変わりました。2月の更新で調査の精度が引き上げられ、上位プラン向けにはClaudeの上位モデルで動く構成になったとされています。同月中にはさらに新しい世代のモデルへ切り替わり、外部の評価指標でも数字が伸びたと案内されました。

変化がはっきり出たのは3月末です。それまで長い調査レポートを返す機能だったものが、プレゼン資料や表、ダッシュボード、ウェブサイトの形でも成果物を出せる機能へ広がりました。調べた内容をそのまま資料の形で受け取れるため、後工程の手間が減ります。

6月にはこの調査機能が後述するComputer側にも組み込まれ、質問から成果物までを一続きで進める流れが整いました。以前の感覚で「長文が返ってくるはず」と待っていると、出てくる形が違って驚く場面が出てきます。

Deep Researchは回数の上限があるプランでは1回の実行が重めに扱われます。軽い調べものは通常の検索、まとまった資料が欲しいときだけDeep Researchという使い分けにすると、上限に当たりにくくなります。

使えるAIモデルが入れ替わった流れ

同じ質問を投げても以前と答え方が違うと感じる場合、その多くは裏側のモデルが交代したためです。2026年前半だけでも、既定のモデルは何度も置き換わっています。

時期 主な入れ替え 利用者側の変化
2026年1月 Cometの操作担当が上位モデルへ ブラウザ上の指示理解が向上
2026年2月 Deep Researchのモデル刷新と新規モデル追加 調査の粒度と根拠の量が増加
2026年3月 複数社の最新世代を選択可能に 用途ごとに答えの癖を選べる
2026年4月から5月 Computerの司令塔モデルが更新 長い作業の段取りが安定
2026年7月 高速モードと新しい統括モデルを追加 重い調査の待ち時間が短縮

細かな型番を覚える必要はありませんが、数か月おきに既定のモデルが変わる前提で使うという心構えは持っておくと安心です。文章の言い回しや要約の粒度が急に変わっても、設定を壊してしまったわけではありません。

主な機能追加の時系列フロー

プランによって届く順番が違う点も、周囲との食い違いが起きる理由になります。上位プランに先に配信され、数週間から数か月かけて下位プランへ広がる形が多いため、同僚の画面と自分の画面がそろわない時期が発生します。

記憶機能がBrainに置き換わった影響

2026年でもっとも性格が変わったのは、過去のやり取りの扱い方かもしれません。2月に記憶の仕組みが強化され、複数モデルを比較する場面や法人向けの管理機能にも記憶が広がりました。そして7月には、名称を含めて刷新された自己改善型の記憶へ切り替わっています。

新しい仕組みは、会話をまたいで利用者ごとの文脈を積み上げていく設計だと説明されています。公表された数字では、答えの正確さがおよそ25パーセント、必要な情報を思い出す精度が16パーセント改善し、処理にかかる費用は13パーセントほど下がったとされています。

実務では、前に伝えた前提を毎回書き直さなくても通じる場面が増えます。一方で、過去の文脈が効いている分だけ、以前と同じ質問でも返ってくる答えが変わるという副作用も出ます。まっさらな状態で聞き直したいときは、新しいスレッドを立てるほうが確実です。

記憶が賢くなるほど、答えは自分専用に寄っていきます。一般的な相場を知りたいのか、自分の文脈に合わせた答えが欲しいのかを、質問のたびに意識して切り替えるのが扱いやすい距離感になります。

無料プランの制限はどう変わったか

無料での利用そのものは続いています。ただし何回まで使えるかという線引きは固定されておらず、時期によって動いてきました。複数の解説では、高精度な検索がおおむね1日5回程度、Deep Researchが1日5回、ファイルの読み込みが1日3回といった範囲で案内されていますが、より少ない回数を挙げる情報もあり、公式が常時公開している数値ではありません。

有料側は月額20ドル前後のProと、200ドル前後のMaxという二段構えが基本です。2026年からはここにクレジットという考え方が加わりました。重い作業を担当するComputerでは、実行するたびに消費量が積み上がる方式が採られ、プランごとに月あたりの配分が決められています。

無料とProとMaxの違いの一覧

注目したいのは、Proで触れる範囲が2026年に大きく広がった点です。当初は上位プラン限定だった新サービスが、数週間から1か月ほどでProへ開放される流れが繰り返されました。今すぐ最上位に上げなくても、少し待てば届くという判断がしやすくなっています。

回数の上限や対象プランは予告なく調整されることがあります。契約を決める前にPerplexityの公式ヘルプで現在の条件を確かめてから判断すると、想定と違う請求を避けられます。

ホーム画面の導線が変わった箇所

入力バーの整理と並んで戸惑いが多いのが、ホーム画面のメニューです。7月の更新で、話題を眺めるDiscover、金融情報のFinance、健康関連のHealth、特許のPatents、論文向けのAcademicといった入口が1つのメニューにまとめられました。左側にずらりと並んでいた頃の記憶があると、機能が減ったように見えてしまいます。

操作面では6月に、スラッシュ記号を打つとモードや機能の一覧が出るコマンドパネルが追加されています。名前を思い出せない機能を探すときは、メニューを目で追うよりこちらのほうが早く届きます。

加えて、進行中の作業を一覧して止められる管理画面や、消費量をその場で表示する仕組みも整いました。今どの機能が動いていて、どれだけ使っているのかを画面上で確認できるようになった点は、料金が気になる場合に効いてきます。

初めて触る端末で設定から見直したい場合は、Perplexityの初期設定は何から?手順を解説!で最初に決めておきたい項目を確認しておくと迷いにくくなります。

新サービスでPerplexityはどう変わったか

ここからは、2026年に追加された新サービスを役割ごとに見ていきます。名前だけを聞くと似た印象を受けますが、担当する場面ははっきり分かれています。

どれも既存の検索を置き換えるものではなく、検索の外側へ手を伸ばすための入口として足された点が共通しています。

新サービス4種の役割の比較図

Cometブラウザが全機種にそろった

もっとも身近な新サービスがCometです。AIを前提に設計されたブラウザで、2025年7月に上位プラン限定で登場したあと、同年10月に無料で開放され、11月にAndroid、そして2026年3月にiOSへ到達しました。これでiOS、Android、Mac、Windowsという主要な環境が一通りそろった形になります。

ブラウザ自体の導入は無料ですが、中で使えるAI機能の深さは契約しているプランに従います。無料のまま入れて様子を見て、物足りなければ上げるという順番で問題ありません。

操作面では、タブの切り替えにキーボードショートカットが用意され、MacではOption+Tabで行き来できます。3月には選択した文字にその場で処理を当てられるインライン型の補助機能や、法人向けの配布管理も加わりました。

企業の歴史や資金調達の経緯まで含めた全体像はWikipediaの Perplexity の項目にまとまっているので、サービスの成り立ちから追いたい場合の入口になります。

Computerは何ができる新サービスか

2026年2月末に発表されたComputerは、変化の中でもっとも大きな追加です。19種類のモデルを束ねて、調査、設計、コーディング、公開までを1つの作業空間で進める仕組みだと説明されています。質問に答える道具から、作業を任せる道具へ踏み込んだ位置づけになります。

登場当初は最上位プラン向けで、月あたり1万クレジットに加えて登録時のボーナスが付く形でした。3月中旬にはProへも開放され、20種類以上のモデルと400を超える接続先を扱える構成になっています。

4月から5月にかけては、Mac上に常駐して手元のファイルやアプリを直接扱う形も追加されました。5月末にはWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsといった業務ソフトの中から呼び出せる連携も案内されています。

Computerは実行するたびにクレジットを消費します。軽い調べものにまで回すと残量が早く減るため、資料を作る、サイトを点検するといったまとまった作業に絞って使うほうが無駄が出ません。

そもそもPerplexityの何が評価されてきたのかを押さえておくと、この拡張の意味も見えやすくなります。基礎的な強みはPerplexityは何がすごい?人気の理由を調査!で整理しています。

Model Councilで回答の見え方が変わった

2月に加わったModel Councilは、同じ質問を複数の最新モデルへ同時に投げて、返ってきた答えを並べて比べる機能です。当初は最上位プランかつウェブ版限定という形で始まり、3月には複数社の最新世代を組み合わせて走らせる構成になりました。

1つのモデルの答えをそのまま受け取る使い方から、答えのばらつきを見て自分で判断する使い方へ発想が変わる点が大きな違いです。3社の答えがそろっていれば安心材料になり、割れていればそこが調べ直すべき論点だと分かります。

2月中旬には記憶の仕組みとも接続され、比較のときにも自分の文脈が反映されるようになりました。裏を返せば、他の人が同じ質問を投げても同じ並びにはならないため、社内で結果を共有するときは前提の共有まで含めて伝えるほうが誤解を防げます。

FinanceとHealthという専用の入口

検索の枠から外へ広がった例が、金融と健康の専用ページです。Financeは1月にETFの保有銘柄を見る画面、2月に値動きを色分けするヒートマップやアナリストの評価と52週の目標値、提出書類への直接リンクが順に加わりました。3月以降は取引口座との連携や、専門データ会社の情報を参照する機能も案内されています。

Healthは3月末に発表された枠組みで、100万を超える医療機関や、活動量計や食事記録のアプリと接続する構想が示されました。日々の記録と質問を同じ画面でつなぐ狙いが読み取れます。

ただし、この2つは地域による差がもっとも大きい部分です。口座連携の対象は北米が中心で、日本から同じ体験が得られるとは限りません。金融や健康に関わる判断は、表示された内容だけで決めずに一次情報や専門家に当たるという原則は変わらないままです。

FinanceやHealthの表示は参考情報として扱ってください。投資判断や体調に関する判断をAIの要約だけで進めるのは避け、公式の開示資料や医療機関の案内で必ず裏を取る手順を挟むほうが安全です。

変更に戸惑うときのよくある質問

ここでは検索されることの多い疑問を短くまとめます。

以前の画面に戻すことはできますか

旧レイアウトへ切り替える公式の設定は用意されていないとされています。ただし整理されただけで機能は残っているため、プラスメニューとホームのメニューを一度ずつ開いて中身を確認すれば、探していた入口はたいてい見つかります。慣れるまではよく使う機能の場所をメモしておく方法が現実的です。

急に使えなくなったのも仕様変更ですか

上限の見直しと不具合は見分けがつきにくく、どちらの可能性もあります。特定の機能だけが止まっているならプラン側の条件、全体が開かないなら接続や障害という切り分けが目安になります。原因の絞り込み方はPerplexityが使えなくなった?原因を調査!で手順を追って確認できます。

無料のままでも新サービスを試せますか

ブラウザのCometは無料で導入でき、通常の検索やDeep Researchも回数の範囲内であれば触れます。一方でComputerのように重い処理を伴う新サービスは有料プランが中心で、クレジットの配分も契約に紐づきます。まず無料で使用感を確かめ、上限に当たる頻度が増えてから検討する順番で構いません。

更新内容はどこで確認できますか

公式が公開している更新履歴のページに、日付ごとの変更点がまとまっています。Perplexityの公式チェンジログを見ると、何がいつ入ったのかを一次情報で追えます。画面が変わって戸惑ったときは、この履歴で直近の日付を確認するのが最短です。

Perplexityが変わった点のまとめ

2026年のPerplexityが変わったと感じる理由をあらためて並べると、原因は1つではありません。入力バーとメニューの整理、既定モデルの度重なる交代、記憶の仕組みの刷新、そして無料枠と有料枠の線引きの調整が、同じ半年のうちに重なりました。

そこへCometという専用ブラウザ、Computerという作業空間、Model Councilという比較の仕組み、FinanceやHealthという専用の入口が新サービスとして加わっています。検索の答えを読む道具から、作業ごと預けられる道具へ、役割そのものが広がった半年でした。

戸惑いを減らすこつは、機能を探すのではなく置き場所を覚え直すことです。プラスメニューとホームのメニュー、そしてスラッシュのコマンドパネルという3か所を押さえれば、迷子になる場面はかなり減ります

そのうえで、上限や対象プランは今後も動く前提で付き合うのが無難です。使い方が変わったと感じたら、まず公式の更新履歴で直近の日付を確認する。この一手間を挟むだけで、原因不明のもやもやはずいぶん減らせるはずです。